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大阪プロレス:Best of Osaka Pro 2010の分析


名勝負 なし
好勝負 大阪プロレス王座戦、ノーDQ:ディック東郷(ch)vs.ビリーケン・キッド(2/11/10)

@大阪プロレス王座戦、ノーDQ:ディック東郷(ch)vs.ビリーケン・キッド(2/11/10)
 (33分中24分)
 不振で王座を陥落したビリーが仲間の応援を受けて
 再び王座を取り戻すべく初代王座戦を争った東郷という強敵に挑む。
 設立10年目にふさわしいカードですね。
 試合はまず東郷がいきなり襲いかかって花道から場外ダウンのキッドにヒーロ。
 立体的に組み立てるところは流石で、一方的な展開ながら成立している。
 ビリーはマスクを引きちぎられながらもエプロンでの巴投げで鉄柱にぶつけ流血させと
 コーナー上からのアトミコでセコンドらを蹴散らす。
 素晴らしいセット・アップです。
 後半戦は面白い取り組み。
 ノーDQを利用して東郷がロー・ブロー、ロープ悪用のフォールで主導権を取り返します。
 トペに来たビリーを椅子で叩き落すとマスク剥ぎ。
 タオルで顔を隠すビリーをリングに上げ攻めて行くというのが新しい。
 普通はその場でストンピングぐらいしかしないものですからね。
 ビリーがタオルで顔を隠しながらちょっとした反撃を見せたのも素晴らしかった。
 セコンドの差し入れからマスクを被りなおし終盤戦へ。
 若干ミックスが上手くなっていない印象もありますが
 試合自体は東郷の攻めの比率が高いので、
 東郷が熟練した主導権を渡さない動き、追い込みで盛り上げています。
 しかしそれだけでやるには長く時間を取りすぎでくどい。
 最後は結局東郷のセコンドの椅子誤爆からの流れですしね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:1/?/15)

Aタッグ王座戦:秀吉、政宗(ch)vs.原田大輔、小峠篤司(10/2/11)
 スピーディな演舞はメリハリがあり
 控えが入るタッグ要素もコンスタントに織り交ぜられていきます。
 それにっより綺麗にセットアップがされた印象。

 小峠の孤立シーンは小峠と秀吉の相性が良く、
 アメプロのような構造上の工夫はなくとも
 巧みにコントロールされていました。

 原田の派手なホット・タッグも良かったですね。

 一定レベルのクオリティを最初から最後まで貫いていて見応えがありました。

 中々良い試合。

Bタッグ王座戦:ドン・フジイ、望月成晃(ch)vs.原田大輔、小峠篤司(10/31/10)
 ドラゲーの王者からするとアウェイ。
 
 火花を散らして打撃を打ち合っていますが、
 観客はそちらを志向していないのか
 大したことをしていないのにブーイング。
 ズレていてノレそうでノレない感あり。

 中盤はお待ちかねのフジイ、望月がヒール・プレイを繰り出しますが、
 アブナミドル・ストレッチを決めると控えと手をつないで締め上げる、といった
 コテコテすぎるもので首を傾げる構成。

 終盤タッグのラッシュに入ると
 最低限のクオリティ・ラインの底上げ。
 ここはこのタッグから想像されるものが
 一定以上の物量があって改善されましたが、基本的には失敗気味の内容。

 平均レベル。
 (執筆日:3/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@大阪プロレス王座戦、ノーDQ:ディック東郷(ch)vs.ビリー・ケン・キッド(新チャンピオン!)(2/11/10)
Aタッグ王座戦:秀吉、政宗(ch)vs.原田大輔、小峠篤司(新チャンピオン!)(10/2/11)
Bタッグ王座戦:ドン・フジイ、望月成晃(ch)vs.原田大輔、小峠篤司(新チャンピオン!)(10/31/10)