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RINGS:Best of RINGS 1996の分析


名勝負 ヴォルク・ハンvs.田村潔司(9/25/96)
好勝負 ヴォルク・ハンvs.阪剛(8/24/96)

メガ・バトル・トーナメント2回戦:ヴォルク・ハンvs.阪剛(11/22/96)

@メガ・バトル・トーナメント決勝:前田日明vs.山本宜久(1/24/96)
 師弟対決。
 
 ということでキャリア下り坂の前田を立てないといけない訳ですが、
 過度に立てることはせず、山本の勢いも殺していません。

 均衡した攻防をロスト・ポイント制により上手く演出していて
 それは後半になっても高い水準を保っていました。

 丁寧に作り上げられたビッグ・マッチで想像以上に良かった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:4/?/22)

A山本宜久vs.阪剛(4/26/96)
 山本が独特の構えから
 打撃と仕掛けバランス良い攻めを見せます。

 阪は最初の6分で立て続けに6P失う展開。
 このまま押し込まれてしまうのか、という空気感を
 鋭いグラウンドの仕掛けで1P取り返して払拭したのは見事でしたね。
 明確に空気感が変わりましたよ。

 その流れの中で上質な攻防を展開。

 13分と試合時間に物足りなさは感じますが、クオリティは上々。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:5/?/22)

Bヴォルク・ハンvs.阪剛(7/16/96)
 積極的に阪が初っ端から仕掛けていきます。
 ハンがお得意のサブミッションに持って行けないことに
 説得力があるだけの鋭さがありましたね。

 また所々に見せる地味なアピールも気持ちが伝わってきます。

 後半になってハンが牙を向いてサブミッション。
 この本気を出してきたぞ感が凄いですね。

 観ている側の気持ちも高まり、さあ終盤という所で、
 阪がタックルのカウンターで流血。
 これでドクター・ストップになってしまったのは勿体なかった。
 
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:4/?/22)

Cヴォルク・ハンvs.阪剛(8/24/96)
 一つ一つの動きが華やか且つテクニカルで
 サブミッション・スポットへの持って行き方も実に素晴らしい。
 そのためにロープ・エスケープが単なる軽いものではなく、
 実態のある重みのあるものになっていますね。

 10分を超えると更に説得力のあるサブミッションの攻防。
 最後の決め方も面白かった。
 
 美しい攻防でもっともっと浸っていたかった戦い。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:5/?/20)

Dヴォルク・ハンvs.田村潔司(9/25/96)
 ハンは田村が20kg軽いとあって
 ハンマー・ロックで持ち上げたりとパワーの見せ場も加わっています。
 一方の田村は最高スピードで行なうポジショニングが圧巻。
 ハンのサブミッションを食らった状態において
 体勢を変えてずらしていきピンチを脱出する様は
 圧倒的な華麗さ、説得力を持ち、他には真似できない最高のスポットです。
 この武器を活かして序盤からリング中央でぎりぎりの攻防を見せる。
 数分で終わってもおかしくなかったですね。
 中盤は試合も落ち着き、打撃を軽く交え始めます。
 しかし要所では決着しうるサブミッション、
 及びサブミッションを一気にひっくり返す見せ場があります。
 終盤は打撃によるダウンを上手く使いましたね。
 出会い頭の前蹴りでハンがダウンし、
 そのダウンを受けハンが回復のための守備に徹する、
 そして回復したところで逆にダウンを奪う、という
 シュート・プロレスが苦手とする展開を明確に作り上げました。
 前半に比べ、後半の攻防でややスピード感が落ちていたものの
 シュート・プロレスの最高峰に位置づけられる試合でした。
 文句なしに名勝負。

Eヴォルク・ハンvs.成瀬昌由(10/25/96)
 かなり密着した状態で動きにくそうなものですが
 ハンはいつも通り華麗にサブミッションを極める。
 成瀬も密着状態で引かず、そこから自分の形に持っていこうとします。
 綿密な鬩ぎ合いでしたね。
 流石にハンを上回ることはできなかったものの
 スタンディングの打撃でハンをダウンさせ追い込んでいきます。
 イエロー・カードで9Pにまで追い詰められた
 ハンが最後は見事なサブミッションで試合の幕を閉じる。
 素晴らしい試合でしたね。
 好勝負に少し届かず。

Fメガ・バトル・トーナメント2回戦:ヴォルク・ハンvs.阪剛(11/22/96)
 7、8月と当ってこれが3度目の対決。
 ハンが2連勝しているという状況です。
 試合は阪が有効な打撃を武器に攻めるが
 捕まったらハンが仕留めるだろう、という構図。
 上記の山本や田村の試合に比べて打撃の比率が大きいですね。
 2人のバランスが素晴らしく、
 ハンの強さが揺らぎ崩れそうになるジャストのタイミングで
 ハンがサブミッションに捕らえ盛り返していきます。
 終盤も阪がダウンを奪い畳みかけ、
 ハンがポイントで追い詰められるも逆転するという良質な展開がある。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:?/?/13)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@メガ・バトル・トーナメント決勝:前田日明(優勝!)vs.山本宜久(1/24/96)
A山本宜久vs.阪剛(4/26/96)
Bヴォルク・ハンvs.阪剛(7/16/96)
Cヴォルク・ハンvs.阪剛(8/24/96)
Dヴォルク・ハンvs.田村潔司(9/25/96)
Eヴォルク・ハンvs.成瀬昌由(10/25/96)
Fメガ・バトル・トーナメント2回戦:ヴォルク・ハンvs.阪剛(11/22/96)