TOPルチャ・リブレCMLL 2000年 →CMLL:3/17/00

CMLL:3/17/00の分析


名勝負 マスカラ・コントラ・マスカラ:アトランティスvs.ヴィジャノIII
好勝負 マスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ドクトル・ワグナーSr vs.エル・ソリタリオ(12/1/85)

2枚約2時間35分です。
SlamBamJam製。

@3本勝負:リッキー・マルビンvs.サングレ・アステカ
 ムーブが崩れて危険なシーンがあったり
 一方的なシーンで時間を潰したりと
 まだシングルでやるには経験不足でしたね。
 少し悪い試合。

Aトルネオ・シグロXXI:アンティファス、ティグレ・ブランコ、トニー・リベラ、スターマン、マスカラ・マヒカ、アストロ・レイJr、サファリ、オリンピコvs.ランカー・ラティノ、レイ・ブカネロ、ウルティモ・ゲレロ、ミステル・メヒコ、ドクトル・オーボアマンJr、アークエンジェル、ズンビード、ヴィオレンシア
 XXIという事は定番なんでしょうね。
 ルールはシベルネティコと同じエリミネーション戦。
 今でもCMLLにいるゲレロ、オリンピコと、
 後半へのブースト役を務めたズンビードとその相手は良かったですね。
 逆にリベラはあくが強くてルチャのペースに合っていない感じ。
 この5人以外は特に印象に残っていないですね。
 逆に言えば足を引っ張ってもいない訳です。
 平均より少し上。

B3本勝負:ミステル・ニエブラ、ブラゾ・デ・プラタ、エミリオ・チャールズJr vs.アポロ・ダンテス、シエン・カラス、ウニベルソ・ドス・ミル
 ダンテスらの爆薬に模した花火を投げ入れる入場パフォーマンスには驚いた。
 勿論消えてから投げ入れているんだけど良くやりますよ。
 試合はポルキーが笑わせてくれますがそれだけ。
 他は何もなし。
 悪い試合。

C3本勝負:ショッケル、スコルピオJr、マスカラ・アニョ・ドス・ミルvs.ペロ・アグアーヨSr、ラヨ・デ・ハリスコJr、タルザン・ボーイ
 乱闘で始めながら2本目の途中で終わったり
 3本目でいきなりコメディー・スポットが入ったり
 何がやりたいんでしょう。
 Srが入っていたりしてカードから既に問題がありそうだけど。
 悪い試合。

Dマスカラ・コントラ・マスカラ:アトランティスvs.ヴィジャノIII
 ヴィジャノは48歳、アトランティスは38歳ですよ。
 普通ルチャと聞いて思い浮かべるような飛んだり跳ねたりなんて事はできません。
 試合開始直後もちょっと動きが鈍いなぁ、と思っていました。
 そんな中序盤でトペ・スイシーダが出るんですが
 頭と頭がぶつかるというアクシデント。
 ヴィジャノは目の辺りから出血し
 アトランティスはマスクが真っ赤に染まるほどの大流血。
 ここでピンと来た方もいらっしゃると思います。
 そう、このアクシデントから猥雑な空気は急速に収束し
 異常な熱気を纏ったエピック・マッチへと進んでいくのです。
 観客が続けられるのかと心配する中
 2人の動きは逆にどんどん良くなっていき
 サブミッションとクイックの壮絶な打ち合いに昇華していきます。
 打撃を打ち合ったり崩れたり
 サブミッションを食らいながら上体を起こしたりと印象的なシーンを作り上げている他
 そもそも華麗なハイ・フライングが無くても成り立っているのは大ベテランならではの巧さなんですが
 この試合は説明するものじゃないですよ。
 最近の試合でいうならピアースvs.オルブライトのような
 原初の胎動を感じさせる只々素晴らしい試合。
 試合後ヴィジャノがルチャとしては恥や死を意味するはずのマスク脱ぎを
 胸を張って堂々と行ったシーンが全てを物語っています。 
 Wrestling ObserverのMatch of the Yearに選ばれたのも納得です。
 ぎりぎり名勝負。
 ルチャ・ファンは必見ですよ。

@マスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ドクトル・ワグナーSr vs.エル・ソリタリオ(12/1/85)
 ハンドカメラのため画質は悪く
 2本目から開始で所々カットされています。
 しかしかなり貴重な映像で収録されたのは嬉しいですね。
 やはり大物同士ともなると年齢は高くなりますね。
 これも39歳と49歳。
 同じくハイ・フライングは控えめですが
 その試合内容は異なっていますね。
 2本目にラフ・ファイトを持ってきて
 テクニコvs.ルード色を一気に強くし引き込むと
 飛びはしないのですけれどインサイド・ワークで
 場外を上手く使って試合を構築し
 所々ではベテランならではの攻防を見せます。
 ぎりぎり好勝負です。
  
総評
 多人数でトルネオは安定している事を考えると微妙なクオリティの試合が続いていたと言わざるを得ません。
 しかしメインが最高で、これだけでおつりが来る。
 更には不完全ながらも、もう1つ有名なマスク・マッチがついてくるのだからお勧めですよ。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Dマスク・マッチ:アトランティスvs.ヴィジャノIII
  軽くバックを取り合って離れる。
  アトランティスが脚を取って倒すと腕を取る。
  ヴィジャノは回転すると蹴り飛ばす。
  アトランティスが一本背負いから腕を取る。
  跳び起きたヴィジャノを倒す。
  ヴィジャノは起き上がるとフライング・ヘッド・シザースを決める。
  アトランティスは跳び起きて逃れる。
  仕切り直し。
  ヴィジャノが脇固めに捕らえるもアトランティスが腕をロープの外に出す。
  アトランティスが胸を突く。
  ヴィジャノは胸に張り手を叩き込むとマスクを引き裂く。
  振り返されるも蹴りを入れるとクローズラインでアトランティスを落とす。
  トペ・スイシーダで追撃する。
  アトランティスは流血している。
  ドクターが現れチェックする。
  何とかリングに戻る。
  ヴィジャノも流血している。
  ヴィジャノはエプロンに上がるとロープ越しにアトランティスの頭部にニー。
  ヘッド・バッドを決める。
  アトランティスが殴り返し持ち上げるとブレーン・バスターの体勢。
  ヴィジャノがインサイド・クレイドルに切り返す。カウントは2。
  ヴィジャノは頭突きを入れてアトランティスを落とす。
  アトランティスはエプロンに上がるとサンセット・フリップ。カウント2。
  アトランティスはマスクが赤く染まっている。
  ヴィジャノは先に起き上がり蹴りつけると腰にニーを当てサブミッション。
  アトランティスはギブ・アップしない。
  続けてキャメル・クラッチ。
  アトランティスは後ろにすり抜けると弓矢固め。
  ヴィジャノがセントーンに切り返しカバー。カウント2。
  クルーシーフィックスもカウント2。
  アブナミドル・ストレッチに捕らえる。
  丸め込みへ持って行くもカウントは2。
  ムタ・ロックに捕らえる。
  外す。
  アトランティスが一本背負いから自分の脚に腕をかけようとする。
  逃れられるもカバーに持っていく。カウント2。
  ヴィジャノがバタフライ・ロックに捕らえる。
  アトランティスがロメロ・スペシャルを狙う。
  抵抗されたので狙いを変えキャメル・クラッチ。
  サーフボード・ストレッチに捕らえる。
  ヴィジャノが逃れカバーに持っていく。カウント2。
  アトランティスがインサイド・クレイドル。カウント2。
  ヴィジャノが腕を取り丸め込みへ持っていく。カウント2。
  アトランティスがボストン・クラブ。
  ヴィジャノがアトランティスの体を叩く。
  タップと思ったアトランティスは離してアピール。
  ヴィジャノがいきなりオコーナー・ロール。カウント2。
  アトランティスが張り手。
  ヴィジャノも打ち返す。
  ヴィジャノが殴りつけるとアトランティスは崩れ落ちる。
  ヴィジャノはアトランティスをコーナーに振り突進。
  アトランティスは避けるとスクール・ボーイ。カウント2。
  ボディ・シザースから丸め込むもカウント2。
  ヴィジャノがロープに走る。
  ショルダー・スルーを狙ったアトランティスにサンセット・フリップ。カウント2。
  ヴィジャノがコーナーに振ろうとする。
  アトランティスは振り返すと突進。
  ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地しショルダー・ブロック。
  そしてダイビング・クロス・ボディへ。
  ヴィジャノが体勢を入れ替える。カウント2。
  アトランティスがハリケーン・ラナを決める。カウント2。
  ドロップ・キックで落とすとロープに走るもふらふらでダイブにいけない。
  ロープ越しに蹴りつけるとダイビング・クロス・ボディ。
  リングに戻ったヴィジャノをカバー。カウント2。
  クローズラインへ。
  ヴィジャノは避けると同時に卍固めに捕らえる。
  アトランティスはもがくとレッグ・ロック+バタフライ・ロックに切り返す。
  ヴィジャノは脚を外すと腕にかける。
  カウント2で体を引き起こす。
  アトランティスがヴィジャノの上体を戻す。
  ヴィジャノはカウント2で両肩を上げる。
  上体を起こしてアトランティスの両膝の上で立ち上がるとサンセット・フリップ。カウント2。
  アトランティスがハリケーン・ラナへ。
  ヴィジャノがその動きを利用してサンセット・フリップに切り返す。カウントは2。
  アトランティスがゴーリー・スペシャルに捕らえる。
  ヴィジャノは両腕を外す。
  ヴィジャノは上体を起こして肩車の状態に持っていくと
  反転してサンセット・フリップ。カウント2。
  ヴィジャノがクローズライン。
  レッグ・ドロップにセントーン。
  首切りポーズからインバート・バタフライ・ロックを狙う。
  アトランティスがインサイド・クレイドルに切り返す。カウントは2。
  ヴィジャノが突進。
  アトランティスが持ち上げアルゼンチン・バック・ブリーカー。
  ヴィジャノはギブ・アップせずもがいて逃れる。
  アトランティスの後頭部にクローズライン。
  ヴィジャノがクローズラインへ。
  アトランティスは避けると背中にドロップ・キック。
  ヴィジャノが突進。
  アトランティスが背中に担いでアルゼンチン・バック・ブリーカー。
  両膝を突いて衝撃を与えるとヴィジャノが遂にギブ・アップ!
  アトランティスの勝利!
  ヴィジャノはアトランティスを肩車して称える。
  他のルチャがヴィジャノを肩車して称える。
  ヴィジャノはやりきった表情でインタビューに答えている。
  ヴィジャノがマスクを脱ぐ。
  ヴィジャノはアトランティスにマスクを渡す。
  

@マスク・マッチ:ドクトル・ワグナーSr vs.エル・ソリタリオ(85)
  ソリタリオがワグナーのマスクを引き裂く。
  レフェリーが辞めさせる。
  ソリタリオはワグナーを殴りつける。
  落ちたワグナーを鉄柱にぶつけ椅子をぶつける。
  ワグナーは流血している。
  ソリタリオは鉄柱を使って脚を締め上げる。
  (カット)
  ソリタリオがレッグ・ドロップ。
  頭部を殴りつける。
  マスクを剥ごうとする。
  ターン・バックルにぶつける。
  別のコーナーでもう1発。
  頭部を殴りつける。
  ワグナーを起こすとバラフライ・スープレックス。
  腕へのサブミッションでギブ・アップを奪う!
  ワグナーが追いつく!

  ソリタリオはタイムの時間も殴りつける。
  (カット)
  場外で突き飛ばす。
  リングで馬鹿にするようなアピール。
  ワグナーがリングに戻る。
  (カット)
  ソリタリオがアブナミドル・ストレッチに捕らえる。
  ワグナーは逃れると殴りつける。
  ソリタリオも殴りつける。
  ワグナーは殴り倒すとソリタリオのマスクを引き裂く。
  ソリタリオはもがいて場外に落ちる。
  ワグナーは追うと場外でのボディ・スラム。
  (カット)
  ソリタリオがリングに戻ってきたワグナーにスナップ・メアを決めカバー。カウント.
  頭部を殴りつける。
  スナップ・メアからボディ・プレスへ。
  ワグナーは避けるとキャメル・クラッチを狙う。
  ソリタリオはすり抜けると頭部を殴りつける。
  カバーするもカウント2。
  ボディ・スラムからボディ・プレス。カウント2。
  ワグナーがヘッド・バッド。
  ソリタリオのマスクを引き裂き噛み付く。
  ソリタリオが殴りつける。
  ワグナーが殴り返して倒す。
  セントーンでカバー。カウント2。
  ワグナーは腰投げからカバー。カウント2。
  ソリタリオがワグナーをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  ワグナーがサンセット・フリップに切り返す。カウント2。
  ソリタリオがロール・アップ。カウント2。
  一本背負いからアブナミドル・ストレッチを狙う。
  ワグナーが体勢を入れ替えアブナミドル・ストレッチを決める。
  グラウンドに持っていく。
  ソリタリオはカウント2で返す。
  と同時にカバーの状態へ持っていく。
  カウント2で返されその勢いで場外に転がり落ちる。
  リングに戻るとワグナーにアイリッシュ・ウィップ。
  キャメル・クラッチに捕らえる。
  ワグナーは後ろに逃れるとキャメル・クラッチを狙う。
  ソリタリオは後ろに逃れキャメル・クラッチを狙う。
  ワグナーが脚を引いて倒すとソリタリオは場外に転落。
  ソリタリオはエプロンに上がってくると殴りつけヒーロへ。
  ワグナーは避けて自爆させるとカバー。カウント2。
  ココナッツ・クラッシュを狙う。
  ソリタリオは押し飛ばしてコーナーにぶつけるとショルダー・スルー。
  カバーするもカウントは2。
  ソリタリオがワグナーをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  ワグナーがサンセット・フリップ。カウント2。
ソリタリオがワグナーをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  ワグナーがサンセット・フリップに返そうとする。
  ソリタリオは逃れるとジャックナイフ固め。カウントは2。
  ワグナーはロープに走ると丸め込もうとしたソリタリオを潰してカバー。1,2,3!
  ワグナーが勝利する!

試合結果

@3本勝負:リッキー・マルビンvs.サングレ・アステカ(2−1)
Aトルネオ・シグロXXI:アンティファス、ティグレ・ブランコ、トニー・リベラ、スターマン、 マスカラ・マヒカ、アストロ・レイJr、サファリ、オリンピコvs.ランカー・ ラティノ、レイ・ブカネロ、ウルティモ・ゲレロ、ミステル・メヒコ、ドクトル・オーボアマンJr、アークエンジェル、ズンビード、ヴィオレンシア
B3本勝負:ミステル・ニエブラ、ブラゾ・デ・プラタ、エミリオ・チャールズJr vs.アポロ・ダンテス、シエン・カラス、ウニベルソ・ドス・ミル(2−1)
C3本勝負:ショッケル、スコルピオJr、マスカラ・アニョ・ドス・ミルvs.ペロ・アグアーヨSr、ラヨ・デ・ハリスコJr、タルザン・ボーイ(2-1)
Dマスカラ・コントラ・マスカラ:アトランティスvs.ヴィジャノIII
@マスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ドクトル・ワグナーSrvs.エル・ソリタリオ(2−1)(12/1/85)