TOP日本のプロレスその他 →WRESTLE-1:Best of Wrestle-1 2019

WRESTLE-1:Best of Wrestle-1 2019の分析


名勝負 なし
好勝負 W-1王座戦:Tホーク(ch)vs.黒潮イケメン次郎(3/21/19)

W-1王座戦:Tホーク(ch)vs.近藤修司(5/3/19)

タッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔(ch)vs.ストロング・ハーツ(入江茂弘、Tホーク)(12/26/19)

@W-1王座戦:芦野祥太郎(ch)vs.Tホーク(1/5/19)
 芦野はクロスフェイスを食らっても
 中指を立ててロープ・ブレイクに行ったりと
 外敵をを迎え撃つ王者としての貫禄がありますね。
 芦野の振る舞いにホークは唯々諾々と従っていて
 侵略者としてはもう少し自己のアピールをして欲しいところ。
 芦野が見事過ぎるので対照的にスケール・ダウンしている所はありますけどね。
 きっかけが不明瞭ですがホークが勢いづいて終盤戦へ。
 芦野のアンクル・ロックによって深みが出るも
 このカードの意味合いを考えると物足りなさが残る。
 試合時間は22分と短くはないものの
 Tホークの強さの表現が期待には満たなかったですね。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:2/?/19)

Aイリミネーション・マッチ:近藤修司、黒潮イケメン二郎、トンドコロ隼、立花誠吾vs.CIMA、Tホーク、山村武寛、シャオシ(2/13/19)
 CIMAと近藤は14年ぶりの対決ですが、
 特にメインの核に据えられるものでもないので、
 隼や山村など若手も積極的に働いて
 8マンらしい物量回しになっています。
 若手/ベテランのそれぞれの良さが出ていますが、
 20分経過まで脱落者が出ず、
 イリミネーション・ルールでのストーリー付けが弱いですね。
 それでもオーバー・ザ・トップ・ルールで
 山村が近藤を落とす金星や
 1対2になってからの逆転劇を演出しているのは良し。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/19)

BW-1王座戦:Tホーク(ch)vs.黒潮イケメン次郎(3/21/19)
 イケメンはレスリングを
 シリアスに攻撃性を持って行い雰囲気を作ります。
 コーナー上の攻防から始める腕攻めも良かったですね。
 腕を持った状態でロープを使ってムーンサルトする技も面白かった。

 Tホークも腕の痛みをこらえて主導権を取り返すと
 グーパンを叩き込み、外敵チャンプならではの殺気を見せます。

 雪崩式ハリケーン・ラナをTホークがパワー・ボムに切り返し
 終盤に突入すると目まぐるしい攻防。
 どちらの攻めも切れ味鋭い上に、
 イケメンのアーム・バー織り交ぜがまた効果的です。
 Tホークのケルベロスをベースにした一本木な攻めも良かったですね。

 イケメンがvs.芦野を髣髴とさせる
 キャリア・ベスト級パフォーマンスを見せ、
 これで終わりか、というニア・フォールが数え切れない程ある攻防になっています。
 30分超えに納得感のある内容。

 文句なしに好勝負。

C稲葉大樹、土肥孝司vs.芦野祥太郎、羆嵐(5/3/19)
 イケメン退団に伴い、W-1の未来を占う上で重要な一戦ですね。
 土肥が復帰したことで元パートナーの熊嵐と
 スーパー・へビー級の攻防を提供できるようになったのは良いですね。
 流石に全日トップ所と比べると見劣りするし、
 土肥はタッグの腕前を磨かないとはいけないですが。
 もう一人の稲葉。
 彼を芦野のライバル候補として引き上げたいところでしょうか。
 芦野が飛び切りの煽り、アピール力で盛り上げる中、
 稲葉も芯を感じさせる中々のファイトで今後に期待感を抱かせました。
 上述の通り稲葉、土肥のタッグ力に物足りなさはあるものの
 芦野、熊嵐はタッグとしても機能しているし、
 Tホークがどっしりとトップ王座を守っている間に
 タッグ王座戦線に入れて切磋琢磨すると面白いかもしれません。
 好勝負に少し届かず。

DW-1王座戦:Tホーク(ch)vs.近藤修司(5/3/19)
 近藤がTホークの頭部を蹴って挑発。
 その激しさはキャリアを過ぎた選手とは思えず、
 挑戦者ではなくベテランとしての凄みを出しています。
 対するTホークも顔面にナックル連打で応戦するので
 異様な試合となっていますね。
 チョップの打ち合いも痛みが伝わってくる。
 その上で緩急を利かせて入れ込むスポットが最大の効果を発揮します。
 終盤において近藤が攻防を作る為に
 ダメージ無視での打ち合いになっているのが欠点ではありますが、
 その一進一退は目が離せず、W-1のMOTYは確定か!?という
 素晴らしい試合でありました。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:5/?/19)

Eタッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔(ch)vs.入江茂弘、エル・リンダマン(9/1/19)
 人を食ったキャラのリンダマンと児玉が火花を散らしつつ
 初対決の芦野と入江がワクワク感を提供。
 両者タッグとしての動きをも積極的に取り入れています。

 児玉の孤立シーンも上々。
 リンダマンが安定感ある煽りを見せましたね。
 入江のパウンス、芦野のジャイアント・スイングなど
 技単発でも大きく盛り上がりましたね。

 一方でタッグの構成作りはそこまで深堀りしておらず、
 カットが入らないようにする戦略性は薄く、
 最後もリンダマンと芦野のシングル対決に偏らせています。

 しかしリンダマンと芦野の攻防自体は予想以上に良かった。
 技を決める箇所を芦野の腕に狙いをつけての
 アーム・バー対アンクル・ロックは見応えがありましたね。
 トップ王座レベルのクオリティでした。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/?/19)

Fタッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔(ch)vs.ストロング・ハーツ(入江茂弘、Tホーク)(12/26/19)
 入江は怪物っぷりを上手く見せているし、
 Tホークは個では芦野とライバル関係を演じ、
 最後の締めの攻防を的確にこなすし、
 タッグでもタッグ・ワークを高いレベルでこなす。

 対する芦野はシンプルにベース・ラインで見せつつ
 アクションではない部分、受けの調整をしたりと
 少しシングル王者から一歩引く中で
 プロレスを改めて愉しむことができている。

 児玉も芦野のサポートとして外さない。

 4人が複合的に自由度高く交わっていて、
 そこにはアメリカ的な程可能性に満ちています。

 タッグの土壌が弱い日本において
 意外とW-1はここで存在価値を作り出していけるかもしれませんね。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:3/?/20)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@W-1王座戦:芦野祥太郎(ch)vs.Tホーク(新チャンピオン!)(1/5/19)
Aイリミネーション・マッチ:近藤修司、黒潮イケメン二郎、トンドコロ隼、立花誠吾vs.CIMA、Tホーク、山村武寛、シャオシ(2/13/19)
BW-1王座戦:Tホーク(ch)vs.黒潮イケメン次郎(3/21/19)
C稲葉大樹、土肥孝司vs.芦野祥太郎、羆嵐(5/3/19)
DW-1王座戦:Tホーク(ch)vs.近藤修司(5/3/19)
Eタッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔(ch)vs.入江茂弘、エル・リンダマン(9/1/19)
Fタッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔(ch)vs.ストロング・ハーツ(入江茂弘、Tホーク)(12/26/19)