TOPルチャ・リブレAAA 2005年 →AAA:San Luis Ptosi 6/1/05

AAA:San Luis Ptosi 6/1/05の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

3枚、約5時間。
SlamBamJam製です。
TNAとTM以外の試合は暗くて見難いです。

@Xディビジョン王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.ショッカー(TNA Hard Justice 5/15/05)
 決して意思疎通の取れているとは言いがたい
 ショッカー相手に無理にでもポイントとなる攻防を挟んで、
 流れを作ってやるダニエルズの仕事が素晴らしいです。
 その流れにのったショッカーは一応その場にあった技を選んでいるので良し。
 まあまあ良い試合。

Aコナンvs.ヴァンピーロ(Triplemania XIII 5/15/05)
 ニチョらセコンドがついているコナンが支配して
 椅子などでヴァンピーロを痛めつけていく乱戦。
 人気だけの選手同士なのでぐだぐだですね。
 火炎テーブル葬まで炎がちゃんと見えず、パワー・ボムも崩れる始末です。
 特に盛り上がることのないまま終了。
 ひどい試合。

Bマスカラ・コントラ・マスカラ:シベルネティコvs.ラ・パルカ(Triplemania XII 6/20/04)
 (ハイライトです。)
 紛れも無く”台本”に過ぎず、
 誰がやろうと同じ、という印象は消えません。
 しかしCMLLは本格派、AAAはエンタメとして割り切って再見すると
 その”台本”は非常に素晴らしい物だと感じました。
 ルード・プレイの作法、凶器を一式完備し、
 救急車により会場の外を使う事でスケール感を出しました。
 そしてクライマックスはテクニコが手下を一掃するだけに抑えて
 リングの中には手を出さずコントラ戦の重さを軽んじていませんし、
 リングの周りで火炎放射攻撃を行う事で良い絵を作り出しています。
 大衆をターゲットにテクニコ対ルードのダイナミズムを
 エンターテイメントで持って最大限に盛り上げました。
 中々良い試合。

Cエル・アンヘル、コロルマン、テレヴィサ・デポルテスvs.ブラック・ファミリー(クエルボ、エスコリア、オズ)
 チェスマン、シベルの乱入という結末ながら比較的真面目に。
 Bファミリーが安心して任せられる試合運びを見せましたね。
 テクニコは余りよくないですね。
 特にアンヘルは浮遊感がないのに高度な技を使うので危険です。
 ミスしかけたのを受けてもらうシーンがありました。
 コスチュームに羽がついているというのにねぇ。
 悪くない試合。

Dシコシスvs.ニチョ・エル・ミリオナリオvs.イステリア
 TMでシコシスを名乗る権利を得たイステリアは
 シコシスのコスチュームで登場しています。
 まだTMの横槍が認められた訳ではなくイステリアとアナウンスされてますけどね。
 試合はルチャでは珍しく3ウェイ・アクションになります。
 なれない部分はボードや手錠を使ったハードコアで適当に補っていますね。
 平均レベル。

Eラティン・ラベル、オクタゴン、ラ・パルカJrvs.チェスマン、フエルザ・ゲレラ、ピラータ・モーガン
 相変わらずのパフォーマンス合戦でブラック・ファミリーが乱入。
 アンティファスがブラック・ファミリーを蹴散らすも
 LLLに新加入したズンビードが襲いかかります。
 結局これで試合は潰されず続くのだけど潰されても良い内容でした。
 ひどい試合。

F3本勝負:ブルー・パンテル、ジェリー・エストラーダ、ジェリート・エストラーダvs.アート・バー、マスカラ・サグラダ、マスカリータ・サグラダ(Triplemania I 4/30/93)
 2本連取用の軽めの構築でルードが受けだけに回った印象です。
 バーも魅力である軽妙な攻めは出ているが
 やや粗雑でツームストンを狙うほどのヒートは出ていなかったのが残念。
 悪くない試合。

Gマスカラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ペロ・アグアーヨvs.マスカラ2000(Triplemania I 4/30/93)
 ペロはまだ動けていて受けで試合を組み立てる事ができていますね。
 2000も大流血を見せます。
 只基本殴りあいだけなので3本ともフィニッシュは単発の見せ場だし
 3本目から技を使いだしても見応えがあるとはいえません。
 予想以上の出来ながらもう一押し足りない。
 平均より少し上。

Hリタイアメント・マッチ、3本勝負:コナンvs.シエン・カラス(Triplemania I 4/30/93)
 リタイアメント・マッチという事は遺恨があったはずなんだけど
 呆気なく過ぎていく3本を通して丸め込みが中心。
 そして最後はジェイク・ロバーツと2人がいざこざになり
 そこから抜けてリングに戻ったカラスが勝利という物。
 カラスの上手さは伝わってくるけど当然悪い試合になります。

Iロス・バリオ・ボーイズ(アラン、ビリー・ボーイ、デクニス)vs.ロス・ディアボリコス(アンヘル・モルタル、ミステル・コンドル、ガレゴ)
 ボーイズはトリオで連携技を見せているのは良いのだが
 それがブラック・ファミリー乱入までの時間稼ぎとして使われているのが問題。
 悪い試合。
 
Jイントカブレ、フベントゥー・ゲレラ、ゾロvs.ミステル・アギラ、チャーリー・マンソン、ハトール
 悪くは無い試合の雰囲気・・・。
 
Kブルー・テリー・マッチ:ショッケルvs.ヴァンピーロvs.シベルネティコvs.コナン
 コナンとヴァンピーロはドッグ・カラー・チェーンがつながれておらず
 良く分からない状況にありましたね。
 ドッグ・カラー・チェーンの使い方もまったく向上せず。
 ひどい試合でしょうね。
 
総評
 TM1の試合が見られる貴重な内容。
 只資料を越える物ではありませんが。
 (執筆日:9/27/09)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

Bマスカラ・コントラ・マスカラ:ラ・パルカvs.シベルネティコ
  シベルネティコが入場中のパルカに襲い掛かり先手を取る。
  パルカは反撃しシベルネティコを落とすとスプリングボード式クロス・ボディへ。
  シベルネティコはチェスマンを身代わりにすると蛍光灯を叩きつける。
  この一撃でパルカはぐったりしている。
  シベルネティコはパルカのマスクを破り更に椅子攻撃。
  コスチュー ムも破る。
  マスクを破った所から殴りつけ流血させる。
  場外に逃れたパルカを追い花瓶を殴りつける。
  シベルネティコは脚に狙いをつける。
  パルカは延髄切りを決めるとリバース・チン・ロック。
  シベルネティコ軍団がパルカに襲い掛かる。
  シベルネティコはスーツケースで殴りつける。
  パルカのセコンドが1人いたがぼこぼこにされる。
  更にフービーらが現れ、そのセコンドを暴行し救急車に入れる。
  リングではシベルネティコ軍団が暴行を続けている。
  救急車が発進しパルカを助ける者はもういない・・・
  と思われたその時。
  バック・ステージでペーニャがバイクを奪い取り救急車の後を追い、追いつく。
  救急車から出てきたアビスモネグロが火炎放射攻撃を狙うも味方のティファニーに誤爆。
  ペーニャーの味方がアビスモネグロに火炎放射攻撃。
  パルカのセコンドはバイクにまたがり親友の元へ向かう。
  オクタゴンらも同じくリングに現れシベルネティコ軍を蹴散らす。
  これで1対1。
  しかしリングではシベルネティコの完全優勢。
  パワー・ボムを決めカバーするもカウント2。
  パルカが一瞬の隙を突きクルーシーフィックスからの丸め込みで1,2,3!  
  パルカの勝利!
  シベルネティコは潔くリングに戻りマスクを脱ぐ!

試合結果

@Xディビジョン王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.ショッカー(TNA Hard Justice 05)
Aコナンvs.ヴァンピーロ(Triplemania XIII 5/15/05)
Bマスカラ・コントラ・マスカラ:シベルネティコvs.ラ・パルカ(Triplemania XII 6/20/04)
Cエル・アンヘル、コロルマン、テレヴィサ・デポルテスvs.ブラック・ファミリー(クエルボ、エスコリア、オズ)(DQ)
Dシコシスvs.ニチョ・エル・ミリオナリオvs.イステリア
Eラティン・ラベル、オクタゴン、ラ・パルカJrvs.チェスマン、フエルザ・ゲレラ、ピラータ・モーガン
F3本勝負:ブルー・パンテル、ジェリー・エストラーダ、ジェリート・エストラーダvs.アート・バー、マスカラ・サグラダ、マスカリータ・サグラダ(2−0)(DQ)(Triplemania I 4/30/93)
Gマスカラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:ペロ・アグアーヨvs.マスカラ2000(2−1)(Triplemania I 4/30/93)
Hリタイアメント・マッチ、3本勝負:コナンvs.シエン・カラス(2−1)(カウントアウト)(Triplemania I 4/30/93)
Iロス・バリオ・ボーイズ(アラン、ビリー・ボーイ、デクニス)vs.ロス・ディアボリコス(アンヘル・モルタル、ミステル・コンドル、ガレゴ)
Jイントカブレ、フベントゥー・ゲレラ、ゾロvs.ミステル・アギラ、チャーリー・マンソン、ハトール
Kブルー・テリー・マッチ:ショッケルvs.ヴァンピーロvs.シベルネティコvs.コナン