AAA:En Memoria de Antonio Pena 10/7/07の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
SlamBamJam製。
2枚、約3時間35分です。
Toreo de Cuatro Caminosより。
試合前に車いすにのったグラン・アパッチェが現れ、娘のファビーと悲しげに言葉をかわす。
@ランバージャック・マッチ:ビリー・ボーイ、カサンドロ、ファビー・アパッチェ、ミニ・アビスモ・ネグロvs.スーパー・フライ、シンシア・モレノ、ピンピネラ・エスカルラータ、マスカリータ・サグラダ2007
カサンドロとピンピのおかまは安定のお仕事。
一方でこのカードで一番期待するのは当然アビスモvs.サグラダのミニ対決ですが
サグラダがもたついてスピード感がなく他と同じグダグダな試合運び。
また中盤アビスモらルードが全員リングに入って制圧しているにも関わらず
テクニコの控えがぼーっと眺めているのは馬鹿馬鹿しいですね。
攻防、展開共に見応えがなく適当にダイブして終了。
悪い試合。
試合後おかま2人がリングに残りレフェリーのティランテスJrにキスしているとポルボらが現れ2人をリンチ。
Aエクストリーム・ルールズ:エクストリーム・タイガー、ハロウィーン、二チョ・エル・ミジョナリオvs.クレイジー・ボーイ、ジョー・ライダー、フベントゥー・ゲレラ
過激さを調整しながら試合できないのだから
6人という数を活かして殴り合いをすれば良いのに。
点在するスポットをこなすだけで中盤は個々が会場に散るので焦点もぼやける。
ただAAAで最上位に位置づけられる蛍光灯攻撃の後も試合が続いたのには驚きました。
場外のボードにつけた火はコーナー・ポストに届くほど燃え上っていました。
尤も燃えにくくて炸裂する頃には丁度良い感じに消えかかってましたけどね。
観客席裏で二段テーブルへのダイブもありました。
終盤のビッグ・スポットの連発で派手な印象が残る。
悪くない試合。
Bドーム・ケージ・マッチ:アビスモ・ネグロ、エレクトロ・ショック、エル・ゾロvs.チェスマン、シべルネティコ、イントカブレ
ケージに天井がつき脱出が難しくなった形式。
ケージ・マッチとは一味違った脱出の攻防が見られてそこは面白い。
しかしドーム天井の足場が悪い事、
落下時には細心の注意を払わないといけない事から
その攻防は戦いとしてのリアリティーが著しく欠けるものとなっています。
また火炎テーブルは実質的に前の試合と被っていて大会構成上問題あり。
平均レベル。
Cライツ・アウト・マッチ:イステリア、ミステル・ニエブラ、シコシスvs.エル・アレブリヘ、エル・エレギド、オクタゴン
この形式結構好きなんですよね。
会場をブラックライトにしてロープやルチャドールのマスク、コスチュームを蛍光塗料で浮かび上がらせた形式。
独特な雰囲気が醸し出されます。
ただ試合自体はいまいち。
中盤ルードがバット攻撃でリングを制圧するのですが、
最盛期を過ぎたベテラン勢の動きが鈍く、いまいち。
またこの形式だと観客を煽るような行動も取れませんからね。
ルード支配から大きな展開もなくそのままフィニッシュ。
少し悪い試合。
Dトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:Xパックvs.スペル・ポルキー
故AAAオーナー、ペーニャを悼んでのガントレット・マッチです。
まずはこの異次元カードですが、
内容はというと体重Overのポルキーが淡々と技を決めていくもの。
Xパックは何もせずセコンドの女子マネが色仕掛けを試みるだけです。
結末が分かっている中でこの低レベルな3分は苦痛。
ひどすぎる試合。
Eトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:Xパックvs.マスカラ・ディヴィナ
持ち技のブロンコ・バスターをいきなり出してチン・ロック。
本当にひどい試合運びです。
先ほどの女子マネに誤爆させてフィニッシュで締めるには内容が薄すぎる。
ひどすぎる試合。
Fトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:マスカラ・ディヴィナvs.鈴木健想
健想がロー・ブローやっておきながら自分も食らった振り。
レフェリーがどっちがやったのかと観客に聞いて盛り上げているだけ。
ひどすぎる試合。
Gトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:鈴木健想vs.ラ・パルカJr
この頃の鈴木は今みたいに独特の雰囲気を意図的に作り出せる事もなく
変な日本人であるという事実だけで売っている。
ようやくニア・フォールらしい見せ場もあるが
鈴木のアピール、攻めのごとに方向が正反対にいく、
しっちゃかめっちゃかな試合運びでは早く終われと思うばかりです。
ひどすぎる試合。
Hトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:鈴木健想vs.ラレド・キッド
ヘビー級対軽量級という構図は皆無です。
ラレドがかわしをほとんど使わずに450で勝利。
ひどすぎる試合。
Iトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:ラレド・キッドvs.ロン・キリングス
ビジュアルはTVスターっぽさを醸し出しているキリングスですが仕事は手抜き。
雪崩式ハリケーン・ラナを食らった際にラレドの脚の上に落ちて相手を負傷させています。
ひどすぎる試合。
Jトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:ロン・キリングスvs.アラン・ストーン
ようやくまともな一進一退が見られるもこれは短い。
悪い試合。
Kトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:アラン・ストーンvs.スコルピオJr
ストーンが凶器攻撃でアランを流血に追い込みます。
という事でこちらは受けて受けての反撃という流れが試合の焦点に。
ただ結末はというと試合の途中で凶器攻撃を見逃したティランテスJrに代わり、
ティランテスSrがレフェリーになるも相変わらずのルードびいき。
そんな中でイントカブレが乱入してカウントしカウント3…。
乱入者のカウントも有効なんてAAAらしい無茶苦茶っぷりです。
悪い試合。
Lトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:アラン・ストーンvs.チャーリー・マンソン
カードとしてはこれまでで一番期待できるものだが、
チャーリーは消耗したアランを相手にしていないファイト。
アラン自体も流血のせいか動きに精彩を欠き、特に見どころもなく終了してしまいました。
ひどい試合。
Mトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:チャーリー・マンソンvs.スコット・ホール
実際にカード通り登場し動いている事実に衝撃を受けました。
しかし試合はというとUSA基準では軽量級に当たるチャーリーを何とも思わず扱い、
チャーリーも体調に問題あるゲストを痛めつける事が出来ないので当然凡戦に。
ひどい試合。
Nトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:チャーリー・マンソンvs.コナン
そして最後に出てきたのはレスラーとしてはもう終わっているコナン。
いや、この人の場合、始まっていると感じた事もないのだけどね。
試合は強設定のマネージャーというべき試合運び。
仲間のUSA軍も平然とリングに上がり必殺技を決めています。
(ホールのレイザーズ・エッジも!)
これを見逃す割に最後のスリーパーをつぶしたフォールはちゃんとカウント3取ったりと
ルチャのルードびいきヒールの中途半端っぷりには呆れます。
普通にそこまで出てきていたペペ・カサスがレフェリーを奪い取ってカウント3ではダメだったのか。
ひどすぎる試合。
総評
AAAを設立したアントニオ・ペーニャの追悼大会ですがAAAらしい追悼の仕方だな、と。
ギミック・マッチやゲストが売りで中身はない。
(執筆日:8/22/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@ランバージャック・マッチ:ビリー・ボーイ、カサンドロ、ファビー・アパッチェ、ミニ・アビスモ・ネグロvs.スーパー・フライ、シンシア・モレノ、ピンピネラ・エスカルラータ、マスカリータ・サグラダ2007Aエクストリーム・ルールズ:エクストリーム・タイガー、ハロウィーン、二チョ・エル・ミジョナリオvs.クレイジー・ボーイ、ジョー・ライダー、フベントゥー・ゲレラ
Bドーム・ケージ・マッチ:アビスモ・ネグロ、エレクトロ・ショック、エル・ゾロvs.チェスマン、シべルネティコ、イントカブレ
Cライツ・アウト・マッチ:イステリア、ミステル・ニエブラ、シコシスvs.エル・アレブリヘ、エル・エレギド、オクタゴ
Dトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:Xパックvs.スペル・ポルキー
Eトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:Xパックvs.マスカラ・ディヴィナ
Fトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:マスカラ・ディヴィナvs.鈴木健想
Gトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:鈴木健想vs.ラ・パルカJr
Hトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:鈴木健想vs.ラレド・キッド
Iトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:ラレド・キッドvs.ロン・キリングス
Jトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:ロン・キリングスvs.アラン・ストーン
Kトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:アラン・ストーンvs.スコルピオJr
Lトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:アラン・ストーンvs.チャーリー・マンソン
Mトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:チャーリー・マンソンvs.スコット・ホール
Nトルネオ・アントニオ・ペーニャ・ガントレット・マッチ:チャーリー・マンソン(優勝!)vs.コナン