CMLL:Best of 2015 Part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | スーパー・ライト級王座戦、3本勝負:ヴィルス(ch)vs.ドラゴン・リー(4/11/15) |
@3本勝負:フラミータ、イホ・デル・フィッシュマン、スカイマンvs.フェニックス、ペンタゴンJr.、イホ・デル・ファンタスマ(1/1/15)
ペンタゴンの煽りは完璧ですね。
ファンタスマも良く状況を把握して
適切なサポートを取っています。
ルチャとしては3本勝負とは思えない程
じっくりと行っていく内容で、
終盤はルードが制圧して1本取る形ながら
派手な技で甚振って仕留めるので迫力がありました。
2本目。
引き続きのルード制圧から始まり、、
一旦区切ってニュートラルにした後、
再びテクニコのピンチを描く形。
この本も通常より長い中で
展開の連続性を保てていなかったのは残念ですが、
比較的丁寧に行っているし、
会場の雰囲気を楽しんで活き活きとやっています。
テクニコが乱戦でやり返してリベンジし2本目を〆ます。
3本目。
個々の攻防でしっかりと注目を集めると、
カットしあってニア・フォールの攻防。
どうしてもこの手の攻防が単調になりがちになる
ルチャの欠点が出ましたが、ある程度のレベルに収まってはいました。
好勝負に少し届かず。
A3本勝負:ブルー・パンテル、フエゴ、スペル・ポルキーvs.クラネオ、モルフォシス、オリンピコ(1/11/15)
始めて観るクラネオとモルフォシスですが、
モルフォシスはゆったりした時間に引きずり込める上手さの持ち主。
クラネオも凄い外観をしていますが、
ポルキーのようなファン・マッチ要員として悪くない。
最近見ないオリンピコも、
パンテル相手にしっかり攻防を作り出していましたね。
見応えのある攻防とファン要素が乖離せず、充実した1本目でした。
2本目から3本目にかけてはそれぞれセコンドについたミニを活かしてヒート・アップ。
3本目の攻防に凄みがなく思ったより伸びなかったものの
中々良い試合でした。
B3本勝負:ネグロ・カサスvs.マキシモ(1/11/15)
1本目はカサスがひたすら脚攻め。
会場を温める意味合いからすると弱い印象です。
1本目でやるのはどうかと。
2本目もその継続。
脚を痛がる真似をしたりと
煽りは良いのだけど一方的過ぎます。
マキシモが不意を突いた丸め込みで1-1に追いつきます。
3本目もマキシモのダウンが続きます。
マキシモがトペを決めた所から一進一退。
かなり熱が入った形となります。
カサスの韻の作り方とニア・フォールの見せ方は妙技。
レフェリーへの抗議での間の開け方等感嘆する所ばかりです。
前半は熱が入らないものの後半は素晴らしかった。
中々良い試合。
Cライトニング・マッチ:ヴィルスvs.ゲレロ・マヤJr.(2/17/15)
プロレスのオーソドックスなレスリング。
相手への合わせが一瞬早いか。
演武ではないリアルな力学を見せて欲しかった。
後半にかけてのギアを上げていく際の
間合い感、フローは素晴らしかった。
今でも時間さえ与えてもらえれば
2年前の一戦を再現できるだろうと思わせるに足りました。
8分しかないが充実の内容。
平均的な良試合です。
D3本勝負:ブルー・パンテル、ブルー・パンテルJr.、ザ・パンテルvs.プーマ、ティグレ、ヴィルス(3/7/15)
(3/3/15収録)
1本目。
ベテランは経験豊かな返しで、若手はスピードで魅せました。
1本目軽くまとめつつも最後に二転三転切り替えし
観客を1本目だからと油断させずに〆。
2本目。
テンポ早く入れ替わりながらザ・パンテルとプーマが張り合います。
まだ細かいところの意識が足りないかな。
相変わらず2本目は少し物足りなかったですね。
3本目。
1本目の成功事例に基づき
鉄板の内容に仕上げたものの凄さはなかったかな。
平均的な良試合。
Eスーパー・ライト級王座戦、3本勝負:ヴィルス(ch)vs.ドラゴン・リー(4/11/15)
(4/5/15収録)
最初こそ手合せに慣れない部分がありつつも
即座に自分たちの形を見つけたのは見事。
ロープ・ワークで入れ替えあってテンポをあげると
連続ジャーマンでリーが先取。
2本目。
リーの脚攻めがやや中途半端だったか。
カウンターでヴィルスが技を決め1-1に。
3本目。
ヴィルスがやり返すように脚攻め。
リーが元々脚を痛めていることもあって
会場のボルテージも静かに高まっていきましたね。
終盤はリーが最大限に躍動しつつ、
ヴィルスも適切にカウンターを織り交ぜ、
一進一退のスリルある攻防を繰り広げました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:4/?/15)
Fメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ティタン(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(5/9/15)
(5/3/15収録)
レスリングの中にティタンの身軽なムーブを取り混ぜた構成。
まずはカウンターから軽めの決着。
2本目。
花道パワー・ボム、トペでピンチを演出。
ここまでやってまだ決まらないのか、という
悠長な攻防は2-0なんだな、と結末を予想させるには十分ですが、
ジャベで幅を広げたり一回しっかりと寄せて
停滞感をなくしたりとカベルナリオの上手さは堪能できた。
好勝負に届かずも中々良い試合。
注目試合の詳細
なし試合結果
@3本勝負:フラミータ、イホ・デル・フィッシュマン、スカイマンvs.フェニックス、ペンタゴンJr.、イホ・デル・ファンタスマ(2-1)(1/1/15)A3本勝負:ブルー・パンテル、フエゴ、スペル・ポルキーvs.クラネオ、モルフォシス、オリンピコ(2-1)(1/11/15)
B3本勝負:ネグロ・カサスvs.マキシモ(2-1)(1/11/15)
Cライトニング・マッチ:ヴィルスvs.ゲレロ・マヤJr.(2/17/15)
D3本勝負:ブルー・パンテル、ブルー・パンテルJr.、ザ・パンテルvs.プーマ、ティグレ、ヴィルス(2-1)(3/7/15)
Eスーパー・ライト級王座戦、3本勝負:ヴィルス(ch)vs.ドラゴン・リー(新チャンピオン!)(2-1)(4/11/15)
Fメキシカン・ナショナル・ウェルター級王座戦、3本勝負:ティタン(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(2-1)(5/9/15)