CMLL:Best of CMLL 2023 part.3の分析
名勝負 | トルネオ・ラ・レイエンド・デ・プラタ決勝:マスカラ・ドラダ2.0 vs.ロッキー・ロメロ(7/28/23) |
好勝負 | トルネオ・ラ・レイエンド・デ・プラタ準決勝:マスカラ・ドラダ2.0 vs.ロッキー・ロメロvs.ドラゴン・ロホJr. vs.ミスティコvs.テンプラリオvs.ティタンvs.ヴォラドールJr. vs.メタリック(7/21/23) 3本勝負:ソベラーノJr. vs.ストゥーカJr.(8/18/23) |
@トルネオ・ラ・レイエンド・デ・プラタ準決勝:マスカラ・ドラダ2.0 vs.ロッキー・ロメロvs.ドラゴン・ロホJr. vs.ミスティコvs.テンプラリオvs.ティタンvs.ヴォラドールJr. vs.メタリック(7/21/23)
まずは全員リングに入りチーム分け。
オーバー・ザ・トップ・ロープ・ルール含めて脱落順にチーム分けです。
その後はどんどんムーブが繋がっていく
トルネオ・シベルネティコらしい内容に。
ロホとテンプラリオの遺恨や
チーム・ワークなどそれぞれの関係性もちゃんと入って
ムーブありきになってなかったのが良かったですね。
バリエーションのある攻防の末、
ドラダとメタリックのパートナー対決も見えましたが、
最後はロメロが屈さず粘り切り、決勝はロメロとドラダに。
素晴らしいセット・アップでした。
ぎりぎり好勝負。
Aトルネオ・ラ・レイエンド・デ・プラタ決勝:マスカラ・ドラダ2.0 vs.ロッキー・ロメロ(7/28/23)
準決勝の流れをそのままにロメロはヒールとして煽り、
ドラダはメタリックの敵を討つために攻撃的に立ち向かいます。
トペを受け止め場外ブレーン・バスターなどハードなスポットを経て中盤へ。
ロメロが主導権を握りますが、しっかり観客を煽る落ち着いた試合運びですね。
時に間の抜けたヒール像で緩みを与えるからこそ
ドラダが凄いダイブがムーブ以上に格好良く見えます。
そしてムーブ的にもロメロはポイントでは見劣りせず対抗。
本当にコンディションが良く、キャリア最高の1年を走っていますね。
ドラダもWWEの経歴、経験をもとに
シングルのトップ・ルチャドールとして大成。
エプロン技など幅広いスポットを詰め込めるだけのロメロの見せ方と
ドラダのカリスマ性が融合してこれは決まった、と思うシーンが幾つもあるクライマックスは圧巻。
ぎりぎり名勝負です。
B3本勝負:ソベラーノJr. vs.マスカラ・ドラダ2.0(8/1/23)
ソベラーノが不意打ちし支配。
マスクも取ろうとして煽ります。
2本目も引き続きソベラーノ・ペース。
場を広げ煽りも良好ですね。
ドラダが伸びやかなトペを見せ3本目へ。
シーン毎にしっかり刻みながら
お互いテクニコ/ルードとして良い仕事をしました。
コンパクトながら充実の内容です。
好勝負に届かずも中々良い試合。
CGPインターナショナル・トルネオ・シベルネティコ:チーム・メヒコ(アンヘロ・デ・オロ、アヴェルノ、ドラゴン・ロホJr.、マスカラ・ドラダ、ミスティコ、テンプラリオ、ウルティモ・ゲレロ、ヴォラドールJr.)vs.チーム・インターナショナル(エイドリアン・クエスト、バリヤン・アッキ、フランセスコ・アキラ、高橋ヒロム、KUSHIDA、ロッキー・ロメロ、サムライ・デル・ソル、TJP)(8/18/23)
チーム・インターナショナルは良くぞこの面子を揃えたな、という印象ですね。
トップ張っているロメロは間違いない良い仕事。
他はルチャへの適応度まちまちではありますが、
サムライの動きは相変わらず凄いですし、
TJPも受けっぷりが良く盛り上げに貢献しました。
TJPとアキラのタッグ・ワークがもう少し見たかったですね。
アキラの印象は余り残らず。
チーム・メヒコはテクニコとしてやるべきハイ・フライを見せています。
主役に位置付けられたミスティコが少し粗いのが気になりましたけどね。
トップ・スターが揃っているので楽しかったものの
試合のクオリティとしては思ったよりのりきらず。
中々良い試合。
D3本勝負:ソベラーノJr. vs.ストゥーカJr.(8/18/23)
ソベラーノが入場時に不意打ちダイブ。
そのまま押し込み一本。動きがキレてますね。
2本目。
ソベラーノのビッグ・フライ自爆からストゥーカが反撃し手短に1本。
3本目。
軽快に立体感ある攻防です。
ソベラーノのキレは引き続き最高で、
そこにストゥーカがマスクを剥ごうとしたり
リベンジ、攻撃性の出し方で観客の反応を上乗せします。
ニア・フォールのスポットとそれ以外のバランスも良いですね。
大会の目玉ではない所で、素晴らしい試合が生まれました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:8/?/23)