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Zero-One:Best of Zero-One 2019の分析


名勝負 なし
好勝負 Zero-1王座戦:関本大介(ch)vs.大谷晋二郎(6/22/19)

ブラスト・クイーン王座戦、ノー・ロープ・バーブドワイヤー&ダブル・ヘル&カレント・ブラスト・テーブル・マッチ:高橋奈七永(ch)vs.松本浩代(8/18/19)

Zero-1世界王座戦:関本大介(ch)vs.火野裕士(9/14/19)

@大谷晋二郎vs.火野裕士(1/1/19)
 重い鋭い打撃に対しノー・ガードで前に受けに行ったりと
 Zero-Oneらしい熱さを感じさせるぶつかり合い。
 大谷の腕攻めから限られた試合時間の中で
 コンパクトに構成を作れていますね。

 終盤も迫力ある技の乱れ打ち、
 大雑把で割り切った内容ながら
 お年玉らしい楽しさがあって成功といえるでしょう。
 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/19)

A田中将斗vs.火野裕士(3/3/19)
 18周年記念大会のメイン。

 記念試合ということで
 ハードな打撃の耐え合いを押し出し過ぎ
 お祭りによっているきらいはあります。

 ただ単調にならず田中が適切な変化を加え、
 火野もダウンを上手く見せています。

 重さをそれぞれ攻守両面から補強していますね。

 終盤は火野が益々スケール・アップ。
 ノー・ガードで耐え、ハンマーでなぎ倒す姿は圧巻です。
 ここで田中がもう一粘りすれば更に面白くなった所。
 比較簡潔にまとめてしまって惜しい気も。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:5/?/22)

BASUKA vs.火野裕士(6/22/19)
 ASUKAは華麗なムーブを決めた後、
 女性らしい艶やかなアピール・ムーブ。
 彼女のバックグラウンドを映した理想の試合運びが出来ていますね。

 火野は強大に立ちふさがり、
 ASUKAの気の強さを引き出し
 両者がそれぞれを魅力的に見せ合っています。

 流石に火野が相手だと終盤に出来ることは限界があり、
 試合時間は11分と短いですが素晴らしい内容でした。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/19)

CZero-1王座戦:関本大介(ch)vs.大谷晋二郎(6/22/19)
 大谷が脚を取りに行き、関本が倒れつつも蹴って離れる等
 単なるグラウンドをを今一度原点回帰して大事に扱っています。
 これは大谷の年齢への配慮でしょうが、
 関本にとっても良くて普通に進めると淡白になりがちな所を
 これによりパワー見せる場面が絞られるので
 よりメリハリが利く副次効果を生んでいます。

 関本の大技を受けつつも
 食らいつく大谷の試合運びには美学を感じますね。
 原点に戻るといいつつこの色気は若いときには出来なかったこと。
 拳を握りながら関本のチョップを前に出て受けていくシーンも良いですね。

 ただ23分という試合時間が少し長かった。
 定番のシークエンスに頼ったりと
 それまでの特別感からの逸脱が一部で見られます。
 この内容なら23分やらなくても満足度は十分ですからね。
 最後のフィニッシュ含めて改善の余地はある。

 しかしその余地があっても尚特別で素晴らしい試合でした。
 予想以上。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/19)

D火祭り決勝:岩崎永遠vs.火野裕士(7/28/19)
 真っ向から打撃を打ち合う一方で
 バック・ドロップをクロス・ボディで潰して場外に逃げる等
 火野が転調を混ぜ込んで試合に緩急をつけています。

 火野はドミネイトっぷりも流石のものでしたね。
 抑えきれない力強さを感じます。

 一方のデビュー2年目の岩崎。
 ストロング・スタイル系ながら火野の業界トップ・クラスの
 パワフルさに相対できるかというと否。
 そうすると受け手としての貢献が求められるものの
 試合運びは単純な筋に逃げていて
 中盤に与えられた腕攻めを終盤に結びつけることもできていない。

 内容としては、余りに時期尚早だったというしかない、ものの
 団体に加入し立ての火野に火祭り優勝、
 これからプッシュしたい若手に決勝進出という実績を作りたい
 団体の思惑は良く理解できます。

 平均的な良試合。
 (執筆日:8/?/19)

Eブラスト・クイーン王座戦、ノー・ロープ・バーブドワイヤー&ダブル・ヘル&カレント・ブラスト・テーブル・マッチ:高橋奈七永(ch)vs.松本浩代(8/18/19)
 2階席に据えられたカメラは場外戦の全貌を捉えられず、
 また遠方で迫力が伝わらないのでファン・カメラかと疑います。

 解説が入っているので公式なのだと気づく訳ですが、
 高橋にヒアリングにヒアリングするレポーターが
 びっくりする程話さず、高橋の独り言状態。
 これほどまでにひどいものは見たことがありません。

 これで大きく損していますが、試合は非常に真面目。
 
 場外戦でベースのラフ・ファイトを仕上げ、
 有刺鉄線への受け身もしっかりやっています。
 
 後半はリングの二面に設置された電流爆破有刺鉄線と
 スイッチ連動式の電流爆破テーブル。

 試合据えた課題を攻防の中心に据える
 構築の王道を真っすぐいっており、
 そしてその爆破の迫力が大変に素晴らしい。
 野外ということでぎりぎりを攻めていて、
 視覚、音、演者の受け、三位一体整った見事な爆破でした。

 ぎりぎり好勝負。

FZero-1世界王座戦:関本大介(ch)vs.火野裕士(9/14/19)
 執拗なヘッドロックに
 ロープワークに依存しないショルダー・タックルの同時打ち合い。
 更にチョップの打ち合い。
 典型的なシーンの重ねがけ。

 年齢的に肉体に衰えが出始める今だからこそ
 定番に頼りつつも、衰えが出て勢いに頼れないからこその丁寧さで試合を行っています。
 それによって重厚感がまた違う角度から観る者に浸透していきますね。
 予想とは違いましたが、素晴らしい試合でした。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/19)

G天下一Jr.トーナメント決勝:HUB vs.SUGI(9/14/19)
 セミの火野vs.関本がショー・スティール・マッチをしてプレッシャーがかかる試合。
 しかしマイペースに始めて
 SUGIがアサイ・ムーンサルトを決め、HUBが尾攻撃で主導権を 掴むという定番な試合展開。
 脚狙いに続けるもののSUGIは普通にハイ・フライを続けているしで、
 情感に訴えかけるところの少ない普通の試合ですね。
 団体側の用意した12分という試合時間含めて
 決勝という舞台に対する意気込みを疑う。
 なるべくしてなった、まあまあ良い試合。
 (執筆日:12/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@大谷晋二郎vs.火野裕士(1/1/19)
A田中将斗vs.火野裕士(3/3/19)
BASUKA vs.火野裕士(6/22/19)
CZero-1王座戦:関本大介(ch)vs.大谷晋二郎(6/22/19)
D火祭り決勝:岩崎永遠vs.火野裕士(優勝!)(7/28/19)
Eブラスト・クイーン王座戦、ノー・ロープ・バーブドワイヤー&ダブル・ヘル&カレント・ブラスト・テーブル・マッチ:高橋奈七永(ch)vs.松本浩代(新チャンピオン!)(8/18/19)
FZero-1世界王座戦:関本大介(ch)vs.火野裕士(新チャンピオン!)(9/14/19)
G天下一Jr.トーナメント決勝:HUB(優勝!)vs.SUGI(9/14/19)