TOPルチャ・リブレCMLL 1996年 →CMLL:63rd Anniversary Show 10/5/96

CMLL:63rd Anniversary Show 10/5/96の分析


名勝負 なし
好勝負 3本勝負:エスクデロ・ロホ、レイエス・ベロスvs.オリンピコ、エル・フィロソ

SlamBamJam製。

9月20日の大会から。
@3本勝負:エスクデロ・ロホ、レイエス・ベロスvs.オリンピコ、エル・フィロソ
 ロホとヴェロスは白と黄の仮面をかぶった、
 色黒で背の低いそっくりのルチャ・レスラー。
 サントの映画にでも出てきそうな程キャラが立っているのだけど
 これが実力もかなりある中々の曲者でね。
 注意をそらして不意打ちやカットを使う等ヒール・スタイルで
 ムーブ種の使い分けを理解して試合を組み立てており
 プロレスに近い方法論でハイ・フライングが少ないにもかかわらず
 ダイナミックに魅せてきます。
 これだけ複雑なのに良い攻防が見られたのですから
 オリンピコ、フィロソもまた素晴らしい仕事をしたと言えます。
 文句なしに好勝負。

ATWF 女子王座戦、3本勝負:ロス・ゴンザレス(ch)vs.ライオネス飛鳥
 全女スタイルの呼吸はルチャと合っていますね。
 一本目にゴンザレスはドロップ・キック連発なんて見せていますし
 外国人対決とは思えぬ程スムーズに動きのある攻防が見られます。
 まあまあ良い試合。

B3本勝負:アトランティス、シルベル・キング、ミル・マスカラスvs.エル・カネック、ミゲル・ペレスJr、エミリオ・チャールズJr
 基本的な形のルチャですね。
 序盤は飛び跳ね中盤でラフが入り
 終盤には複数人によるスポットで1vs.1になり幕。
 特別なレベルではありませんが、まあまあ良い試合でした。

C3本勝負:エル・フィエリート、ダミアンシート・エル・ゲレロ対パンテリータ、シクロンシート・ラミレス
 (別興行より収録)
 連続ムーブのかけあいから始まった1本目は
 スピード感に溢れていて素晴らしい。
 しかし2本目ラフが入った所から一体感が薄くなり失速。
 そのまま良く分からないフィニッシュで終了。
 時間切れで人数差の判定なんでしょうか?
 平均レベル。

 記念大会にはセミにサントJrvs.カサスの数え歌も組まれていましたが
 映像化されていないようです。

DCMLL王座戦、3本勝負:ラヨ・デ・ハリスコJr(ch)vs.グラン・マルケスJr
 ファリスコの脚攻めなど
 落ち着いたグラウンドの攻防をベースに
 統制のとれた試合運びを見せます。
 リズムの良い展開で欠点らしい欠点もありませんでしたが
 フィニッシュがTo be Continuedに近く、
 ややあっさりめだったのは残念かな。
 記念大会のメインなんですからね。
 しかしながら魅力的な中々良い試合でした。

総評
 悪い試合が1つも無くてロホ、ベロスという名タッグも堪能できる。
 満足度の高い大会でしたが
 本大会で行われたカサスvs.サントJrの数え歌も見たかったですね。
 なんで映像化されていないんでしょう。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

@3本勝負:エスクデロ・ロホ、レイエス・ベロスvs.オリンピコ、エル・フィロソ
  オリンピコ対ロホで試合開始。
  オリンピコが組むやヒップ・トス。
  ロホがタックルから腕を取る。
  オリンピコが足を挟んで倒しレッグ・ロック。
  ベロスがロープ越しに蹴りつけるもオリンピコは外さない。
  しかしできた隙にロホが逃れレッグ・ロック。
  両腕を取る。
  オリンピコは腹に足を当てると跳び上がりモンキー・フリップ。
  ロホはSTOからヘッド・ロック。
  オリンピコがグラウンド・ヘッド・シザースに返し腕もとる。
  ロホがすり抜けて上になる。
  オリンピコが体勢を入れ替える。
  ロホはカウント2で返すとブリッジで起き上がり跳びあがろうとする。
  オリンピコがその動きを利用してツームストンの体勢。
  ロホが体勢を入れ替え担ぎ上げる。
  オリンピコがアーム・ドラッグに切り返す。
  仕切り直し。
  べレス対フィロソに。
  フィロソが組むや後ろに投げる。
  フィロソが足を挟んで倒し腕を取る。
  フィロソは跳び起きるとアーム・ドラッグに返す。
  フィロソがバックを取る。
  取り返そうとしてきたべレスにヘッド・ロック。
  グラウンドに持っていく。
  起き上がられた所で後ろに投げる。
  べレスが一本背負いから腕を取る。
  フィロソは起き上がると同時に担ぎ上げる。
  マットに叩きつけるとサブミッション。
  ロホが入ってきて殴りつけカット。
  力比べへ。
  ベレソは組むや蹴りつけて優位に立つ。
  フィロソは戻すと腕を足で払いヘッド・シザース。
  べレスはバックを取ると流れるような動きで腕を取って投げていく。
  仕切り直し。
  オリンピコ対ロホに。
  ロホがいきなりクローズラインへ。
  オリンピコはガードすると腕を取る。
  ロホは引っ張られる力を利用してヘッド・ロックに返す。
  ロープに振られる。
  リープ・フロッグにいったオリンピコをすり抜けると同時に止まり張り手。
  オリンピコはエプロンにいたべレスにドロップ・キック。
  ロホがオリンピコを背中に担ぎ上げる。
  べレスがリングに入ってきてオリンピコの脚を掴んで合体技の体勢。
  オリンピコがヘッド・シザース+アーム・ドラッグに切り返す。
  べレスにヒップ・トス。
  ロホがクローズラインへ。
  オリンピコは受け止めるとしべレスにぶつけロープに走る。
  ロホとべレスが受け止め、べレスはロホに渡すように離す。
  オリンピコはその動きを利用してロホにアーム・ドラッグ。
  べレスがオリンピコにセントーンを狙う。
  オリンピコは避けて自爆させる。
  フィロソがロホにドロップ・キックを決め落とす。
  べレスもドロップ・キックで落とす。
  べレスがリングに戻ってきてべレス対フィロソに。
  フィロソがロープに走る。
  ロープ・ワークからフィロソがドロップ・キックへ。
  べレスは避けるとクローズライン。
  コーナーに振ろうとする。
  フィロソは振り返すと突進。
  ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地し張り手。
  ミサイル・キックを決める。
  べレスを羽交い絞めにする。
  オリンピコがミサイル・キックを狙う。
  リングに入ってきたロホがべレスをどかして身代わりになる。
  フィロソがべレスにラ・ケプラーダを決め1,2,3!
  場外カウントが続きロホがカウント・アウト!
  オリンピコ、フィロソが先取する(9分)!

  ロホ対フィロソで2本目開始。
  ロホは指をさしてフィロソの注意をそらすとその隙を突いてクロス・ボディを狙う。
  フィロソは避けるとアーム・ドラッグ。
  ロープに走るとヘッド・シザースを決める。
  ドロップ・キックへ。
  ロホは避けるとチョップ。
  ロープに振り投げようとする。
  フィロソが髪を掴んで防ぐ。
  ロープに走ると髪を掴んでロホを投げる。
  オリンピコ対べレスに。
  オリンピコが不意を突いてクロス・ボディを狙う。
  べレスは避けると腰を殴りつける。
  ロープに押しつけるとエプロンのロホが殴りつける。
  リスト・ロック。
  ロホが入り殴りつける。
  オリンピコは場外に転がり出る。
  フィロソが入る。
  ロホはフィロソに組むぞ、組むぞと注意を向ける。
  背後からべレスがドロップ・キックで不意打ち。
  ロホとべレスはフィロソをロープに振りクローズライン。
  ロープに振りショルダー・スルー。
  両脚をつかんで逆さまにすると回す。
  べレスがセントーンからカバーして1,2,3!
  オリンピコがリングに入る。
  ロホがオリンピコをロープに振りスパイン・バスター。
  べレスがセントーンを決め1,2,3!
  これで1対1(2分半)!

  フィロソ対べレス。
  べレスが注意を向けてロホが不意打ち。
  べレスがフィロソをロープに押しつけるとロホがロープを使ったジョー・ブリーカー。
  べレスが変形パワー・ボムを決める。
  身動き取れなくするとロホが入ってきて張り手。
  オリンピコは転がって場外に出る。
  オリンピコ対べレスに。
  ロホが入ってきて背後から殴りつける。
  ロホが羽交い絞めにしたオリンピコにべレスがクローズライン。
  ロホとべレスはオリンピコをロープに振るとビッグ・ブーツで落とす。
  フィロソがリングに入る。
  べレスが気をそらしてロホがクローズライン。
  2人でフィロソをロープに振りロホがヒップ・トス。
  ロホが打ち上げたべレスがフィロソにドロップ・キックを決め落とす。
  ロホ対オリンピコに。
  オリンピコがフライング・クロス・チョップ。
  ボディ・シザースで丸め込もうとする。
  逃れられるやロープに走る。
  ハリケーン・ラナへ。
  ロホは耐えるとハーフ・ボストン・クラブに捕らえギブ・アップさせる!
  フィロソがリングに入りロホにドロップ・キックを決め落とす。
  場外ダイブを狙うべくロープに走ろうとする。
  べレスが入ってきて殴りつける。
  フィロソをロープに振るとスパイン・バスター。
  ボストン・クラブに捕らえる。
  ロホが入ってきて更に背中を踏みつけギブ・アップさせる!
  ロホ、べレスの勝利(3分半)!


DCMLL王座戦、3本勝負:ラジョ・デ・ファリスコJr(ch)vs.グラン・マルケスJr
  腕の取り合いからファリスコがレッグ・ロック。
  マルケスがチン・ロックを決める。
  ファリスコは逃れると脚狙い。
  マルケスは逃れるとハンマー・ロック。
  ファリスコが前に投げると脚狙い。
  マルケスは腕を取って逃れカバーしようとする。
  ファリスコがその動きを利用して丸め込みを狙う。
  マルケスが逃れ仕切り直し。
  ファリスコがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  マルケスのヒップ・トスをアーム・ドラッグに切り返す。
  マルケスがクローズラインへ。
  ファリスコは避けるとアーム・ドラッグ。
  ドロップ・キックへ。
  マルケスは避けるとボディ・スラム。
  ダイビング・ボディ・プレスで1,2,3!
  マルケスが先取(5分半)!

  マルケスがコーナーのファリスコに突進しクローズライン。
  コーナーに振りもう1発。
  ボディ・プレス。カウント2。
  エルボーを打ちヘッド・バッドを打つ。
  ボディ・スラムからセントーンへ。
  ファリスコは避けカバー。カウント2。
  アイリッシュ・ウィップ。
  もう1発。
  レッグ・ドロップを決めカバー。カウント2。
  ヘッド・ロック。
  マルケスが押し飛ばす。
  ファリスコはその先のコーナーを使ってセカンド・ロープからヘッド・バッド。
  レッグ・ドロップを決めカバーで1,2,3!
  ファリスコが追いつく(2分)!

  ファリスコはタックルすると脚を踏みつける。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  離して脚にエルボー・ドロップを狙う。
  マルケスは避けるとロープに走る。
  ファリスコはカウンターでショルダー・スルー。
  ドロップ・キックで落とすとトペ・スイシーダで追撃する。
  リングに戻りマルケスがファリスコに腰へのサブミッションを決めている。
  外されロープに走る。
  ファリスコが丸め込みを狙おうと転がる。
  マルケスが潰してカバー。
  ファリスコがカウント2で返すと同時に丸め込み。カウント2。
  マルケスがクローズラインへ。
  ファリスコは避けるとクローズラインへ。
  マルケスもクローズラインを狙い相打ち。
  ファリスコがカバー。カウント2。
  同時に起き上がる。
  ファリスコがロープに走る。
  持ち上げられかけるもインサイド・クレイドルに切り返し1,2,3!
  ファリスコの勝利(4分)!
  マルケス側はロープに脚がかかっていたと抗議するも認められない。 

試合結果

@3本勝負:エスクデロ・ロホ、レイエス・ベロスvs.オリンピコ、エル・フィロソ(2 −1)
ATWF女子王座戦、3本勝負:ロス・ゴンザレス(ch)vs.ライオネス飛鳥(新チャンピオン!)(2-1)
B3本勝負:アトランティス、シルベル・キング、ミル・マスカラスvs.エル・カネック、ミゲル・ペレスJr、エミリオ・チャールズJr(2−0)
C3本勝負:エル・フィエリート、 ダミアンシート・エル・ゲレロvs.パンテリータ、シクロンシート・ラミレス(2−1)
DCMLL王座戦、3本勝負:ラヨ・デ・ハリスコJr(ch)vs.グラン・マルケスJr(2−1)