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UWF:Best of UWF 1989の分析


名勝負 なし
好勝負 前田日明vs.高田延彦(1/10/89)

船木優治vs.中野龍雄(7/24/89)

@前田日明vs.高田延彦(1/10/89)
 打撃の牽制にグラウンド。
 締め上げ方でやばさを出して歓声を引き出します。
 
 かなりじっくりと時間をかけて進めるので、
 面白みは薄く、展開に物足りなさはあります。

 しかしトップ対決の王道を真っすぐ進み、
 後半は情熱的な攻防で30分弱の試合をやり遂げました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/20)

A安生洋二vs.船木優治(UWF 6/14/89)
 船木が挑発し激しい動き。
 それはプロレス的に展開を作るのには向いていないですが、
 そこは安生が補っていますね。

 グラウンドの緊張感を適度にブレイク挟んで感じさせるのも良いですね。

 ちょっと試合時間が長くて、どういう積み重ねで今があるか忘れてしまいますが、
 真摯に向き合い続けてた攻防で素晴らしかった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:8/?/22)

B船木優治vs.中野龍雄(7/24/89)
 握手を拒否して蹴るなり
 間の概念のないリアルタイムでのバチバチ。

 船木の容赦ない打撃に対して
 中野は上手く対処できていませんが、
 その不器用に耐えながら立ち向かう様は応援したくなりますね。

 流血もあって雰囲気は良かったです。

 船木はプロレスの華を意識しながら追い込むと同時に
 自分の窮地もセールスしてお見事。
 技で魅せつつボストン・クラブで筋を通すのも良いですね。

 中野のリアルな不器用さが少し気になるものの
 それ以上にドラマ性が高く素晴らしい試合でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/20)

C藤原喜明vs.山崎一夫(7/24/89)
 グラウンドを立てる
 スタンディングの見せ方がでいていますね。
 UWFスタイルの中で新日的リスリングのテクニックを
 ショーアップできています。

 俗人的に火花を散らした後、
 藤原がコーナーを活かしたボディ・ブロー攻めでこつこつダウンを奪います。
 戦略的に映る一方で、少し単調にも見えますね。

 山崎のスケール・アップにももう少し気を使って欲しかったか。

 後1回ダウンすればTKOに山崎が追い込まれた所でシフト・チェンジ。
 攻防を展開させていきますが、
 ここは山崎が疲労感を少し出しすぎか。
 構えを解いている場面も多く、
 後1回ダウンすれば終わり、というシチュエーションの緊張感を弱めています。
 
 山崎が奥の手のヘッド・バット。
 藤原が口から出血しつつもヘッド・バットをやり返して倒しTKO。
 まさに良くも悪くも藤原が完全に山崎を食って存在感を見せつけました。
 
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:4/?/20)

D前田日明vs.藤原喜明(8/13/89)
 藤原がいきなりヘッド・バットを放ちダウン。
 コーナーに追い込んでも綺麗に離れず荒っぽくやりあったり、と
 序盤からどよめきを生み出していきます。

 藤原が持つ幻想を上手く活かし一進一退。
 前田もじっくり受けて立てていましたが、
 クライマックスは前田が連続で藤原をダウンさせ押し切る形。

 前半は予想外を生み出したものの
 終盤がポジション通りの予想内で決着してしまいました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:4/?/22)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@前田日明vs.高田延彦(1/10/89)
A安生洋二vs.船木優治(UWF 6/14/89)
B船木優治vs.中野龍雄(7/24/89)
C藤原喜明vs.山崎一夫(7/24/89)
D前田日明vs.藤原喜明(8/13/89)