TOPルチャ・リブレAAA 2019年 →AAA:Best of AAA 2019 part.2

AAA:Best of AAA 2019 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 アーレスvs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴvs.タウルスvs.アラミス(10/26/19)

メガ王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.ドラゴン・リー(12/1/19)

カベジェラ・コントラ・カベジェラ、ノーDQ:ビッグ・マミvs.レディー・マラヴィージャ(12/14/19)

@アーレスvs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴvs.タウルスvs.アラミス(10/26/19)
 序盤は事前に作りこめる一つの見せ場ですが、
 複雑なチェーンで魅せるのは大抵3ウェイで
 4ウェイはリングを整理して管理した統制での魅せに早々に移るもの。
 しかし今回は3ウェイのチェーンを4人で、
 より複雑な中で挑戦していて、上手くいっている。
 これは見応えがありましたね。

 中盤以降は1対1で繋いでいきますが、
 担当入れ替わりながらも緩急が利いているし、
 ダイブを挟んでのギア・チェンジも皆出来ていて風景が変わっていきます。

 終盤では3人が絡むスポットで盛り上げ。
 更には入場ゲート上からハイ・フライのおまけつき。

 今AAAの軽量級が熱い!!っていうのを
 改めて実感させるに足る素晴らしい試合でした。
 文句なしに好勝負。

Aルチャ・キャピタル:カルタ・ブラヴァJr. vs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴvs.フラミータ(11/13/19)
 ブレイク中ののヴァイキンゴがトップ・ムーブ。
 フラミータもゲストとして良質な攻防を行い、
 地元でしょうか、ブラヴァはムーブで2人に敵わなくても
 そこで勝負せず地元の利でしっかり試合に貢献している。

 アメリカ的といえる程3人の立ち位置を明確にして試合を作っていますね。
 充実の一戦でした。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Bメガ王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.ドラゴン・リー(12/1/19)
 リーがトペを決めるも
 オメガがサミングで主導権を取り返して、と
 上手くすかして硬軟作っていますね。

 しっかり筋道を作りハイ・スポットも混ぜて、と
 NJPW的スタイルで試合を行いつつも
 そのままだと退屈するだろうということで
 テンポ良く変化させていきます。

 終盤はこの2人らしい激しいプロレス。
 少しルチャの趣から外れている所もあるが素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

Cルチャ・キャピタル決勝:タウルスvs.プーマ・キングvs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴ(12/4/19)
 小さい箱ながら熱量は十分。
 タウルスのリード・ラインに
 他2人が付け加える形で試合を構築していきます。
深みという点では足りないものの
 点のインパクトは十分で盛り上がりましたね。
 最後は絵になる形でフィニッシュ。

 PPVではないTVショーの決勝としては合格点。
 中々良い試合。

Dタッグ王座戦:ルチャ・ブラザーズ(レイ・フェニックス、ペンタゴンJr.)(ch)vs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴ、シン・カラ vs.オーストラリアン・スーサイダ、レイ・ホーラス(12/14/19)
 WWE離脱直後でまだ他団体のリングに上がれないはずの
 シン・カラがリング・ネームを変えずに登場。
 AAAもメキシコを越えて受け入れられてきている時に
 相変わらず契約軽視なのはどうかと思いますが、
 サプライズであることは間違いないですね。

 試合は3ウェイ要素は薄めながら
 豪華な面子なだけあって派手なムーブが飛び交います。
 ヴァイキンゴとミステシスの人気者タッグは
 今後も継続しても面白そうですね。

 タッグの一方でシングル的見せ場もあり。
 そのシーンではペンタゴンが印象作りのプロで光ってましたね。

 中々良い試合でした。

Eカベジェラ・コントラ・カベジェラ、ノーDQ:ビッグ・マミvs.レディー・マラヴィージャ(12/14/19)
 アスリートとはかけ離れた体型をしたマミなので、
 エンターテイメント以外は期待していなかったのですが、
 コントラ・マッチにふさわしい激戦でしたね。

 いきなりマラヴィージャが観客とハグしているマミに
 ダイブを決めてフェンスとサンドイッチで圧殺。
 更に椅子で流血させ、
 場外ダウンのマミにダイビング・ボディ・プレス。
 圧倒的なインパクトのあるスタートでしたね。

 マラヴィージャのセコンドのヴィジャノIII Jr.もちょっかいを出して
 愛すべきマミへの応援で会場は一体感に包まれます。
 マミがテーブルDVD、
 オクタゴンシートがヴィジャノIII Jr.をトペコンで排除、と
 マミもハードワークな攻めで反撃を見せるので、
 熱量がまったく落ちることなく展開。

 落ちることなく、といいましたが、ギアは上がり続け、
 マミへのビール瓶攻撃に、
 セコンドに留まらずレフェリーまでルードについて、と
 テクニコ/ルードのダイナミズムをどストレートに最大活用。
 マミの信頼を失いセコンドにつくことを断られていた
 ニノが最後は応援に駆けつけて大団円。

 ハードワークに下支えされたまさかまさかの一大ストーリー・マッチ。
 ワグナーvs.ブルー・デーモンJr.と共に
 今年のAAAを代表するビッグ・マッチとなりました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アーレスvs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴvs.タウルスvs.アラミス(10/26/19)
Aルチャ・キャピタル:カルタ・ブラヴァJr. vs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴvs.フラミータ(11/13/19)
Bメガ王座戦:ケニー・オメガ(ch)vs.ドラゴン・リー(12/1/19)
Cルチャ・キャピタル決勝:タウルスvs.プーマ・キングvs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴ(優勝!)(12/4/19)
Dタッグ王座戦:ルチャ・ブラザーズ(レイ・フェニックス、ペンタゴンJr.)(ch)vs.エル・イホ・デル・ヴァイキンゴ、シン・カラ vs.オーストラリアン・スーサイダ、レイ・ホーラス(12/14/19)
Eカベジェラ・コントラ・カベジェラ、ノーDQ:ビッグ・マミvs.レディー・マラヴィージャ(12/14/19)