佐野直自主興行:Best of Sano Nao Produce 2023の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@60分アイアン・マン・マッチ:新井健一郎vs.HU(5/26/23)
50代同士による60分アイアン・マン・マッチ。
新井は適切に形に落とし込もうとしますが、
如何せんHUが八十の手習いというには下手すぎます。
早い段階で10カウント・パンチをやろうとしたりブレます。
自分がやれること少ないからといって
自分が思いついたことをやるとしっちゃかめっちゃか。
せめて腕狙いと脚狙いが散らなければ…。
新井も後半は適度に遊びを入れて応対している状態。
アイアン・マン・マッチのフォール数的にも演出を入れる気はなく、
リアルな差に近しい形を反映させています。
少し悪い試合。
A61分アイアン・マン・マッチ:新井健一郎vs.HU(11/7/23)
見る側にとっても過酷な試合形式の為…当日の観客数はなんと3人!
とYoutubeの概要欄に書いていますが、
HUがひどくて前回の試合が滑ったからじゃないのか…。
レスラーとレフェリーで3人、スタッフ1人くらいいればそれで4人。
観客数より主催側の人が多い興行とは一体。
状況も掴めず酔ってしまうようなレフェリー・カメラをメインにして
サブ画面に固定カメラを映す謎のYoutube編成も意味不明。
固定カメラをメインにしたら相当画質が悪かったのだとしても
このレフェリー・カメラは全く存在意義がない。
批判的な入りをしましたが、
試合内容自体は前回と比べて劇的に良かった。
新井がロング・マッチに耐えうる世界観と辛抱強さを持っていることは分かっていましたが、
時間を置きながらじっくりグラウンド。
佐野も前回みたいに気を散らさず集中していましたね。
新井が脚へのダメージが蓄積していることを示しながら
リード・ラインを引いて30分レスリングだけで持たせました。
HUがショルダー・スルーを連発。
ひたすらに繰り返す様は不細工ですが、
できないのに脈絡なく技を放つより全然良いですね。
新井がクイック狙いに転じてスリリングな攻防を見せて47分でHUが先取。
ここで新井が打撃に転じて焦りを見せつつ、
HUも1-0では余裕ないので攻め手を緩めず、と
前回は試合時間を稼ぐための変化だったものが
今回は攻防の流れを理由にできています。
課題はこの試合だけではどうしようもないHUのベーシック・スキルによるものだけ。
それ以外はこの試合で出来得ることを満点に近い形でやり抜きました。
中々良い試合。
(執筆日:1/?/25)