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CMLL:Best of CMLL 2023の分析


名勝負 なし
好勝負 NWA世界ヒストリック・ウェルター級王座戦:ヴォラドールJr.(ch)vs.ロッキー・ロメロ(1/20/23)

レイ・デル・エイアーVIP:ドラゴン・ロホJr.、グラン・ゲレロ、アトランティスJr.、バルバロ・カベルナリオ、フガスvs.ミスティコvs.パンテリータ・デ・リングJr.、ソベラーノJr.、ストゥーカJr.、テンプラリオ(1/27/23)

グラン・ファイナル・トルネオ・インクレディブレ・デ・パラヘス:ソベラノJr.、テンプラリオvs.ミスティコ、アヴェルノ(2/17/23)

@3本勝負:ソベラーノJr. vs.テンプラリオ(1/6/23)
 記憶にひっかりを生むポイント作りが良好。
 テンプラリオが体勢を反転させての抑え込みで1本目奪取。

 そのまま2本目はルードとして煽りを入れていく形。
 ちゃんと3本勝負の中で形式を理由にせず
 ちゃんとストーリーを芯に据えています。

 3本目にかけて技のスケール感を増していきましたね。
 その調整がちゃんと意図的にコントロールできているのが素晴らしい。

 花道からリング・イン・カナディアン・デストロイヤーなど
 クライマックスは今風の過激技も飛び出て
 年始から中々見応えのある試合でしたね。

 好勝負に少し届かず。

ANWA世界ヒストリック・ウェルター級王座戦:ヴォラドールJr.(ch)vs.ロッキー・ロメロ(1/20/23)
 まずはトペを決め王道の展開で場慣らし。
 テンプレの展開にのせた所からロメロが変調でフックをかけます。

 論理だった真面目な試合構築が光りますね。
 ロメロは久しぶりのメヒコなはずですが、
 テンポ・コントロールが素晴らしかったですね。
 
 またトペコン決めた後カメラに顔を寄せて間を開けたり
 ロメロのアピール力が絶妙な間の調整になっています。
 
 ヴォラドールも王者として確かな働きでしたが、
 ロメロがキャリア・ベストではと思うほど躍動していました。
 お見事。

 文句なしに好勝負。

B3本勝負:ミスティコvs.ストゥーカJr.(1/24/23)
 ストゥーカが入場中のミスティコを襲撃しようとして
 そのまま花道の攻防でスタート。
 
 ストゥーカが主導権を握るとフェンスにぶつけ、
 トペも受け流して一方的に攻め立て1本。

 2本目も引き続き継続した攻め。
 ストゥーカのテンポ感が素晴らしいので
 ミスティコの動作が最小限でも、逆にそれによって
 観客の応援がのっていきますね。

 3本目は再び花道から始めるとダイブを多用した攻防。
 
 カリスティコになる前のビッグ・マッチで良くやっていた
 ミスティコ王道の構成なので外れなし。

 好勝負に少し届かず。

Cレイ・デル・エイアーVIP:ドラゴン・ロホJr.、グラン・ゲレロ、アトランティスJr.、バルバロ・カベルナリオ、フガスvs.ミスティコvs.パンテリータ・デ・リングJr.、ソベラーノJr.、ストゥーカJr.、テンプラリオ(1/27/23)
 参加人数も多いので、多少幅はあって
 視野狭くスポットで終わってるものもいますが、
 少なくとも自分の武器で勝負する、ということは全員満たしています。

 ネーム・バリューあるミスティコをリンチするのをポイントで挟み、
 脱落も比較的早めに織り込むことで
 ダレることなく良い試合展開を見せていましたね。

 肩車から場外ムーンサルトなど
 多人数ならではの華やかさもあります。

 中でもソベラのとテンプラリオがキレキレで
 しっかりとそれに見合う場面を与えられていたのもポイント高かった。

 ぎりぎり好勝負。

Dグラン・ファイナル・トルネオ・インクレディブレ・デ・パラヘス:ソベラノJr.、テンプラリオvs.ミスティコ、アヴェルノ(2/17/23)
 ソベラノのスケール感、テンプラリオの場の動かし。
 ソベラノの見せ方はずば抜けたプロレスへの理解力を感じますね。

 花道絡む攻防から逆転の流れで
 ダイブも連発、華やかな見せ場が続きます。

 流れの不一致を一部感じるも
 スター・パワー発揮して補っていますね。

 ソベラノなど単調にならないテクを持っていますが、
 終盤のニア・フォールがちょっと長すぎな印象はありますが、
 決勝なのでぎり許容範囲内でしょうか。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:2/?/23)