TOP日本のプロレスその他 →Freedoms:Jun Kasai Death Match Tournament 9/8/10

Freedoms:Jun Kasai Death Match Tournament 9/8/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間です。

8/25/10の大会より
@1回戦、ストリートファイト有刺鉄線ボード・デスマッチ:神威vs.GENTARO
 (複数カットあり)
 GENTAROがアイディアを出し、神威がトラップ受けという分担かと思わせといて
 後半ではGENTAROも積極的に受けるので盛り上がりました。
 ただ用意された凶器を工夫して使う、という意図が前に出すぎか。
 またGENTAROがボードへのボディ・スラムを連発し、ノーザンライトで沈めるという
 所謂GENTAROらしいと言われるような地味な形でフィニッシュしてきたが
 それが通用する程ボードにもGENTARO自身にも説得力はありません。
 悪くない試合。

A1回戦、スティール・オブ・ペイン・デス・マッチ:佐々木貴vs.MASADA
 (複数カットあり)
 ゴミ箱、蓋、缶を使った形式。
 この2人なので逡巡なく叩きつけ合います。
 叩くばかりのアクションになってしまう中、
 蓋を折り曲げ相手の額を突きたてた工夫は良かったですね。
 カットのせいで少し物足りないが中身のある内容。
 平均より少し上。

B1回戦、フォールズ・カウント・エニウェア、スクランブル・バクハウス・マッチ:稲松三郎vs.ウィンガー
 (複数カットあり)
 会場の外、ひな壇と移動してテーブルもつかいます。
 しかしスロー・ペースな上にインパクトもなくグダグダ。
 前回優勝者のウィンガーをここで落とす必然性も感じ取れず。
 悪い試合。

C1回戦、蛍光灯束&ラダー・デスマッチ:葛西純vs.グレート・サスケ
 サスケはランディVerで登場。
 映画のvs.ネクロを再現してくれるかと思いきややっぱりサスケはサスケでしかありえませんでした。
 確かに後半は蛍光灯の束をその身に浴びていましたが、
 宇宙大戦争のようなお遊びで挑戦しているに過ぎず、
 蛍光灯の本数を気にする意味不明な行動や自爆目的の行動が目立ちます。
 そこから気骨を感じ取る事は出来ず。
 只のファン・マッチです。
 悪くない試合。

8/26/10の大会より
D準決勝、剣山デス・マッチ:MASADA vs.GENTARO
 序盤はコーナーに設置した剣山ボードにぶつけようとする攻防。
 後半はそこから剥がしてリングにばらまく形です。
 しかし剣山というのはTODの小林のように刺さればインパクトは大きいけれど
 その上に落ちて痛みで転げまわるだけでは実に非効率的な凶器です。
 剣山がなくてもこの試合の面白みはそんなに変化しなかったでしょう。
 最後は竹串からの椅子攻撃でフィニッシュ。
 形式としては失敗気味だがノン・デス・マッチも出来る2人なので平均レベルに。
 
E準決勝、サムタックス・デス・マッチ:葛西純vs.稲松三郎
 いきなり画鋲バケツへのDDTが繰り出され、
 画鋲がばらまかれた上で受身を取っていきます。
 6分ない試合時間とはいえ焦りすぎで、
 そこまで無駄に数をこなされては画鋲ってそんなに痛くないものだっけ、という疑念が沸き起こってくる。
 そして終盤のノー・セルによってそれは助長される。
 少し悪い試合。

F佐々木貴、グレート・サスケvs.バラモン・シュウ&ケイ
 序盤はバラモンが食べ物を粗末にするファイト。
 民放のように、この後スタッフがおいしく頂きました、と言い訳できない扱いっぷりは置いといて、
 もし私が前段で観戦していて巻き込まれたら決勝を嫌な気持ちで見るのだろうな、と思うと・・・。
 そこらへんの事まで考えてやっているのか。
 リングに戻ればマットや健康ぶら下がり器などが出てきてサスケの定番芸のお時間です。
 適度な構成でまとめあげられたファン・マッチ。
 平均レベル。

G決勝、ガラスボード・デス・マッチ:MASADA vs.葛西純
 これまでに見た事のあるシーンばかりではあったけど
 固有凶器の竹串、お題のガラス、
 十八番の広告フェンス上からのダイブが適切に織り交ぜられ、
 デス・マッチらしい削りあいの雰囲気が生まれています。
 最後GENTAROの仇なんて言い出してどうなる事かと思ったけれど
 感情的な打撃の打ち合いからのハードな投げで最後まで決勝の重みを維持してくれました。
 平均的な良試合。

総評
 特筆すべき試合はなくて2日に分ける必要性も感じないけれど
 こうしてみる分にはそれも関係なく悪くない大会となっています。
 (執筆日:10/11/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦、ストリートファイト有刺鉄線ボード・デスマッチ:神威vs.GENTARO
A1回戦、スティール・オブ・ペイン・デス・マッチ:佐々木貴vs.MASADA
B1回戦、フォールズ・カウント・エニウェア、スクランブル・バクハウス・マッチ:稲松三郎vs.ウィンガー
C1回戦、蛍光灯束&ラダー・デスマッチ:葛西純vs.グレート・サスケ
D準決勝、剣山デス・マッチ:MASADA vs.GENTARO
E準決勝、サムタックス・デス・マッチ:葛西純vs.稲松三郎
F佐々木貴、グレート・サスケvs.バラモン・シュウ&ケイ
G決勝、ガラスボード・デス・マッチ:MASADA (優勝!)vs.葛西純