CMLL:Best of CMLL 2024 part.4の分析
名勝負 | マスカラ・コントラ・マスカラ:エチセロvs.エウフォリアvs.ヴァリエンテvs.エスフィンゲ(CMLL 91. Aniversario 9/13/24) |
好勝負 | コッパ・インディペンデンス準決勝、トルネオ・シベルネティコ:マスカラ・ドラダvs.アクマvs.ディフントvs.ネオンvs.スター・ブラックvs.ストゥーカJr.
vs.テンプラリオvs.ヴィジャノIII Jr.(8/30/2024) 世界タッグ王座戦:アンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハ(ch)vs.アトランティスJr.、スターJr.(9/17/2024) 世界ヒストリック・ミドル級王座戦:フリップ・ゴードン(ch)vs.ロッキー・ロメロ(12/13/2024) |
@コッパ・インディペンデンス準決勝、トルネオ・シベルネティコ:マスカラ・ドラダvs.アクマvs.ディフントvs.ネオンvs.スター・ブラックvs.ストゥーカJr. vs.テンプラリオvs.ヴィジャノIII Jr.(8/30/2024)
まずはチーム分けバトルロイヤル。
端的に関係性とか見せつつ見栄えの良いムーブで温めます。
仕切り直すとそれぞれ個として自分の魅力をお披露目。
それぞれ良い動きで自己主張十分。続々と見事なダイブも見せました。
試合形式柄フィニッシャー級の大技も早い段階で飛び出すので、単純明快に面白い。
人数減らしていく中でも複数人ムーブ織り交ぜられるし、
最後はドラダvs.テンプラリオという理想的な組み合わせだったりで大満足です。
ぎりぎり好勝負。
Aマスカラ・コントラ・マスカラ:エチセロvs.エウフォリアvs.ヴァリエンテvs.エスフィンゲ(CMLL 91. Aniversario 9/13/24)
勝利した2者がコントラ戦に挑むというルチャ独特の形式。
負けたらマスクを失うこともないのですがを
誇りを捨ててまでそういうことはしない、という前提があります。
なので横にはけても休むことなく
トップ・イベントということもあり積極的に戦場に戻り濃密な攻防。
トペ4連発みたいな単純な形では無く
クイックも含めて豊かな抑揚を持たせた攻防が個性出ていて魅力的です。
3ウェイは軽めに済ませ、エチセロとエウフォリアで最後の対決。
このパートに22分、とかなりの時間を割いています。
飛ぶばかりでは無くジャベ含めて総合的な攻防で魅力。
エウフォリアでは弱いかなと思いきや
エチセロに見劣りしないパフォーマンスを見せて、
今年トップ・クラスの内容に仕上がっていました。
ぎりぎり名勝負。
B世界タッグ王座戦:アンヘル・デ・オロ、ニエブラ・ロハ(ch)vs.アトランティスJr.、スターJr.(9/17/2024)
役割分担しながら徐々に温める丁寧なセットアップ。
ワンフォールマッチで大切な、
しっかり流れをコントロールして見せ方整える、ということが出来ています。
連携技、同時ムーブを散らしつつ
終盤は強烈なニアフォール合戦。
決まったかという瞬間を幾つも作り出しました。
ぎりぎり好勝負。
C世界ヒストリック・ミドル級王座戦:フリップ・ゴードンvs.ヴィジャノIII Jr.(11/15/2024)
フリップが逆立ち等相変わらず仰天ムーブ。
ヴィジャノもまだ動きが若いもののフリップに立ち向かえるムーブの良さを見せます。
相乗効果で良い塩梅に試合が高まっていきましたね。
最後はフリップが押さえ込み返して3カウント。
このフィニッシュ方法相手のフィニッシャーを軽んじていて微妙ですね。
ただでさえハイフライは全体を通して技が軽くなりがちなので、このカードでは特に採用して欲しくなかった。
好勝負に少し届かず。
Dトルネオ・ラ・レイエンド・デ・アズール決勝:ミスティコvs.エチセロ(11/29/2024)
序盤の押さえた攻防の中にも
ハイフライの予兆混ぜて
1本勝負で大事な熱量の微調整が効いています。
エチセロがラフに煽り、ちゃんとその後も段階を踏んでいます。
グラウンドテクも上手く織り交ぜ幅のある攻め。
元のスタイルの違いから時々緩い工房もありますが
30分弱のロングマッチをやりきりました。
好勝負に少し届かず。
E世界ヒストリック・ミドル級王座戦:フリップ・ゴードン(ch)vs.ロッキー・ロメロ(12/13/2024)
序盤の抑えたギアの中でも
間違いのないアクションを見せます。
いまやCMLLのトップルチャドールとなった
ロメロがベースラインを安定化させますが、
フリップも自己本位にならず良い試合運びです。
フリップもまたレスラーとしての旬を迎えたのではないかと感じさせますね。
素晴らしい試合です。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:12/?/24)