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大日本プロレス:Best of BJW 2022の分析


名勝負 なし
好勝負 ストロング・ヘビー級王座戦:野村卓矢(ch)vs.岡林裕二(1/2/22)

ストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.中之上靖文(3/30/22)

ストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.関本大介(5/5/22)

タッグ王座戦:橋本大地、神谷英慶(ch)vs.阿部史典、野村卓矢(5/5/22)

@ストロング・ヘビー級王座戦:野村卓矢(ch)vs.岡林裕二(1/2/22)
 野村が腕攻めで主導権を掴みます。
 岡林の強み見せないままでしたが、
 岡林のホームなので語らずとも、という所でしょうか。

 掴みとしてはやや弱いものの
 岡林を抑え続けるに値するテンポの良さ。

 岡林が反撃に転じますが、
 ポージングが良く、力強さはすぐに回復。

 ハードに一進一退を繰り返しますが、
 嗜好が合っていてお互いが攻防重ねてノッていきます。

 スラスラと必要な攻防に移って重ねて迷いのない攻防。

 野村がハード・ヒットの本筋を維持しつつ腕への攻めも見事に絡めました。

 ぎりぎり好勝負。

Aストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.中之上靖文(3/30/22)
 オーソドックスな試合運びをベースにしながらも
 技をアクセントで混ぜる際に効果的に見えるように工夫をこらしています。

 岡林のリード力もさることながら
 中之上がジャンル理解力に優れた所を見せています。

 ロープ・ワークの勢いで只でさえ圧倒的なパワーが
 更に規格外なものとして表現されます。

 中之上が岡林に対して全く見劣りしない怪物として暴れまわって
 想像以上の内容に仕上がっています。

 文句なしに好勝負。

Bストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.関本大介(5/5/22)
 チョップとショルダー・タックルの耐え合い。
 そういったヘビー級のぶつかり合いの定番に
 スピードにのったハイ・フライまで混ざることによる
 インパクトの生み出し方が良く分かっていますね。

 ストロング・ヘビー級のツボを押さえた重厚感ある試合です。

 数え歌としての目新しさは少ないかもしれませんが、
 これが出来るのはやっぱりこの二人しかいません。

 見る前はまたかという気持ちが少なからずありましたが、
 見ている内にそんな印象はどこへやら消えていきました。

 ぎりぎり好勝負。

Cデス・マッチ・ヘビー級王座戦、スカフォード&アルファ・デス・マッチ:宮本裕向(ch)vs.ドリュー・パーカー(5/5/22)
 リングにラダー2脚立てられ、そこに高台が橋渡しされた形式。

 高台を挟んで吊り天井したり
 宮本は手慣れた様子でアイディアを出していきます。

 ハードコア要素に依る形式ですが、
 ドリューが上腕から危険な流血をしてデス・マッチ的雰囲気もあります。
 毎回のように心配になる流血をするのはそれはそれでどうなのか、という所もありますが。

 後半は立体感のある攻防で
 その極めつけとしてお題目の高所スポットをちゃんと配置しています。

 好勝負に少し届かず。

Dタッグ王座戦:橋本大地、神谷英慶(ch)vs.阿部史典、野村卓矢(5/5/22)
 両チームのポジショニングが良く、
 ストロング色強めの打撃の取り扱い、
 攻防のバランス共に上手く行っています。

 神谷はこの中ではやや体が重いものの
 それを肯定的に持って行き、
 特に後半は良い笑顔が出て活き活きと動いていましたね。

 野村と大地の打撃戦も良かったですが、それ以上に阿部ですね。

 温存していた技が炸裂する終盤は
 セコンドの動き早く、そのウネリの勢い素晴らしかったのですが、
 阿部が最高に緩急効かせて格好良い絵作りをしていました。

 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:8/?/22)