TOPルチャ・リブレCMLL 2012年 →CMLL:79th Anniversary Show 9/14/12

CMLL:79th Anniversary Show 9/14/12の分析


名勝負 なし
好勝負 マスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:レイ・コメタvs.プーマ・キング

3本勝負:アトランティス、ミスティコII、プリンス・デヴィットvs.ドラゴン・ロホ、ウルティモ・ゲレロ、ネグロ・カサス

@3本勝負:ダリス・ラ・カリビーナ、ゴーヤ・コング、マルセラvs.アマポーラ、プリセサ・ブランカ、ティファニー
A3本勝負:エフェスト、メフィスト、二エブラ・ロハvs.デルタ、ストゥーカ、ヴァリエンテ
B3本勝負:アンヘル・デ・オロ、ラ・ソンブラ、タイタンvs.タイチ、ナマハゲ、奥村重雄

Cマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:レイ・コメタvs.プーマ・キング
 1本目。
 いきなりコメタがステージ上からダイブ。
 ミスティコが大一番で良くやっていましたね。
 逆に定番で見慣れた入りでしたが、
 そこから即座にリングに投げ入れ、場外へのダイブと続けたのは圧巻。
 またそこまで行ったのにプーマがカウンターでジャベで1本取るエンディングは衝撃的でした。
 プーマが技術の裏打ちを感じさせる動きができたからこそ納得感もある。

 2本目は演舞からですが同ロープ走りなど変則を交えていて工夫が利いている。
 2本目まではあっさり決まることが多いので
 コメタがエプロンからのヘッド・シザースに行った際にはこのままコメタが決めるんだろうな、と思いました。
 しかしプーマがキャッチしてバリケードにぶつけ、
 ボディ・リフトによるパワー・アピール、マスク剥ぎと続け、
 一気にルードとしての存在感まで確立しにいったのは天晴れ。
 コメタが独自の技を重ねて追いつき1−1です。

 3本目。
 開始時に改めてそれぞれの個性を提示。
 場外へのサンセット・フリップ・パワー・ボムなどハードな見せ場が繰り出されますが、
 その過激さに対して休む時間が少なくスピード感が半端ないですね。
 二ア・フォールの攻防にいくもレスリングの色合いが混ざっているので単調になっていない。
 2人共ミッド・カード・レスラーだっただけに
 これ程までに完成度の高い試合になるとは思いませんでした。
 文句なしに好勝負。

D3本勝負:アトランティス、ミスティコII、プリンス・デヴィットvs.ドラゴン・ロホ、ウルティモ・ゲレロ、ネグロ・カサス
 年齢による衰え著しい印象のあるアトランティスですがコンディションを整えたのか良い動きを見せていました。
 デヴィットは勝敗をつけやすい選手としての位置づけで
 日本のビッグ・スターとしての扱いではありませんでしたが、
 その中で3本目、自己の技で十分に印象付けることができていました。
 ルード側は熟成された感あり。
 個としても判断に間違いがなく、個性があり、
 トリオとしての意思疎通、試合における位置づけの理解もある。
 トリオ・スポットもトップ・クラスですね。
 最後にミスティコII。
 初めて観るものですから本家と比べてどうなのか、に一番注目していました。
 レスリングは判断に難しいところですがまったく出来ないという訳ではないようです。
 そもそも本家だってそこは売りになっていなかったし重要ではありませんけど。
 やられっぷりは派手でダウン・ベースで試合を作れています。
 スタイルとしては本家と同じで、尚且つそのスタイルへの理解も思ったより深かったです。
 動きとしては本家よりも良くも悪くも曲芸師的です。
 独自ミスティカは相手とあの程度の距離感で技が決まってしまうのかと驚きを隠せないし、
 スプリングボード式SSPの高さも凄かったですね。
 爽やかで軽い部分がシングルにおいてやや欠点となるかもしれませんが
 トップ・クラスのルチャドールとしてミスティコの名を受け継いでも名折れしない印象でした。
 今後の活躍に期待大です。
 長い試合ではありませんが、完成度が高く、魅力も十分に出ている。
 ぎりぎり好勝負。 

Eカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ルーシュvs.テリブレ
 1本目。
 殴り合いで始めるとルーシュがトペ。
 定番の入りですがその後テリブレをフェンスにぶつけます。
 この荒々しさはテクニコとしてはどうなんでしょうね。
 またそのカラーに反して試合を制する自信に欠け、
 時々相手待ちになる瞬間もありますね。
 テリブレがジャベを決め肩をつけにいってカウント3。
 これは普通にギブ・アップでも良いと思うのですが
 敢えてカウント3にする理由が良く分かりません。
 2本目はテリブレがラフ・ファイトで支配。
 テリブレの積極性、アピールは好感が持てます。
 ルーシュがジャベを決め追いつきます。
 3本目。
 ルーシュが持ち前のニヒルなアピールをしますが
 これまたやっぱりテクニコのそれではないですよ。
 テリブレのトペ3連発スポットといいダブル・ターンでもしたいのかと思う。
 そういう意味で揺さぶられるものはあるのでメインとしては正解なのかもしれない。
 しかしルーシュが流血後激化するかと思いきや、たいしてビッグ・スポットもなく決着してましたね。
 まあまあ良い試合程度。

総評
 メインのクオリティが少し物足りないが
 概ねカードから想像していた以上にクオリティや話題性がありました。
 お勧め。
(執筆日:10/1/12)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@3本勝負:ダリス・ラ・カリビーナ、ゴーヤ・コング、マルセラvs.アマポーラ、プリセサ・ブランカ、ティファニー(2-1)
A3本勝負:エフェスト、メフィスト、二エブラ・ロハvs.デルタ、ストゥーカ、ヴァリエンテ(2-1)
B3本勝負:アンヘル・デ・オロ、ラ・ソンブラ、タイタンvs.タイチ、ナマハゲ、奥村重雄(2-1)
Cマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:レイ・コメタvs.プーマ・キング(2-1)
D3本勝負:アトランティス、ミスティコII、プリンス・デヴィットvs.ドラゴン・ロホ、ウルティモ・ゲレロ、ネグロ・カサス(2-1)
Eカベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ルーシュvs.テリブレ(2-1)