CMLL:Best of CMLL 1996の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 3本勝負:エル・イホ・デル・サント、スコルピオJr.、べスティア・サルバヘvs.ネグロ・カサス、エル・ダンディ、ヘクトール・ガルザ(11/29/96) |
@NWAライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:エル・ダンディ(ch)vs.ブラック・ウォーリアー(10/15/96)
シンプルなレスリングですね。
空気を掴んだ心地よい掌握。
テンポ・アップしながらも優雅な間が残っています。
ウォーリアーがダイナミックな動きからジャベを決め1本。
2本目はテンポ良く動かしながらも
ダンディがレスリングで締めるべき所を締める。
ただフィニッシュはクルーシーフィックスでかなりあっさりめですね。
3本目。
ウォーリヤーが先ほどのテンポを引き継いで攻めているのが良いですね。
ダンディも基本ラフ・ファイターなのに
クイックを織り交ぜる器用さで対抗。
さあ、ここからという所でアクシデントがあり、
ウォーリアーのダイビング・ヘッド・バッドでダンディが右腕を脱臼?してしまいます。
それでも試合を続けお互い満身創痍になりながら
綺麗なフィニッシュ技で最後は締めました。
ダンディが王者としての意地と引き出しを見せ、
そこにウォーリアーも恵まれた体躯を武器にミックスしていった内容。
好勝負に少し届かず。
A3本勝負:エル・イホ・デル・サント、スコルピオJr.、べスティア・サルバヘvs.ネグロ・カサス、エル・ダンディ、ヘクトール・ガルザ(11/29/96)
(収録は11/22/96)
サントらがいきなり乱闘に持ち込みリングを制圧。
普通なら印象に残りやすいように主導権の移り変わりは1回ぐらいに絞るもので
そのままフィニッシュに持ち込む試合も少なくありません。
しかしこの試合はテクニコが反撃し主導権を移してから、
再びルード制圧に戻して1本としています。
これはサントのルード・ターン直後だからこその展開ですね。
2本目は乱戦継続。
サントがダンディを流血させ、観客席を持ち上げてぶつけたりさえします。
テクニコが1-1に追いつき、3本目にもつれこみますがここでも乱戦。
試合を通して技名のついているような動きはほとんどありません。
しかしテンションは高く、
それぞれが独立してなぐり合うのでアクション量も豊富です。
最後はダンディとカサスが2人でストンピングを打ち込みフォールという
この試合らしいフィニッシュ方法でした。
この時代ならではの乱戦オンリーで勝負した内容。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:?/?/12)
注目試合の詳細
なし試合結果
@NWAライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:エル・ダンディ(ch)vs.ブラック・ウォーリアー(2-1)(10/15/96)A3本勝負:エル・イホ・デル・サント、スコルピオJr.、べスティア・サルバヘvs.ネグロ・カサス、エル・ダンディ、ヘクトール・ガルザ(2-1)(11/29/96)