TOPルチャ・リブレCMLL 2011年 →CMLL:6/25/11

CMLL:6/25/11の分析


名勝負 なし
好勝負 スーパー・リゲロ王座戦、3本勝負:ヴィルスvs.ゲレロ・マヤJr

SlamBamJam製。
約1時間35分です。

6/7/11の大会より(アレナ・メヒコ)
@3本勝負:栗原あゆみ、ダリス・ラ・カリベーニャ、マルセラvs.ラ・コマンダンテ、下田美馬、プリンセサ・スヘイ
 最初はじっくりグラウンド。
 ルードが仕掛けてフィニッシュに持っていくも
 アピールが弱いために起承転結の起としては少し物足りない。
 2本目はテクニコが派手な反撃してと定番の流れ。
 攻防は比較的上手く行っていて充実していましたね。
 平均レベル。

A3本勝負:フエゴ、メタル・ブランコ、パラシオ・ネグロvs.アルカンヘル・デ・ラ・ムエルテ、ドクトル・エキス、スカンダロ
 パラシオは抑揚のある動きが出来ていてフエゴもスターとして見得を切っている。
 ドクトル・エキスはとりあえず動くなんて事はせずタイミングを見計らっていて
 他の2人と共に試合をリードし、テクニコにも技を気持ちよく打たせている。
 皆アンダーカードとして着実な仕事をしました。
 まあまあ良い試合。

BNWAライトヘビー級トルネオ・シべルネティコ準決勝:イホ・デル・ファンタスマ、ラ・マスカラ、メトロ、トスカーノvs.vs.ミステル・アギラ、シコシス、オリンピコ、エフェスト
 ルードのインベイジョン軍には依然として細かい粗が見られるものの
 試合の流れは阻害されておらず、
 ルチャ・ルールを使って意表をついたダイブの連発とテンポの良いフィニッシャー炸裂で盛り上がっていきます。
 後半はカットしたりとタッグの見せ方も交えて単調にならないようにしている。
 このメンツの中ではスターであるマスカラの脱落させ方も
 マスクを剥がれると同時に股間を蹴りあげるというもので気が利いている。
 ルチャドールとしては精彩を欠いている人もいますが、全体の設計が良く、まあまあ良い試合に。
 
Cスーパー・リゲロ王座戦、3本勝負:ヴィルスvs.ゲレロ・マヤJr
 序盤はレスリング。
 アーム・ドラッグなどでテンポ良く行うのかと思いきやじっくりと行っていますね。
 真剣な視線を交わし合い雰囲気を高めていきます。
 相手をグラウンドに倒しておく意図をもったレスリングだったからこそ
 その後の定番のロープ・ワーク、ハイ・フライからのフィニッシュも大きな印象を残している。
 2本目はヴィルスがグラウンド・サブミッションに拘ります。
 普通はラフを仕掛けてルード・アピールでもしそうなものですけどね。
 仕留めるというよりは相手を消耗させる意図があるのも興味深い。
 マヤJrはフライング・クロス・チョップやフライング・ヘッド・バッドなど伝統的な技を使っているものの
 スピアーやドラゴン・スリーパーを組み合わせていてオリジナルの印象を受けました。
 面白い持ち技のセレクトですね。
 3本目はプロレスに近い攻防。
 マヤJrはロープ・ワークなどの前振り、技の体勢(ここで一呼吸置く)、技の炸裂と
 三段階に分けているのがルチャドールには珍しくユニークですね。
 また受け側に立った動きを見ても幅広く見せていて
 全速力で動くorダウンと二択になっていない。
 最近3本目で四天王プロレスばりのニア・フォールをする事が多いですから
 このマヤJrはひょっとしたらブレイクしていくかもしれませんね。
 ヴィルスも引き続き繊細な試合運びを見せており、最後はこの試合唯一の雪崩式技で綺麗にフィニッシュです。
 ヴィルスをお目当てに見たけれども元IWRG出身の期待の若手を発見しました。
 文句なしに好勝負。

総評
 今年注目のブレイクスター、マヤJrによるメインは必見。
 個人的にはアヴェルノvs.マスカラよりも好きですね。
 他のカードもクオリティが良くお勧めです。 
 (執筆日:10/3/11)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Cスーパー・リゲロ王座戦、3本勝負:ヴィルスvs.ゲレロ・マヤJr
 ヴィルスが腕を取っていく
 マヤはヘッド・ロックに返したりする。
 バタフライ・ロック。
 ヴィルスが体勢を入れ替える。
 おんぶされる形になって体重をかけ締め上げる。
 マヤが前に振り投げる。
 仕切直し。
 マヤが腕を取り口に指を入れて引っ張る。
 ヴィルスが脚をかけて倒しチン・ロック。
 マヤがリスト・ロック。
 ヴィルスは起きあがるとハンマー・ロック。
 マヤが脚をかけて倒す。
 ヴィルスが体勢を換え両肩をつける。カウント2。
 仕切直し。
 ヴィルスが蹴り。
 首4の字。
 マヤが両肩をつけていくもカウント2で外す事にはつながらない。
 体勢を変え丸め込む。カウント2。
 仕切直し。
 ヴィルスが脚を取り転がす。
 コーナーに振りクローズライン。
 コーナーに振り突進。
 マヤがカウンターで蹴り。
 背を通って着地するとドロップ・キック。
 コーナーで倒れるヴィルスに突進。
 カウンターで巴投げを食らうもエプロンに着地。
 コーナーに登りミサイル・キック。
 クローズラインへ。
 ヴィルスはかわすと脚にタックル。
 腕を取ると前に抱え込んでマットに叩きつける。
 両脚を腕にかけたジャベでギブ・アップさせる(7分)。
 
 ヴィルスが腕へのサブミッションで攻めていく。
 抵抗するマヤを蹴り倒す。
 起こすとチョップ。
 ロープに振りクローズラインへ。
 マヤはかわすとフライング・クロス・チョップ。
 バック・ブリーカー。
 ロープに振ろうとする。
 振り返されるもリープ・フロッグを潜るとロープに走りスピアー。
 突進。
 ヒップ・トスを食らいかけるもロープに跳ね返って戻る。
 ロープに走るとセカンド・ロープからフライング・ヘッド・バッド。
 ドラゴン・スリーパーを決めギブ・アップさせる(4分)。
 
 マヤが飛びつき丸め込む。カウント2。
 ハリケーン・ラナ。カウント2。
 腕と脚を取って持ち上げジャベ。
 ヴィルスが丸め込む。カウント2。
 ゲレロがネック・ブリーカー。
 ハーフ・ボストン・クラブ。
 スナップ・メアからネック・ロック。
 腕を絡めるとコーナーに走る。
 ヴィルスがコーナーを蹴ってアーム・ドラッグに持って行く。
 突進。
 マヤが持ち上げてコーナー上にのせる。
 コーナーに登るもバック・エルボーで落とされる。
 エプロンのヴィルスがショルダー・ブロックを決めアピール。
 その隙に起きあがったマヤはロープ越しに跳び場外へのアーム・ドラッグ。
 ロープに走るとトペ・スイシーダ。
 (CM)
 マヤがドロップ・キックへ。
 ヴィルスはかわすとビッグ・ブーツ。
 コーナーに振る。
 マヤはコーナーを使って裏に回るとヴィルスを背に回して固める。
 そこからネック・ブリーカー。カウント2。
 ロープに振り技を狙う。
 ヴィルスはロープを掴んで止まり空振りさせると殴りかかる。
 マヤが受け止め上に持ち上げてのジャベ。
 そこからネック・ブリーカー。カウント2。
 コーナーに振ると後頭部にハイ・ニー。
 腕を自分の脚に絡めるともう1方の腕を引っ張り締め上げる。
 コーナーに振り突進。
 カウンターでショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地しショルダー・ブロック。
 コーナーに登ろうとする。
 ヴィルスはマヤJrを突き飛ばして落とすと、場外に倒れている所にヒーロ。
 リングに戻る。
 マヤがエプロンに上がり場外カウントだけカット。
 ビッグ・ブーツをかわすとバック・エルボー。
 コーナーに登りダイビング・クロス・ボディ。カウント2。
 ロープに走る。
 ヴィルスがアーム・ドラッグ。
 もう一発。
 変形クルーシーフィックスに持って行くもカウント2。
 ロープに走る。
 カウンターのクローズラインをかわし丸め込む。カウント2。
 丸め込むもカウント2。
 起こそうとする。
 マヤがはねのけ張り手。
 張り手の打ち合いからヴィルスがぐるぐるパンチ。
 コーナーに振ろうとする。
 振り返されるも突進をかわす。
 セカンド・ロープにのったマヤに張り手。
 雪崩式ボディ・シザースでカウント3(12分)。
 試合後2人は握手を交わしハグ。

試合結果

@3本勝負:栗原あゆみ、ダリス・ラ・カリベーニャ、マルセラvs.ラ・コマンダンテ、下田美馬、プリンセサ・スヘイ(2-1)
A3本勝負:フエゴ、メタル・ブランコ、パラシオ・ネグロvs.アルカンヘル・デ・ラ・ムエルテ、ドクトル・エキス、スカンダロ(2-1)(DQ)
BNWAライトヘビー級トルネオ・シべルネティコ準決勝:イホ・デル・ファンタスマ、ラ・マスカラ、メトロ、トスカーノvs.ミステル・アギラ、シコシス、オリンピコ、エフェスト
Cスーパー・リゲロ王座戦、3本勝負:ヴィルス(新チャンピオン!)vs.ゲレロ・マヤJr(2-1)