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Highspots:Los Gringos Locos Disc Oneの分析


名勝負 マスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.ラブ・マシーン(4/12/92)
好勝負 マスカラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.アート・バー(7/25/93)

約2時間15分です。
@3本勝負:ラブ・マシーン、ブラック・マジック、マスカラ・サグラダvs.ピエロJr、ブルー・パンテル、アンヘル・ブランコJr
 パンテルとラブ・マシーンのクイックなレスリングで始めて盛り上げます。
 ヒートを買っているブランコが続き、
 ルードが適度な介入からフィニッシュを勝ち取ります。
 2本目はラブ・マシーンが反撃。
 他はそれにのっかる形ですね。
 特にマジックはルチャに合わせれず使えません。
 フィニッシュ前にラブ・マシーンがミスしたのが痛い。
 3本目
 雰囲気にあった荒い事を適当に。
 マシーンがパンテルのマスクを引きちぎり、ピエロが被せたマスクも奪い取ってと暴走したので反則を。
 パンテルXマシーンの抗争が成功しているからこその内容。
 平均レベルです。

A3本勝負:ラブ・マシーン、オクタゴン、アトランティスvs.ブルー・パンテル、サタニコ、ベスティア・サルバヘ
 1本目はルードの不意打ちからそのまま。
 2本目は適度に攻防を交えテクニコが盛り返すも、
 最後は3回フォールを詰め込みルードが勝利。
 決着以外は特に印象に残らず。
 少し悪い試合。
 試合後再びマシーンがパンテルのマスクを引きちぎる。

Bマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.ラブ・マシーン(4/12/92)
 17100人の会場に18000人が入り、更に屋外の巨大スクリーンで7000人が観戦した程
 歴史的な盛り上がりを見せたマスカラ戦。

 まずマシーンがいきなり飛ばし鉄柱攻撃。
 行動に入る前に観客を見ているのが流れを生む上で大きな効果を及ぼしていますね。
 パンテルもすぐにスタイルをフィットさせハイ・テンポの脚攻めから鉄柱攻撃のお返し。
 ハイ・フライングよりもDDTなどよりクイックで、それでいて躍動感のある技を選び
 フット・ワークと絡めて素晴らしい攻防を次々と見せていきます。
 1本目のフィニッシュは只のバック・ブリーカーで弱いもののストリーム優先ならアリ。

 2本目。
 先ほどのバック・ブリーカーと脚攻めを上手く織り交ぜながらスタート。
 場外でのブレーン・バスターやニア・フォールの応酬を
 ハイ・テンポをまったく落とす事なく維持したまま行うという驚異的なクライマックスです。

 ラブ・マシーンが反則技と知らずにツームストンを打ちまさかのストレート負け、という結末、わずか8分という総時間に
 初見では呆気に取られ、肩透かしを食らわされるかもしれませんが、印象深いエンディングですね。
 リングに立っている敗者がマスクを脱ぎ、
 そのマスクを受け取るはずの勝者は倒れている。
 そしてその敗者は応援していたテクニコなのです。
 観客はテクニコのメヒコという叫びを聞きながらルードの心配をしている。
 テクニコ/ルードがひっくり返っていくこの抗争ならではの異常で意味深な名場面です。
 マシーンが完全に顔を覆ったマスクにも関わらず表情をひしひしと伝わらせたのも大きい。

 異常なヒートを取り込める器であると共にアメリカン・プロレスの要素も取り込んだ挑戦的な内容です。
 ぎりぎり名勝負です。

C3本勝負:アート・バー、リズマルク、リスマルクJr vs.ブルー・パンテル、ラ・パルカ、アンヘル・ブランコJr
 リアリズムのある乱闘からテクニコがルチャ・ルールで入れ替わりながら捕まる展開です。
 リズマルクXパルカとのダブル・ラインなのでクオリティは高く安定しています。
 最後はバーがツームストンを狙うもパンテルが体勢入れ替えてロー・ブローで反則、という良いストーリー・フィニッシュ。
 平均的な良試合です。

D3本勝負:アート・バー、コナン、アメリカン・チッペンデールvs.フィッシュマン、ランボー、ブルー・パンテル
 チッペンデールは仲間と同じアメプロ的雰囲気こそあるが拙いですね。
 テクニコは偏っていて、ルードはばらばらなカード通り微妙な内容。
 最後は誤爆からフィッシュマン、ランボーがパンテルを裏切ります。
 テクニコ転向への布石ですが、これでDQを下すのはルチャ独特でしっくりこない。
 悪い試合。

Eマスカラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.アート・バー(7/25/93)
 AAAに場所を移して再びコントラ戦で激突です。
 前回に比べると不必要に時間を置く場面や
 テンポが落ちる場面が幾つか見られましたね。
 しかし試合時間は17分半と倍以上あるので、
 今回はじっくりとバーが狂気に絡め取られ暴走していくストーリーを表現する事が出来ます。
 終盤はバーが勝利よりも相手を甚振る事を優先。
 今度は意図的にツームストンを狙います。
 セコンドのアグアーヨが止めようとした結果、中途半端に決まって反則を取られるという結末。
 弱いフィニッシュではありますが狙い通りテクニコ/ルードの色彩は混濁しています。
 オリジナリティーは薄れたがアメプロのパンチや
 ルチャ定番の力強いレスリング・スポットなどを取り込んでおり
 これはこれで完成された好勝負です。
 ぎりぎり好勝負。

全体
 (執筆日:9/28/10)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Bマスク・マッチ、3本勝負:ブルー・パンテル対ラブ・マシーン
  マシーンがいきなりドロップ・キック。
  もう1発。
  コーナーに振りクローズライン。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるもスーパー・キック。
  ブルドッグ。
  エプロンに出たパンテルを追いかけると鉄柱にぶつけていく。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  ブレーン・バスターからダイビング・エルボー・ドロップへ。
  パンテルは避けると脚を蹴りつけマットに叩きつける。
  胸に張り手を浴びせる。
  場外に落ちたマシーンをリングに戻し半身をエプロンに出すと鉄柱にぶつけていく。
  リングに戻りアピール。
  マシーンは場外に崩れ落ちている。
  パンテルはマシーンをリングに入れるとロープに振りスパイン・バスター。
  DDT。
  アブナミドル・ストレッチ。
  バタフライ・バック・ブリーカーを決めるとそのまま締め上げギブ・アップさせる!
  パンテルが先取(3分半)!

  マシーンは場外で休んでいる。
  リングに戻ったマシーンにパンテルが襲いかかりバック・ブリーカー。
  マシーンの脚をロープにのせるとニー・ドロップ。
  バタフライ・ロック。
  ロープに振りクローズラインへ。
  マシーンは避けるとクローズライン。
  レッグ・ドロップ。
  DDT。
  ガット・レンチ・スープレックスからカバー。カウント2。
  ロープに振りバック・エルボー。
  カバーするもカウント2。
  蹴りつけ起こすと場外に落とす。
  場外でブレーン・バスター。
  エプロンに上がるとセカンド・ロープからクロス・ボディ。
  鉄柱にぶつける。
  リングに戻すとスパイン・バスター。カウント2。
  パワー・ボムの体勢。
  すぐパンテルがリバース・スープレックスに返す。
  マシーンがサンセット・フリップに切り返そうとする。
  パンテルは耐えるも最後は決まる。カウント2。
  マシーンがDDT。
  コーナー上から飛びフェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ツームストンを打つ。
  レフェリーは禁止技のため反則を取りパンテルの腕を上げる!
  パンテルが勝利(4分半)!
  パンテルは動かない。
  救護班が来て首を固定する。
  マシーンは禁止技だと知らなかったようで抗議するも観念してマスクを取らせる。
  

Dマスク対ヘア、3本勝負:ブルー・パンテル対ラブ・マシーン(AAA 7/25/93)
  パンテルが握手を求める。
  マシーンは応じると見せかけ張り手。
  コーナーに振りクローズライン。
  ダイビング・テーズ・プレスを決める。カウント1。
  コーナーに振り突進。
  パンテルがカウンターでクローズライン。
  ボディ・プレスを狙う。
  マシーンは後ろに逃れるとノーザンライト。
  パンテルはカウント1で返すとフェイス・バスター。
  もう1発。
  カバー。
  カウント1。
  パンテルはマシーンをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  マシーンは腕を取るとマットに叩きつける。
  腕にニーを落とし脇固め。
  パンテルは起きあがると殴りつける。
  マシーンは胸に張り手を打ち返す。
  パンテルがブレーン・バスターを狙う。
  マシーンが逆に持ち上げ投げる。
  カバーするもカウント2。
  バタフライ・ロック。
  腕を取る。
  パンテルはサミングを決めるとコーナーにぶつける。
  ロープに振りパワー・スラム。カウント2。
  ロープに振ろうとする。
  マシーンは振り返すとパワー・スラム。カウント2。
  脇固め。
  起きあがったパンテルにアーム・ドラッグを決めて倒す。
  パンテルは起きあがると殴りつける。
  レフェリーが止めろと腕にしがみつく。
  その隙をつきマシーンがお返し。
  パンテルがフェイス・バスター。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  マシーンがサンセット・フリップに返そうとする。
  パンテルは耐えるとしゃがんでカバー。カウント2。
  パンテルはマシーンをロープに振るとバック・ブリーカーを狙う。
  マシーンは着地するとクローズライン。
  ダイビング・クロス・ボディ。
  クローズラインを避けるとジャーマンを決め1,2,3!
  マシーンが先取(6分)!
  
  マシーンがコーナーのパンテルにクローズライン。
  パンテルはマシーンをロープに振るとスパイン・バスター。
  マシーンはロープに振り返すとスパイン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに振りスプラッシュへ。
  パンテルは避けて自爆させるとカバー。カウント2。
  ロープに振りスパイン・バスター。
  4の字を狙う。
  マシーンが蹴り飛ばす。
  パンテルは脚に蹴りを入れると4の字を狙う。
  マシーンが蹴り飛ばす。
  パンテルが脚に蹴りを入れ4の字を狙う。
  マシーンが蹴り飛ばす。
  パンテルはマシーンをロープに振るとクローズライン。
  ニー・クラッシャーから4の字を決めギブ・アップさせる!
  パンテルが追いつく(2分半)!
 
  マシーンがフェイス・バスター。
  コーナー上から飛びフェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ドロップ・キックを決めて落とすとトペ・スイシーダ。
  リングに戻る。
  マシーンがキャメル・クラッチを決める。
  喉を掴んで締め上げる。
  ロープに喉を押しつけ締め上げる。
  ロープに押しつけヒップ・ドロップ。
  カバーするもパンテルの脚がロープにかかる。
  パンテルが腹にヘッド・バッド。
  ロープに振る。
  マシーンがハリケーン・ラナを決める。カウントは2。
  パンテルがゴーリー・スペシャルを決める。
  マシーンは上体を起こすとヴィクトリー・ロール。カウント1。
  マシーンは蹴りつけるとパワー・ボムを狙う。
  パンテルがリバース・スープレックスに返そうとする。
  マシーンがサンセット・フリップに切り返す。カウント2。
  フェイス・バスター。
  コーナーに登ると見せかけ止めるとカバー。カウント2。
  腕を取ろうとする。
  マシーンが逆に腕を取る。
  パンテルが殴りつける。
  レフェリーが止めろと腕にしがみつく。
  マシーンがその隙をつき殴りつける。
  パンテルの喉をロープに押しつける。
  顔に張り手。
  エルボー・ドロップからカバー。カウント2。
  パンテルが顔に張り手を連発。
  クローズラインで落とすとトペ・スイシーダ。
  両者何とかリングに戻る。
  マシーンがロープに走りフェイス・バスター。
  パワー・ボムを決めるもカウントは2。
  エプロンに出してからリング内へのブレーン・バスター。
  カバーするもわざとカウント2で止める。
  顔に張り手
  レッグ・ドロップでカバー。
  わざとカウント2で止めるとブレーン・バスター。
  カウント2で止める。
  パンテルがロープに振る。
  マシーンがネック・ブリーカーを決める。
  カバーするもカウント2で止める。
  ネック・ロック。
  パンテルが殴りつける。
  マシーンがやり返す。
  パンテルがマシーンをロープに振る。
  マシーンはフェイス・バスターを決めるとツームストンの体勢に。
  また反則負けになってしまうと
  マシーンのセコンド、アグアーヨはリングに入り降ろそうとする。
  その結果パンテルが下になって倒れる。
  これがパンテルへの攻撃と見なされ反則を取る。
  パンテルの勝利(9分)!
  マシーンはアグアーヨのせいだとフィッシュマンと共に襲いかかる。
  パンテルが止めさせる。
  マシーンの髪が切られる。 

試合結果

@3本勝負:ラブ・マシーン、ブラック・マジック、マスカラ・サグラダvs.ピエロJr、ブルー・パンテル、アンヘル・ブランコJr(2−1)(DQ)
A3本勝負:ラブ・マシーン、オクタゴン、アトランティスvs.ブルー・パンテル、サタニコ、ベスティア・サルバヘ(2−0)
Bマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.ラブ・マシーン(2−0)(DQ)(4/12/92)
C3本勝負:アート・バー、リズマルク、リスマルクJr vs.ブルー・パンテル、ラ・パルカ、アンヘル・ブランコJr(2−1)(DQ)
D3本勝負:アート・バー、コナン、アメリカン・チッペンデールvs.フィッシュマン、ランボー、ブルー・パンテル(2−1)(DQ)
Eマスカラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.アート・バー(2−1)(7/25/93)