TOPルチャ・リブレCMLL 2002年 →CMLL:Apocalipsis 3/17/02

CMLL:Apocalipsis 3/17/02の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間40分です。
SlamBamJam製。

@3本勝負:ペケーニョ・オリンピコ、ブラシート・デ・オロvs.ゲレリート・デ・フエルト、ファイヤー
 余り後の事を考えられていないし、
 またそれ自体たいしたインパクトのない動きがほとんど。
 最近の圧倒されるミニの試合に比べると物足りない。
 ただ最後に見せたオロのトペはスピードがあり素晴らしかったですね。
 少し悪い試合。

A3本勝負:ラ・フィエラ、オリンピコ、サファリvs.ドクトル・エキス、ズンビード、ヴィオレンシア
 ズンビードのハード・バンプや、
 オリンピコの体を大きく使う事によるスター性アピールは良いですね。
 しかし全体のストーリー・ラインがいまいちで
 個人で勝手にスポットの配置を考えた結果ばらばらになっています。
 中でもフィエラは適当すぎる。
 悪くない試合。

B3本勝負:サタニコ、アヴェルノ、メフィストvs.ネグロ・カサス、スペル・パルカ、フェリノ
 1本目はいきなりサタニコらが奇襲。
 2本目もそのまま支配という構成です。
 今とはデザインが違うアヴェルノとメフィスト、
 まだまだ完成度は劣るもののメリハリをつけようという意識が見えます。
 またテンポの良い分かりやすい合体技はこの頃から既に武器になるレベルにある。
 反撃を一つ一つやって少々勢いが薄れた2本目クライマックスからの3本目。
 1対1で仕切る割りに見得がなく、
 最後は1,2本目でやるようなルードによるまとめ方で
 最後の3本目に欲しい派手さはなかったですね。
 平均レベル。

C3本勝負:ラヨ・デ・ハリスコ、ショッケル、ヴァンピーロvs.タルザン・ボーイ、ウルティモ・ゲレロ、ウニベルソ2000
 知名度・人気のある選手を集めたカード。
 ショッケルとゲレロの勢いでぶつかっていく攻防は見応えがあったものの
 参加者のほとんどが構成に気を払う気がなし。
 1本目の背後のコーナー上から控えが飛んで、というフィニッシュへの流れなんて
 定番なのですから自然と流れが出来てしかるべきだけど呆れるほど流れがなかった。
 悪い試合。

Dトリオス王座戦、3本勝負:フエルザ・ゲレロ、ドクトル・ワグナーJr、ブルー・パンテル(ch)vs.アンティファス・デ・ノルテ、ブラック・ウォーリアー、ミステル・ニエブラ
 王座戦に出る面子だけに一つ一つの動きの平均値は
 これまでの試合よりも上のレベルにあります。
 ただ序盤はやや雑で変に間が空くシーンもちらほら。
 2本目はパンテルらルードが制圧して取り返す形ですが、
 パンテルが珍しいボディ・リフトを使ったりと
 一つ一つの技がパワフルなので余り卑怯な印象は残せませんでしたね。
 3本目になってもルード優位を引き継ぐ形ですが、
 2本目の流れに加えて連携技も加えるので
 テクニコが勝ちようがないや、と考えてしまい、
 ストーリーとしてはマイナスに作用している。
 ベテラン王者の強さばかりが印象に残った内容。
 平均レベル。
 
Eマスカラ・コントラ・カベジェラ:ヴェネノvs.グラン・マルクスJr
 ポルキー体型のマルクス相手でヴェネノの線の細さが目立つものの
 それよりもその体の見せ方の下手さが問題。
 とても大舞台でリングにあげられるレベルにありません。
 またマルクスもマスクを失ってもはや戦える状態にない。
 完全に太りすぎのおじさんで99%何もせず、
 最後に茶番レベルの攻防からボディ・プレスを決め終了。
 3本勝負にする体力すら残っていないのでしょうね。
 ヴェネノのセコンドのピエロが喋りたてて何とか誤魔化そうとしていたけれども
 これはどうしようもないレベルです。
 素人同士の試合といっても言いすぎではない。
 ひどすぎる試合。

総評
 2002年のCMLLは丁度新しい世代が開花する直前で暗黒時代に見えます。
 実際この大会も形にならず。
 メインのマスカラ戦もねぇ、
 CMLL王座に絡んでいた時のマルクスJrは嫌いじゃなかったんですが
 中身がここまでひどかったらマスクにも価値がなくなると思いますよ。
 (執筆日:8/21/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@3本勝負:ペケーニョ・オリンピコ、ブラシート・デ・オロvs.ゲレリート・デ・フエルト、ファイヤー(2-1)
A3本勝負:ラ・フィエラ、オリンピコ、サファリvs.ドクトル・エキス、ズンビード、ヴィオレンシア(2-1)
B3本勝負:サタニコ、アヴェルノ、メフィストvs.ネグロ・カサス、スペル・パルカ、フェリノ(2-1)
C3本勝負:ラヨ・デ・ハリスコ、ショッケル、ヴァンピーロvs.タルザン・ボーイ、ウルティモ・ゲレロ、ウニベルソ2000(DQ)(2-1)
Dトリオス王座戦、3本勝負:フエルザ・ゲレロ、ドクトル・ワグナーJr、ブルー・パンテル(ch)vs.アンティファス・デ・ノルテ、ブラック・ウォーリアー、ミステル・ニエブラ(2-1)
Eマスカラ・コントラ・カベジェラ:ヴェネノvs.グラン・マルクスJr