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GLEAT:Best of GLEAT 2021の分析


名勝負 なし
好勝負 UWFルール:伊藤貴則vs.石川修司(12/30/21)

@伊藤貴則vs.SHO(7/1/21)
 まさかのSHO参戦で話題性は十分。

 シュート・スタイルの呼吸が出来ていて
 サブミッションがかからない攻防にリアリティーも感じさせることが出来ています。

 伊藤は打撃、SHOはサブミッションで
 個人の色合いのアクセントをつけます。
 このアクセント具合が控えめで如何にもシュート風味。

 伊藤がやや印象で劣っていたものの
 ブレーク権が3-5と追い込まれたところで
 スパイン・バスターからのハーフ・ボストンを決め適切にフォロー。

 それでも終盤は足りない印象がありましたが、
 この系統の常として上げ続けるのは難しいですからね。
 
 そこをブレークスルーする神通力はこれからで、
 それであるからこそ団体を追っかける理由になるので
 下手にクライマックスを対等に見せて好勝負っぽくするより正解でしょう。

 中々良い試合でした。
 (執筆日:7/?/21)

AUWFルール:伊藤貴則vs.石川修司(12/30/21)
 UWFルールに石川が参戦する意味合いをちゃんと出し、
 その圧力を感じさせる立ち合い方をしています。

 世界観を保ったまま見せたボディ・プレスのスポットは良かったですね。

 伊藤がグラウンドで1点奪った後、
 石川がラフに出てプロレスの演出を追加。

 UWFオリジナルとは違う時代性を考慮しつつ
 温故知新な攻防を組み上げていています。

 10分ないもののポイント制も使って
 無駄なくストーリーを続けた素晴らしい試合でした。
 GLEATの一つの方向性としてお手本となる内容です。

 ぎりぎり好勝負。
  
Bカベジェラ・コントラ・カベジェラ時間差イリミネーション・マッチ:ストロングハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、鬼塚一聖、入江茂弘)vs.バルク・オーケストラ(河上隆一、田村ハヤト、カズマ・サカモト、クワイエット・ストーム、島谷常寛)(12/30/21)
 全員揃うまではピンフォール・ルールのみで、
 揃ってからはギブ・アップ、反則に加えてオーバー・ザ・トップ・ロープ・ルールも有効。
 といっても1分ごとに同時入場。
 OTTルールを意識させずまずは軽妙なアクションを楽しめる、という配慮レベルの意図です。

 全員揃ってからもハイ・テンポな攻防と多人数の楽しいスポットで盛り上げます。
 脱落のさせ方も工夫していてエンターテイメント。
 闘龍門/ドラゲーのDNAがここにも継がれていますね。
 
 サカモトが俯瞰力を見せ、島谷がハイ・テンションで貢献しました。

 CIMA、Tホーク、リンダマンvs.川上、田村となり、
 知名度にかなり差のある対決となり心配しましたが、
 迫力ある単発スポットを武器に不器用さを隠して勢いで押しきりましたね。
 
 最後に残ったリンダマンも相手が一人になるまで
 パワー殺法を出し惜しみしたのが吉。
 1対1に何とか持ち込むと体格で劣るにも関わらず見事な投げ。
 凄かったですね。

 ただ凶器追加や脱落者が混ざっての打ち合いを最後に持ってくるのは好き嫌い分かれますね。
 髪もかかっている中で正直これはいらなかったのでは。

 最後の演出が個人的には否定派なのでその点減点して、好勝負に少し届かず。


注目試合の詳細

なし

試合結果

@伊藤貴則vs.SHO(7/1/21)
AUWFルール:伊藤貴則vs.石川修司(12/30/21)
Bカベジェラ・コントラ・カベジェラ時間差イリミネーション・マッチ:ストロングハーツ(CIMA、Tホーク、エル・リンダマン、鬼塚一聖、入江茂弘)vs.バルク・オーケストラ(河上隆一、田村ハヤト、カズマ・サカモト、クワイエット・ストーム、島谷常寛)(12/30/21)