CMLL:Best of CMLL 2023 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 3本勝負:ミスティコvs.ティタン(6/16/23) NWA世界ヒストリック・ウェルター級王座戦:ロッキー・ロメロ(ch)vs.ヴォラドールJr.(Fantasticamania Mexico 6/30/23) |
@イリミネーション・マッチ:ヴォラドールJr.vs.ロッキー・ロメロvs.アンヘロ・デ・オロvs.オラクロ(3/17/23)
勝ち残った2人がカベジェラ戦に臨むという形式。
早く負けた方がリスクなしな訳ですが、
メキシコでは良くある形式なので皆勝利を目指します。
スピーディなやり取りで
ルチャの魅力であるダイブも序盤から積極的織り込み。
複数人が絡むスポットも忘れていません。
オラクロが一人劣る形でしたが、そこまで足を引っ張らず。
また期待通り1月で素晴らしい試合をしたロメロとヴォラドールが最後に残る流れ。
このマッチアップの実現及びその後の攻防の焦点を
シングルになる前に丁寧にお膳立てしていたのは良かったですね。
演舞から大技に攻防の性質をシフト。
最後の決め方がややあっさり目でしたが、見応えのある内容でした。
好勝負に届かずも中々良い試合。
A世界トリオス王座戦:ユーフォリア、ハチセロ、メフィスト(ch)vs.アトランティスJr.、スターJr.、ヴォラドールJr.(6/2/23)
序盤のレスリング。
ルード王者のテクは勿論ですが、
スターがレスリング・テクあって良かったですね。
アトランティスが入った所でルード王者がリングを制圧しにかかりますが、
テクニコもすぐ見栄えするムーブで反撃。
3本勝負ではない中で出し惜しみの無い展開で魅了します。
トリオ・ムーブも豊富で存分にアクションを楽しめましたね。
後半は入れ替わりながら基本1対1。
トリオ要素が薄くなり展開的には単調ですが、
技自体は幅が合って緩急が利いています。
最後のメフィストとハチセロの仲間割れの絡め方が微妙で
そこで少しクオリティを落としましたが、内容としては見応えあり。
好勝負に少し届かず。
B3本勝負:ミスティコvs.ティタン(6/16/23)
アピールするミスティコに不意打ちして瞬殺。
1本目がすぐ終わるのは良くあることですが、
ティタンがルード寄りに分かりやすい振る舞いをしたことで説得力のある一本目でした。
2本目も意地悪な脚攻めからスタートでストーリー・テリングが出来ています。
ミスティコが2本目のフィニッシャーをあえてレッグ・ロックで〆る等
1-2本目で攻防量を消費しなかったので
3本目は影響なく潤沢な攻防。
緊張感あるやり取りと技の間の表現性が両立されていて見応えがあります。
クライマックスにおいて若干ミスティコのダメージ表現が疎かになるの気になりますが、
各種フィニッシャーや掟破りで明確にクライマックス感は演出できているのでok。
ぎりぎり好勝負。
C3本勝負:マスカラ・ドラダ2.0 vs.エル・デスペラード(Fantasticamania Mexico 6/30/23)
デスペラードがメヒコの感覚に合わせて攻防の切り替え。
お互いの装いを試合に持ち込みつつ積極的に交錯しています。
デスペラードのトペコン時に脚がロープに引っかかった時はひやっとしましたが、
流れるように攻防が続いていきましたね。
好勝負に少し届かず。
DNWA世界ヒストリック・ウェルター級王座戦:ロッキー・ロメロ(ch)vs.ヴォラドールJr.(Fantasticamania Mexico 6/30/23)
ヴォラドールが奇襲を仕掛けトペ。
ロメロも腕攻め、とお互い攻め合って一歩も引かない一進一退。
攻め合いでありながら幅広い攻防には唸らされましたね。
今年数え歌として売り出されているだけあります。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:6/?/23)