CMLL:6/1/96 & 6/9/96の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | CMLLヘビー級王座戦、3本勝負:ラヨ・デ・ハリスコ(ch)vs.アポロ・ダンテス |
1枚、約2時間10分です。
SlamBamJam製。
5/21/96の大会より。
@3本勝負:オリート、ブラシート・デ・オロvs.フェリニート、ペケーニョ・ピエロ
やるべき事はやっているがそこまで凄い技はなし、といった所。
ただ1つだけ驚いたシーンがありました。
それはオリートがロープ・ワークを行う1シーン。
吉野ばりのトップ・スピードで驚きました。
何故これをロープに振られる、ロープに走るの他の状況でやらないんでしょうね。
それをやるだけで完全に際立った存在になるのに。
平均レベル。
A3本勝負:オリンパス、エル・ジャスティシエロ、シクロン・ラミレスvs.アメリコ・ロッカ、ヨネ原人、アストロJr
ヨネ原人がいらない。
他も時間をかけてもそれに比類する成果が出ない連中です。
とにかく時間の無駄だと感じさせる内容。
3本目のフィニッシュまでヨネ原人に任せてうんざりする。
ひどすぎる試合。
B3本勝負:ロス・ブラゾスvs.ランボー、グラディアドールJr、ドクトル・ワグナーJr
1本目はルードがブラゾスのスローな試合展開に付き合って楽しています
2本目はルードが支配するもレフェリーの制止を聞かずに痛め続けてストレート負け・・・。
こんな盛り上がれない内容も珍しいです。
ひどすぎる試合。
Taped 5/31/96:
C3本勝負:ドス・カラス、リスマルク、エル・ダンディvs.ネグロ・カサス、ベスティア・サルバヘ、シカゴ・エクスプレス
1本目、集中して良い表情をしたダンディが重いプロレスで目立っていますね。
2本目はルード支配。
やや鈍かったもののダンディの定評のあるブレード・ジョブから
ダンディXカサスの現在進行形の抗争がスパーク。
3本目は他が一切リングに入らず、
そのままダンディXカラス・オンリーで魅せるという
思い切った、そして見ている方からしたら贅沢で嬉しい内容となっています。
最後はロー・ブローでフィニッシュだったけれどここまで裏にある遺恨を見せられると満足です。
まあまあ良い試合。
DCMLLヘビー級王座戦、3本勝負:ラヨ・デ・ハリスコ(ch)vs.アポロ・ダンテス
1本目。
ダンテスが素晴らしいヘタレ・キャラですね。
間を取りながらの挑発合戦。
心理的なやり取りの中で1本目はあっさりと終わらせます。
2本目はラヨが脚攻め。
ダンテスがインサイド・ワークで凌ぐ形です。
こちらも4分台でしたが、ここで両者のスタイルを完全に認知させましたね。
3本目。
ラヨのヘッド・バッド、鉄柱といった分かりやすい攻防、定番のスポットを使って15分の長時間盛り上げ続けました。
1,2本目含め最初から最後まで全ての行動にストーリー・テリングという意味合いを持っていたのが驚異的ですね。
観客の反応もしっかり織り込まれていました。
問題はラヨが只でさえヘッド・バッドの色合いが強い上全盛期を過ぎている事。
この状態でダンテスと試合すると必然的に仮装的になり、身体性が欠如する事になる。
ある種のリアリズムに欠けるものの魅力的で、CMLL王座戦ならではの内容。
ぎりぎり好勝負です。
総評
CMLL王座戦はトップ・クラスですしダンディXカサスのトップ抗争もある。
良い内容です。
(執筆日:11/4/10)
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
DCMLLヘビー級王座戦:ラヨ・デ・ハリスコ(ch)vs.アポロ・ダンテスダンテスが場外に出て間を置く。
ダンテスが握手を求めるも応じてもらえない。
組むとダンテスがロープに押し込む。
体勢を入れ替えあう。
ダンテスがクリーンに離れると見せかけ張り手。
握手を求める。
ラヨがその手をはたく。
組むとダンテスがロープに押し込む。
ラヨが体勢を入れ替えアーム・ドラッグ。
ショルダー・タックルを受け止める。
ダンテスが胸を突く。
ラヨが突き返す。
ダンテスが突き返す。
ラヨが張り手を叩き込み倒す。
ダンテスがヘッド・ロック。
ロープに振られクローズライン。
ロープに振ろうとする。
ラヨが振り替えしクローズライン。
かわされるもクローズラインへ。
かわされるもチョップで倒す。
ドロップ・キックで落とす。
フェイク・ダイブ。
戻ってきたダンテスにドロップ・キックを狙う。
ダンテスはかわすとコーナーに振る。
ラヨがセカンド・ロープからフライング・ヘッド・バッド。
レッグ・ドロップでカバー。1,2,3!
ラヨが先取(4分)!
手を掴む。
ラヨが捻りロープに振る。
クローズライン。
レッグ・ドロップへ。
ダンテスはかわして自爆させる。
脚にストンピング。
脚を掴むもラヨがロープに脚をかける。
ダンテスが脚を外せばロープをつかまれ、手を外せば脚をかけられる。
ラヨが蹴り飛ばし起き上がる。
ダンテスの脚を掴んで倒すと脚にエルボー・ドロップ。
脚にストンピング。
脚にエルボー・ドロップ。
レッグ・ロック。
ダンテスは体勢を変えると脚を掴んで体勢を入れ替える。
ラヨが近くのロープの外に体を出す。
ダンテスがヘッド・ロック。
ラヨがバック・ドロップに切り返す。
カバー。カウント2。
リスト・ロック。
丸め込む。
ダンテスがロープに脚をかける。
ラヨはその脚を抱え込み両肩をつけにいく。
ロープに逃げられる。
ダンテスはレフェリーに文句を言う。
ラヨがロープに振ろうとする。
ダンテスが振り返しクローズライン。
ロープで反動をつけて担ぎマットに叩きつける。
ボディ・スラム。
コーナーに上りダイビング・ボディ・プレス。
1,2,3!
ダンテスが1−1に追いつく(4分半)!
ラヨが場外に転がり出る。
ダンテスがロープ越しに蹴りつける。
場外に出ると鉄柱にぶつける。
リングに戻る。
ラヨが痛そうにしている。
何とか体を入れたラヨにニーを叩き込んでいく。
レフェリーが離れるように言う。
ダンテスはレフェリーに確かめている。
ラヨに駆け寄り蹴りつける。
コーナーに振りハイ・ニー。
コーナーにもたれさせチョップ。
コーナーに振る。
ラヨがセカンド・ロープからフライング・ヘッド・バッド。
カバー。カウント2。
ダンテスが押しロープに走る。
ラヨがリープ・フロッグからフライング・ヘッド・バッド。
ヘッド・バッド・ドロップを連打。
ダンテスがかわして自爆させカバー。カウント2。
ラヨがショルダー・タックル。
ロープに走る。
ダンテスが場外へのショルダー・スルー。
ロープに走ってからプランチャ。
リングに戻る。
ラヨがリングに戻り後ろから脚を引っ張って倒す。
キャメル・クラッチを狙う。
ラヨは後ろにすり抜けると脚を掴んで顔から叩きつける。
相対する。
ダンテスが押しロープに走る。
ラヨがヒップ・トス。
ドロップ・キックで落とす。
トペ・スイシーダで追撃する。
リングに戻る。
ダンテスがリングに戻り背後からサブミッション。
ラヨが何とか振りほどく。
ダンテスはレフェリーに確認。
ロープに走る。
巴投げを狙ったラヨを押さえ込む。
ラヨが体勢を入れ替える。カウント2。
ラヨがクローズラインへ。
ダンテスがかわしアブナミドル・ストレッチ。
ラヨが何とか体勢を入れ替える。
グラウンドに転がす。カウント2。
チョップ。
チョップ。
ダンテスが張り手。
ラヨがボディ・スラム。
コーナーに上ろうとするも観客の反応を聞いて止める。
コーナーに上ろうとするも観客の反応を聞いて止める。
セカンド・ロープにのりヘッド・バッド・ドロップへ。
ダンテスはかわして自爆させるとカバー。
ラヨがロープに脚をかける。
ダンテスがその脚を抱えるも逆の足がロープにかかる。
両脚を抱え込む。
ラヨが返すとダンテスは場外に転がり落ちる。
ダンテスは何とかリングに戻るとロープに走る。
ラヨがリープ・フロッグからロープに走る。
クローズライン相打ち。
両者ダウン。
ラヨが先に動き腕を相手の上にのせる。カウント2。
両者同時に起き上がる。
ダンテスが胸に張り手。
ボディ・スラム。
コーナーに上りダイビング・ボディ・プレスへ。
ラヨがかわし自爆させる。
ロメロ・スペシャルを決める。
後ろにそらす。
ダブル・カウント。カウント2。
ラヨがクローズラインで落とす。
コーナーに上る。
そしてダイビング・ボディ・アタック。
リングに戻る。
ダンテスもリングに戻る。
ラヨがコーナーのダンテスに突進。
ダンテスはかわすとロープに走りレッグ・ドロップ。
殴りつけカバー。カウント2。
起こすとチョップ。
ロープに振ろうとする。
ラヨが振り返しショルダー・スルーを狙う。
ダンテスがインサイド・クレイドル。カウント2。
蹴り。
ボディ・スラムを狙う。
ラヨがインサイド・クレイドルで1,2,3!
ラヨが2−1で防衛(15分)!
試合結果
@3本勝負:オリート、ブラシート・デ・オロvs.フェリニート、ペケーニョ・ピエロ(2−1)A3本勝負:オリンパス、エル・ジャスティシエロ、シクロン・ラミレスvs.アメリコ・ロッカ、ヨネ原人、アストロJr(2−1)
B3本勝負:ロス・ブラゾスvs.ランボー、グラディアドールJr、ドクトル・ワグナーJr(2−0)(DQ)
C3本勝負:ドス・カラス、リズマルク、エル・ダンディvs.ネグロ・カサス、ベスティア・サルバヘ、シカゴ・エクスプレス(2−1)(DQ)
DCMLLヘビー級王座戦、3本勝負:ラヨ・デ・ハリスコ(ch)vs.アポロ・ダンテス(2−1)