Classic Lucha:4/12/92の分析
名勝負 | マスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ブルー・パン テルvs.ラブ・マシーン |
好勝負 | なし |
1枚約1時間45分です。
SlamBamJam製。
@3本勝負:ピエロスJr、ジャックメイト、マサクレvs.オクタゴン、アポロ・ダンテス、マスカラ・サグラダ
ピエロスの事だから乱戦になるのかと思いきや
落ち着きを持ちながら、ラフを同居させるという絶妙の立ち位置で
予想以上に良かったですね。
オクタゴン組の良い動きを引き出していました。
まあまあ良い試合です。
A3本勝負:ペロ・アグアーヨ、コナン、ラジョ・デ・ファリスコJr vs.シエン・カラス、マスカラ・アニョ・ドス・ミル、ウニベルソ・ドス・ミル
見栄えの良い動きで最初から盛り上げると
6人が6人その場に求められる動きをして
素晴らしい一体感を生み出します。
それを考えると2本目は
孤立、乱闘、ダイブ、フィニッシュと良い流れで多くの要素が入っていたとはいえ
簡素で充実した6人には物足りなかったですね。
3本でじっくりやって欲しかった。
中々良い試合です。
BNWAミドル級王座戦、3本勝負:アトランティス(ch)vs.ラ・フィエラ
特別なレベルではないですが
スムーズに攻防を繰り広げていると思います。
2本目ルード・ムーブでいくかと思いきや
動きのある攻防を続けアトランティスが押し切るのでは、と思わせたのは良いですね。
只3本目腕攻めからサブミッションの対決になったのは奇を衒いすぎか。
そういうカードではないと思うんですね。
一応王座戦のクオリティ、まあまあ良い試合には到達しています。
Cマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.ラブ・マシーン
17100人の会場に18000人が入り、更に屋外の巨大スクリーンで7000人が観戦した程
歴史的な盛り上がりを見せたマスカラ戦。
まずマシーンがいきなり飛ばし鉄柱攻撃。
行動に入る前に観客を見ているのが流れを生む上で大きな効果を及ぼしていますね。
パンテルもすぐにスタイルをフィットさせハイ・テンポの脚攻めから鉄柱攻撃のお返し。
ハイ・フライングよりもDDTなどよりクイックで、それでいて躍動感のある技を選び
フット・ワークと絡めて素晴らしい攻防を次々と見せていきます。
1本目のフィニッシュは只のバック・ブリーカーで弱いもののストリーム優先ならアリ。
2本目。
先ほどのバック・ブリーカーと脚攻めを上手く織り交ぜながらスタート。
場外でのブレーン・バスターやニア・フォールの応酬を
ハイ・テンポをまったく落とす事なく維持したまま行うという驚異的なクライマックスです。
ラブ・マシーンが反則技と知らずにツームストンを打ちまさかのストレート負け、という結末、わずか8分という総時間に
初見では呆気に取られ、肩透かしを食らわされるかもしれませんが、印象深いエンディングですね。
リングに立っている敗者がマスクを脱ぎ、
そのマスクを受け取るはずの勝者は倒れている。
そしてその敗者は応援していたテクニコなのです。
観客はテクニコのメヒコという叫びを聞きながらルードの心配をしている。
テクニコ/ルードがひっくり返っていくこの抗争ならではの異常で意味深な名場面です。
マシーンが完全に顔を覆ったマスクにも関わらず表情をひしひしと伝わらせたのも大きい。
異常なヒートを取り込める器であると共にアメリカン・プロレスの要素も取り込んだ挑戦的な名勝負。
ぎりぎり名勝負です。
(執筆日:9/28/10)
総評
どれも良い試合でメインは90年代のルチャで必ず名前が挙がってきますからね。
素晴らしい大会ですよ。
DVD Rating:★★★★☆
注目試合の詳細
Cマスク・マッチ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.ラブ・マシーンマシーンがいきなりドロップ・キック。
もう1発。
コーナーに振りクローズライン。
コーナーに振ろうとする。
振り返されるもスーパー・キック。
ブルドッグ。
エプロンに出たパンテルを追いかけると鉄柱にぶつけていく。
リングに戻しカバー。カウント2。
ブレーン・バスターからダイビング・エルボー・ドロップへ。
パンテルは避けると脚を蹴りつけマットに叩きつける。
胸に張り手を浴びせる。
場外に落ちたマシーンをリングに戻し半身をエプロンに出すと鉄柱にぶつけていく。
リングに戻りアピール。
マシーンは場外に崩れ落ちている。
パンテルはマシーンをリングに入れるとロープに振りスパイン・バスター。
DDT。
アブナミドル・ストレッチ。
バタフライ・バック・ブリーカーを決めるとそのまま締め上げギブ・アップさせる!
パンテルが先取(3分半)!
マシーンは場外で休んでいる。
リングに戻ったマシーンにパンテルが襲いかかりバック・ブリーカー。
マシーンの脚をロープにのせるとニー・ドロップ。
バタフライ・ロック。
ロープに振りクローズラインへ。
マシーンは避けるとクローズライン。
レッグ・ドロップ。
DDT。
ガット・レンチ・スープレックスからカバー。カウント2。
ロープに振りバック・エルボー。
カバーするもカウント2。
蹴りつけ起こすと場外に落とす。
場外でブレーン・バスター。
エプロンに上がるとセカンド・ロープからクロス・ボディ。
鉄柱にぶつける。
リングに戻すとスパイン・バスター。カウント2。
パワー・ボムの体勢。
すぐパンテルがリバース・スープレックスに返す。
マシーンがサンセット・フリップに切り返そうとする。
パンテルは耐えるも最後は決まる。カウント2。
マシーンがDDT。
コーナー上から飛びフェイス・バスター。
カバーするもカウント2。
ツームストンを打つ。
レフェリーは禁止技のため反則を取りパンテルの腕を上げる!
パンテルが勝利(4分半)!
パンテルは動かない。
救護班が来て首を固定する。
マシーンは禁止技だと知らなかったようで抗議するも観念してマスクを取らせる。
試合結果
@3本勝負:ピエロスJr、ジャックメイト、マサクレvs.オクタゴン、アポロ・ダンテス、マスカラ・サグラダ(2−1)A3本勝負:ペロ・アグアーヨ、コナン、ラヨ・デ・ハリスコJr vs.シエン・カラ ス、マスカラ・アニョ・ドス・ミル、ウニベルソ・ドス・ミル(2−0)
BNWAミドル級王座戦、3本勝負:アトランティス(ch)vs.ラ・フィエラ(2−1)
Cマスカラ・コントラ・マスカラ、3本勝負:ブルー・パンテルvs.ラブ・マシーン(2−0)(DQ)