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Freedoms:Best of Freedoms 2020の分析


名勝負 #1コンテンダーズ・マッチ、Deathmatch of the resurrected Light tube gimmickデス・マッチ:正岡大介vs.竹田誠志(11/10/20)
好勝負 キング・オブ・フリーダムス王座戦、蛍光灯タワー・デス・マッチ:杉浦透(ch)vs.宮本裕向(2/10/20)

キング・オブ・フリーダム王座戦、四面蛍光灯+αデス・マッチ:杉浦透(ch)vs.塚本拓海(6/25/20)

キング・オブ・フリーダム王座戦、Madness Hell Dungeon:杉浦透(ch)vs.竹田誠志(12/25/20)

@キング・オブ・フリーダムス王座戦、蛍光灯タワー・デス・マッチ:杉浦透(ch)vs.宮本裕向(2/10/20)
 レスリングをロープ蛍光灯と絡めて攻防。

 宮本がまずは主導権を握りますが、
 蛍光灯を使いながら鉄板の試合運び。

 杉浦は流血で顔を赤く染めながら笑みを浮かべて魅せると、
 トペコンで攻守逆転して蛍光灯タワーで大迫力のスポット。

 宮本もカウンターでもう一つの蛍光灯タワー。

 最初に用意されていた一番大きなスポットがなくなってからが勝負の時ですが、
 思い切ってクイック合戦を挟む等
 大胆且つ理屈の通った変調でしっかり攻防。
 最後のフィニッシャーも良かった。

 ぎりぎり好勝負。

Aキング・オブ・フリーダム王座戦、四面蛍光灯+αデス・マッチ:杉浦透(ch)vs.塚本拓海(6/25/20)
 杉浦は見事に葛西からのバトンをつないでいますね。
 
 守勢からロープを使ってのフライング・エルボーを叩きこみ、
 その後で崩れ落ちたりと
 良い意味で王者として自分に酔えています。
 
 塚本も活き活きと攻め受け両方で輝いており、
 等身大で2人は戦うことができていますね。

 これは良いデス・マッチです。

 不格好ながら意思のこもった打撃戦を終盤でも見せ、
 情熱を伝えきった内容に仕上がっています。

 文句なしに好勝負。

Bキング・オブ・フリーダムス王座戦:杉浦透(ch)vs.竹田誠志(7/28/20)
 杉浦にとって見れば
 竹田は超えなければいけない壁。

 竹田が容赦なく蛍光灯を振り回し、
 観客と一体感を作り上げ、
 事前に告知していた口狙いで杉浦を追い込みます。

 竹田の勢い、意気込みを強く感じて、
 これに杉浦がしっかり応えれば
 好勝負間違いなしという感じでしたね。

 しかし杉浦がようやく反撃モードに入り、これから、という所で竹田が負傷。
 それも杉浦の攻撃ではなく、
 竹田自身が放った蛍光灯付きエルボー・ドロップによるものですからね。
 不完全燃焼が凄い。
 残念でした。

 ただ大一番のメインで止めにくい状況下にも関わらず、
 試合を止める英断ができたレフェリーは素晴らしいですね。

 試合後は葛西含めてマイク。
 観客と一にしている思いを言葉にしてしっかりと再共有。
 
 試合は中途半端なので平均より上、といった評価に下がりますが、
 団体への信頼感は益々上がった一戦とも言えるでしょう。
 (執筆日:8/?/20)

Cキング・オブ・フリーダムス王座戦、ガラス・ボード+蛍光灯+αデス・マッチ:杉浦透(ch)vs.葛西純(8/31/20)
 杉浦がガラスに蛍光灯を受け続けます。
 守勢に回るカウンター・スタイルで、
 今既に王座を禅譲された杉浦のノリとしては
 違和感を覚えずにいられません。

 マッチアップに思ったより目が向かない中で
 葛西がちょっとした一言で注意を引き付けるのは流石でした。

 このカードですから終盤はしっかり体を張った攻防になっているものの
 前回一つの頂きに達した中で2戦目としてのアンサーは少なく物足りなかった。

 中々良い試合。

D#1コンテンダーズ・マッチ、Deathmatch of the resurrected Light tube gimmickデス・マッチ:正岡大介vs.竹田誠志(11/10/20)
 アドレナリン出して初っ端から勢いよく蛍光灯を被弾していきます。

 とはいっても全速力ではなく緩急をつけながらの試合運び。

 正岡が蛍光灯を自分の頭で割ろうとして割れなかった際に
 竹田が馬鹿にするアピールをすると正岡が竹田の後頭部にエルボー。
 正岡のアドリブ力の向上が感じられたシーンでしたね。

 お互い相手に負けじと張り合って攻め合い・受け合い。
 攻防の強度がまったく落ちないのは驚異的です。
 全速力でぶつかりあっているならばともかく
 試合運びをも意識しながら行っていますからね。
 普通はなりになってしまったり、
 スポットに甘んじて本質的な部分が落ちることもままあるのに。

 終盤も蛍光灯のビッグ・スポットを混ぜつつも
 肉体が放つムーブの強度も相応についていくので
 最後まで最高の攻防になっています。

 日本のデス・マッチでは年間ベストでしょう。

 ぎりぎり名勝負。

E血みどろ四面楚歌デス・マッチ:葛西純、吹本賢児vs.植木嵩行、佐久田俊行(12/25/20)
 様々な凶器を使って一定以上の見どころを生みつつ、
 要所ではお題目のボードでしっかり楔を打ち込みます。

 葛西の流血っぷりは群を抜いていて、
 続いてエプロンから場外テーブル受けをした佐久田も良かった。

 吹本、植木は若干の緩さを感じるも
 それでも足を引っ張らず良い働き。
 植木の櫛が刺さった頭部でのヘッド・バットは絵になっていました。

 中々良い試合。

Fキング・オブ・フリーダム王座戦、Madness Hell Dungeon:杉浦透(ch)vs.竹田誠志(12/25/20)
 蛍光灯への導入自体はやや形式的でしたが、
 竹田が攻防に一つ一つ工夫を凝らしています。
 ノコをめぐる攻防に飛びつき式腕十字を組み合わせたりと
 彼のレスリング力を活かした良いアイディアが見られましたね。

 杉浦もしっかり受け止めて霞まないだけの動き。

 試合が進むにつれ蛍光灯トラップも危険なものに。
 これまでに見たことのないようなものはありませんでしたが、
 シンプルに凄みを付け加えていきました。

 工夫が少し表立っていて終盤はもう少し情念を押し出したかったものの
 狙いを最後まで貫徹してやり切った感のある内容です。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:1/?/21)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@キング・オブ・フリーダムス王座戦、蛍光灯タワー・デス・マッチ:杉浦透(ch)vs.宮本裕向(2/10/20)
Aキング・オブ・フリーダム王座戦、四面蛍光灯+αデス・マッチ:杉浦透(ch)vs.塚本拓海(6/25/20)
Bキング・オブ・フリーダムス王座戦:杉浦透(ch)vs.竹田誠志(7/28/20)
Cキング・オブ・フリーダムス王座戦、ガラス・ボード+蛍光灯+αデス・マッチ:杉浦透(ch)vs.葛西純(8/31/20)
D#1コンテンダーズ・マッチ、Deathmatch of the resurrected Light tube gimmickデス・マッチ:正岡大介vs.竹田誠志(11/10/20)
E血みどろ四面楚歌デス・マッチ:葛西純、吹本賢児vs.植木嵩行、佐久田俊行(12/25/20)
Fキング・オブ・フリーダム王座戦、Madness Hell Dungeon:杉浦透(ch)vs.竹田誠志(12/25/20)