Classic Lucha:1993 Vol.9の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | マスカラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ヴィジャノIII vs.ランボー(AAA 10/2/93) |
1枚、約1時間45分です。
SlamBamJam製。
@マスカラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ヴィジャノIII vs.ランボー(AAA 10/2/93)
(9/24/93収録)
ランボーがいきなりビジャノのマスクを引き裂き、
噛みつき、ヘッド・バットで流血させます。
観客席のトロフィーでも殴る等煽りが徹底しており、まず一本。
2本目は始まって即ビジャノが反撃し、ラナで瞬殺。
気勢をあげ、3本目の始めにはランボーに噛みつき流血させてお返し。
端的だが無駄のない流れで盛り上がりましたね。
フライング・ヘッド・バットの相打ちなど
ルチャ外から見るとインパクト弱目の技が多いものの
どストレートなラインの中で上手く一進一退の攻防を生み出していて、
終盤のどれもが大きな効果をあげています。
伝統とハードなスポット、ふらふらしたダメージ表現とエネルギッシュな奮起、
正反対の要素を使い分けながら盛り上げました。
最後のフィニッシュのさせ方はランボー勝ちと思いきや
反則をレフェリーが目撃していて反則裁定、という
他のプロレス界だと判定無効で再開、というものなので
当時ルチャ見始めだと厳しかったですが、
見慣れた今ではスリリングな結末の大逆転としては全然アリだと思います。
文句なしに好勝負。
(執筆日:12/?/21)
A3本勝負:オクタゴン、リスマルク、エル・イホ・デル・サントvs.エディ・ゲレロ、アート・バー、ヘビー・メタル(AAA 10/23/93)
1本目、エディらルードの控えが入ってくるも支配には失敗し返り討ちに合います。
逆にサントらがダイブから定番フィニッシュの流れに持っていくも、
バーがサントのマスクを剥いでDQというエンディングへと捻ってきます。
バーはそのままサントのマスクを被りエディを攻撃。
エディをルードへと染めていくストーリーの一環ですね。
2本目はその流れでエディがサントを攻撃する展開から。
サント反撃後、しばらく1対1を続け、バーがどさくさにまぎれてサントにロー・ブロー。
ここで反則を取った方が丸く収まりましたが、
Bの王座戦が控えているために取ってつけたようにメタルがロー・ブローを加え、それがDQでストレート・フィニッシュです。
どうしても展開上盛り上がらない所がありますが、
攻防自体は結構クオリティの高いものをコンスタントに見せていましたね。
平均的な良試合。
BWWAウェルター級、メキシカン・ウェルター級王座戦、3本勝負:エル・イホ・デル・サント(ch)vs.ヘビー・メタル(AAA 11/6/93)
1本目はレスリング。
サントがじっくりと見せながらも適度にスピードで補える場面を作り出しメタルに上手く反撃の機会を与えています。
マヒストラルでメタルが先取です。
2本目はまずサントが軽く場を揺らす。
しかしその程度で抑えれば良いのに
1−1に追いつくのを焦らして時流を逃してしまいます。
3本目は今更なレスリングからスタート。
ダイブの打ち合い、セコンドの水ぶっかけが誤爆と、ありきたりなスポットで幕を閉じます。
それで魅せれるならこのカードは苦労しないのだけど。
平均レベル。
Cトライアングラー・マスカラ・マッチ:アンヘル・モルタルvs.エル・バンディードvs.レイ・ミステリオJr(AAA 12/5/93)
モルタル、バンディードがルードでミステリオがテクニコですが、3ウェイ部分はほとんどないですね。
いきなりミステリオがダイブを決めモルタルがロー・ブローからカウント3を奪いますから。
実質バンディード対ミステリオです。
バンディードは能力に乏しく明らかな生贄。
ミステリオもまだグリーンで流れが用意されないとノッていけない状況です。
技の連続打ちで多少見所があったぐらいでした。
悪い試合。
総評
コントラ戦や王座戦はあるけど見応えはそこまでではない。
(執筆日:10/1/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@マスカラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ヴィジャノIII vs.ランボー(2−1)(DQ)(AAA 10/2/93)A3本勝負:オクタゴン、リスマルク、エル・イホ・デル・サントvs.エディ・ゲレロ、アート・バー、ヘビー・メタル(2−0)(DQ)(AAA 10/23/93)
BWWAウェルター級、メキシカン・ウェルター級王座戦、3本勝負:エル・イホ・デル・サント(ch)vs.ヘビー・メタル(2−1)(AAA 11/6/93)
Cトライアングラー・マスカラ・マッチ:アンヘル・モルタルvs.エル・バンディードvs.レイ・ミステリオJr(AAA 12/5/93)