TOP日本のプロレスUWF →UWFi:Best of UWFi 1996

UWFi:Best of UWFi 1996の分析


名勝負 なし
好勝負 天龍源一郎vs.高田延彦(9/11/96)

@川田利明vs.高山善廣 (9/11/96)
 既存のプロレスと
 格プロとの境目の中間領域を上手く扱っていますね。

 川田の不意打ちビッグ・ブーツに対し、
 高山が利いてないぞという身振りで見得を切ったりと
 相手を攻撃的に否定するだけでなく、
 両者の気性、スタイルに合った素晴らしい落し所を見つけています。

 クライマックスは流石に格を考慮してか
 全日的なスタイルに寄せて作っていて、
 フィニッシュの仕方にもう少し何かあったのではと思いますが、
 記憶に残る一戦でしたね。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:5/?/25)

A天龍源一郎vs.高田延彦(9/11/96)
 新日との提携後なので高田は随分とお行儀が良い。
 もはや牙を持ってはいません。
 しかし圧倒的支持を集めるホーム・プレイヤーとして色気はあるし
 (意図的に出せるようになっているのは大きな成長です)、
 ハードな攻撃を失っている訳じゃない。

 空振りした攻防が幾つかあるものの
 それぞれのスタイルに準拠して相手に飲まれず
 非常にクレバーに試合を組み立てていますね。

 天龍も武藤が開発した対UWFスタイルを拝借したり(勿論悪意は引き継いでいない)精力的に応じました。

 流血要素を考慮するともう少し天龍が耐えて
 ダイナミズムを高めれた余地はありましたかね。

 華々しくではなく囁くように試合は終わるが
 流儀だからと言い訳せずとも高田はその見せ方を習得している。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/09)