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GLEAT:Best of GLEAT 2022 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 G-REX王座戦:エル・リンダマン(ch)vs.入江茂弘(5/18/22)

井土徹也vs.石田凱士(10/9/22)

ノーDQ:葛西純、竹田誠志vs.バルク・オーケストラ(河上隆一、田村ハヤト)(10/9/22)

G-REX王座戦:エル・リンダマン(ch)vs.石田凱士(12/30/22)

@G-REX王座戦:エル・リンダマン(ch)vs.入江茂弘(5/18/22)
 フックの弱い入江ですが、
 リンダマンの表現で入江の獰猛さが際立ちます。

 リンダマンは小さい体にエネルギーが詰まっていてエース気質もある。
 入江にトペ、マットのない所でのパイル・ドライバーを食らいつつも
 気持ちの折れないファイトで魅せていきました。

 良い形で2人の攻防が落とし込まれており、
 技からストーリーへの見せ方のシフトも上手かった。

 充実の王座戦です。
 
 ぎりぎり好勝負。

AG-REX王座戦:エル・リンダマン(ch)vs.DOUKI(8/24/22)
 リンダマンが先手で仕掛けトペコン。
 DOUKIもトペコンを決め華々しいスタートでしたね。
 
 繋ぎはやや弱いものの部位攻めの理があり、
 スポットの配置・構築の良さで後押ししています。

 ただ、その理の延長にスポットも置くその丁寧さが
 若干仇になってスケールが小さくまとまっている所も。
 これはDOUKIの課題でしょうね。

 そしてDOUKIのようなスター・パワーがやや低めな相手に対して
 リンダマンもまた今のスタイルは
 GLEATのエースというバック・グラウンドを活かすものなので、改善の余地あり。
 
 両者共に後少し試合を押し上げたかった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

B井土徹也vs.石田凱士(10/9/22)
 髪を掴み合ってエルボーの打ち合い。
 綺麗に合わせることは二の次にして
 躊躇のない打撃をぶちかますバチバチの攻防です。

 石田は構成点の作り方が素晴らしかったですね。
 それに比べると井土はまだ目の前の打撃戦にしか
 良くも悪くも集中できていない印象です。

 そういう意味では石田がこれからGLEATに入って来るのは大きいですね。

 他のレスラーも巻き込んでバチバチと打撃戦を繰り広げながら
 井土らが成長していくともっと面白くなります。

 ぎりぎり好勝負。

CノーDQ:葛西純、竹田誠志vs.バルク・オーケストラ(河上隆一、田村ハヤト)(10/9/22)
 筋肉ファイトvs.ハードコア。

 お互いのスタイルがはっきりして
 良い対比になりながら展開していきます。

 河上、田村が流血を志願したことで、
 そのストーリー・ラインを真っすぐ描くことが出来ましたね。

 相変わらず葛西は流れ作りが支持含めてお見事。

 GLEATvs.他団体コンセプトの興行のメインで
 GLEATの面々が応援に駆け付ける演出もあり、
 勝敗への興味でぐっと惹きつけた終盤の攻防でした。

 予想以上に跳ねた内容になっています。

 ぎりぎり好勝負。

DG-REX王座戦:エル・リンダマン(ch)vs.石田凱士(12/30/22)
 スピードと荒々しさを両立させ、入り込みやすい導入。

 中盤相手のターン時には黙った受けも目立ちましたが、
 石田のキレある脚攻めにリンダマンの打撃の威力が落ちる攻防ぐらいから
 ストーリーに入り込んで自分の攻め口を積極的にぶつけ合いましたね。

 リンダマンのジャーマンに対し石田がロープに逃げた所を
 そのまま持ち上げてロープに後頭部を打ち付けたりと強烈なシーンも終盤に盛りだくさん。
 
 年末の締めくくりにふさわしい激闘でしたね。

 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:12/?/22)