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CMLL:Best of CMLL 2022の分析


名勝負 レイエンダ・デ・プラタ決勝:テンプラリオvs.エル・ソベラノJr.(7/29/22)
好勝負 ウニベルサル王座トーナメント決勝:ミスティコvs.ティタン(4/29/22)

世界ライト・ヘビー級王座戦:ニエブラ・ロハ(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(7/15/22)

@ウニベルサル王座トーナメント準決勝:ティタンvs.ニエブラ・ロハ(4/22/22)
 ティタンは入場時から脚を引きずり、ふらついている状態。
 
 ロハが襲いかかりダウン状態に追いやります。

 ロハがヒールとしてしっかり煽り、
 型を作るので盛り上がっていますね。

 一方のティタンは多段階ダイブなどで
 良質なビッグ・スポットを見せつつ、
 シチュエーションに合わせてが若手っぽく振舞っていたのが印象的でしたね。
 
 好勝負に少し届かず。

Aウニベルサル王座トーナメント決勝:ミスティコvs.ティタン(4/29/22)
 ミフティコは登場するとリングに飛び入ってブースト・スタート。

 ミスティコが観客の想像のレールを敷けば
 ティタンが裏をかく形で伸びやかなカウンター・ムーブ。
 
 見得が研ぎ澄まされておりミスティコ以上にミスティコしていましたね。

 ミスティコのネーム・バリューも強く、
 どちらが勝つか分からない鬩ぎ合いは見応えあり。

 久しぶりに純正ハイ・フライヤー対決で良いもの見たな、という印象です。

 ぎりぎり好勝負。

B世界ライト・ヘビー級王座戦:ニエブラ・ロハ(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(7/15/22)
 ロハが曲者っぷりを披露。

 カベルナリオもキャラに似合わぬ正統派っぷりを見せており、
 1本勝負ながらしっかり緩急をつけて観客をのせていきます。

 ロハの微調整も良く、
 試合が進むにつれちゃんと違う光景を見ることが出来ますね。

 終盤のコーナー技を強技と位置付けた盛り上げ方も王道で好感が持てました。

 最近はAAAの勢いが目覚ましいですが、
 こういう試合はCMLLにしか出来ないので頑張って欲しいですね。

 ぎりぎり好勝負。

Cレイエンダ・デ・プラタ決勝:テンプラリオvs.エル・ソベラノJr.(7/29/22)
 決勝ということで序盤からビッグ・ダイブがかわされ
 フェンスに激突というハードなスポットが盛り込まれます。
 打撃もハード・ヒットなのが良いですね。

 もはや大舞台を引っ張る側になったソベラノが見事なキャリー。
 コーナーに当たる時の処理でリズムを作ったりと
 その所作には惚れ惚れします。

 どちらも引かずに攻め合う一進一退。
 ルチャの優雅さは時にリアルな闘争心から乖離しますが、
 上記の通りハード・ヒット要素があるので
 この2人の攻防は戦いになっています。

 一方でリングに戻されたテンプラリオがヘッド・スピンで起き上がったりと
 アピール要素もピタリと織り交ぜられるのでめちゃくちゃ乗っていますね。
 観客も熱狂し、コロナを忘れさせる騒音です。

 終盤のカウンターも一つ一つ工夫が効いて
 やりたいことをそれぞれが惜しみなくつぎ込みました。
 
 完全燃焼した内容で、AAAに押され気味な昨今ですが、
 これぞCMLLという激闘に震えました。

 ぎりぎり名勝負。

DCMLL世界ヘビー級王座戦:エチセロ(ch)vs.ユーフォリア(8/19/22)
 良い前振りで相手を立てていますね。

 ヘビー級の落ち着きを持った試合運び。
 ムーブ自体の鋭さは軽量級に劣ろうとも
 立体的なリングの使い方が出来ており、
 お互いの良さが前面に出る内容となっています。

 終盤はジャベを決めても決まらなければ自ら離すルチャ仕様なので、
 ちょっと単発の羅列になっていますね。
 そこから変調に行った時にミス・ムーブが生まれてしまったのも勿体なかった。

 惜しいものの概ねはヘビー級として見応えのある内容。

 好勝負に少し届かず。

EGPインターナショナル・トルネオ・シベルネティコ:アトランティスJr.、エル・ソベラノJr.、ミスティコ、ストゥーカJr.、ティタン、テンプラリオ、ウルティモ・ゲレロ、ヴォラドールJr.vs.エル・メシアス、ケニー・キング、リンセ・ドラド、マット・テイヴェン、オラクロ、ロビー・イーグルス、ロッキー・ロメロ、タイガー・マスク (8/19/22)
 全員でもみくちゃに乱闘するカオスなスタート。
 トペで突っ込んできた所をセコンドが襲いかかるも雰囲気あって良いですね。

 個で行くとメキシコ側は粒ぞろい。
 アトランティスが若く、ミスティコ、ゲレロはそのネーム程目立っていませんでしたが、
 基本的には全員良いパフォーマンスを見せていました。

 一方の多国籍軍はむらがありましたね。

 メキシコでビッグ・スターのテイヴェンは活き活きとしてましたし、
 ロビーやオラクロ、ドラドも観客をのせていました。

 一方でメシアスは衰えが目立ったのと、タイガー・マスクですね。
 全然参加しないでようやく出てきたかと思いきや、
 ルチャのリズムに乗れない上にミス・ムーブして、
 最後の一人を務めるには完全に力不足。

 基本的にはベース・ラインは安定していた50分試合でしたが、
 メシアス、タイガー・マスクのせいで印象を落としました。
 
 中々良い試合。
 (執筆日:1/?/22)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ウニベルサル王座トーナメント準決勝:ティタンvs.ニエブラ・ロハ(4/22/22)
Aウニベルサル王座トーナメント決勝:ミスティコ(優勝!)vs.ティタン(4/29/22)
B世界ライト・ヘビー級王座戦:ニエブラ・ロハ(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(新チャンピオン!)(7/15/22)
Cレイエンダ・デ・プラタ決勝:テンプラリオvs.エル・ソベラノJr.(7/29/22)
DCMLL世界ヘビー級王座戦:エチセロ(ch)vs.ユーフォリア(8/19/22)
EGPインターナショナル・トルネオ・シベルネティコ:アトランティスJr.、エル・ソベラノJr.、ミスティコ、ストゥーカJr.、ティタン、テンプラリオ、ウルティモ・ゲレロ、ヴォラドールJr.vs.エル・メシアス、ケニー・キング、リンセ・ドラド、マット・テイヴェン、オラクロ、ロビー・イーグルス、ロッキー・ロメロ、タイガー・マスク (8/19/22)