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IWRG:Best of 2010の分析


名勝負 なし
好勝負 ブラック・テリー、セレブロ・ネグロvs.トラウマI & II(4/29/10)

個人製作。

@ブラック・テリー、ドクトル・セレブロvs.グリンゴ・ロコ、エル・イホ・デル・ディアブロ(1/24/10)
 ルードが入場してきたテリーに襲いかかって噛み付き、いきなり流血させます。
 カオスな乱戦となりテリー、セレブロが1本目の内にリベンジして椅子攻撃。
 技らしい技もなく、技は攻防を決着するためだけに使われる形ですね。
 1本目と2本目の間に休憩もなく、そのまま2本目へ。
 おろし器まで出てきてより生々しい戦いに。
 再び要所でのみ技の攻防。
 一応前回の攻防を活かす程度の工夫はあります。
 こう書くと味気ないように見えるけれども
 80年代を彷彿とさせるような最上級のオールド・スクールな乱戦です。
 好勝負に少し届かず。

Aブラック・テリー、ドクトル・セレブロ、ネグロ・ナヴァーロvs.ソラール、ザトゥーラ、スーサイダ(1/28/10)
 ナヴァーロxソラールは上質だが戦いの背景にかける所があります。
 一連の流れ、エキシビションで説明するには合わない部分があります。
 今回ナヴァーロxソラールを圧倒して
 レスリングの妙を見せてくれたのはテリー。
 教科書のようなタイミングでホールド完成まで持って行きました。
 スーサイダが今風のトぺで盛り上げ、最後は一瞬の内にソラールがナヴァーロを仕留め1本。
 2本目はロープ・ワークでテンポを上げていきます。
 ただテンポを上げるだけでなく
 そのロープ・ワークの中で同ロープ走りをする等
 最先端の変化を織り交ぜていたのは素晴らしかったですね。
 3本目はプランチャやスプリングボードなど派手な技が中心。
 ベテランの試合には珍しい本数を重ねるごとに派手になっていく内容で、
 万人向けのバランスになっていますね。
 中々良い試合。

Bカベジェラス・コントラ・カベジェラス、ケージ・マッチ:ブラック・テリー、ドクトル・セレブロvs.ヒホ・デル・ディアブロ、グリンゴ・ロコ(2/7/10)
 ルチャのケージ・マッチの伝統にのっとり、
 トルネード形式で前半は乱闘、後半は脱出狙いというシンプルな内容です。
 前半は一進一退が出来ていて気迫・流血要素も揃っています。
 良く分からないトラップを挟んだ後、後半に入ります。
 技で見せ場がない分、脱出狙いを頻繁に挟んで目が離せない戦いとしています。
 ただもし飽きたら注意をどうやって取り戻すのかが課題です。
 ロコが脱出してルード一人対テクニコ二人になりますが、
 当然リングではテクニコ優位になり、
 ルードが勝利に一歩近づいているルール上の状況を感じ取れませんからね。
 それは本人たちも分かっているようで無駄に伸ばしたりせず、
 セレブロの脱出、リングに椅子追加とすぐに展開させていきます。
 後はディアブロxテリーの攻防。
 このシングル対決でこそ、これまで見せなかった技の存在をアピールしたい所ですが
 テリーの得意技バック・クラッカーにさえ特別の意味合いを加えない受け身となっています。
 ケージ・マッチはトップ・ロープ以上からの投げが一つの見どころですが
 ベテランという事もあってトップ・ロープからのブルドッグが最大過激度ですしね。 
 客観視できなくなっているので、
 ここはもうルールで最後のシングル対決は脱出ではなくフォール決着、と
 縛りをつけた方が試合としては良くなったように思います。
 平均的な良試合。
 (執筆日:5/?/11)

C3本勝負:ブラック・テリー、チコ・チェ、ドクトル・セレブロvs.アヴィスマン、エル・イホ・デル・ディアブロ、グリンゴ・ロコ(3/14/10)
 入場してきたテリーらにアメリカ軍が襲いかかり観客席乱闘。
 リングに戻り丸め込みで1本。

 そのまま押し切ろうとアメリカン軍が
 チームで動いて場外でシバイていきます。
 攻撃的でヒートも煽れていますね。

 その後もテンション落とさずカオスに乱戦の魅力を振舞いました。

 中々良い試合。
 (執筆日:4/?/22)

Dブラック・テリー、セレブロ・ネグロvs.トラウマI & II(4/29/10)
 Dragomaniaでは父親のナヴァーロが数珠の攻防をスピード感良く行ったために見劣りしましたが、
 じっくりとしたレスリングではトラウマ兄弟もやりますね。
 堂々とした佇まいでホールドを見せていく。
 所々で打撃の張り合いを入れるのも利いている。
 1本目は控えが後ろのコーナー上から飛ぶ定番のフィニッシュでベテランが先取。
 2本目。
 テリーとトラウマIIの打撃の打ち合いは激しさを増すばかりでテリーが流血に追い込まれます。
 フィニッシュもセレブロの胸に強烈な蹴りあげを叩きこむと言うもの。
 3本目。
 内容は特に変わらないものの乱戦に対する気迫は更に高まっていきます。
 マスク引き裂き、椅子攻撃で過激な攻防もあり、
 要所に絞られた技がクライマックスを演出している。
 どこかエリック兄弟とフリーバーズの抗争が甦る、
 フュード・オブ・ザ・イヤー級の素晴らしい戦いでした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブラック・テリー、ドクトル・セレブロvs.グリンゴ・ロコ、エル・イホ・デル・ディアブロ(2-0)(1/24/10)
Aブラック・テリー、ドクトル・セレブロ、ネグロ・ナヴァーロvs.ソラール、ザトゥーラ、スーサイダ(1/28/10)
Bカベジェラス・コントラ・カベジェラス、ケージ・マッチ:ブラック・テリー、ドクトル・セレブロvs.ヒホ・デル・ディアブロ、グリンゴ・ロコ(2/7/10)
CC3本勝負:ブラック・テリー、チコ・チェ、ドクトル・セレブロvs.アヴィスマン、エル・イホ・デル・ディアブロ、グリンゴ・ロコ(2-1)(3/14/10)
Dブラック・テリー、セレブロ・ネグロvs.トラウマI & II(4/29/10)