大日本プロレス:Best of BJW 2016の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.浜亮太(1/24/16) 一騎当千公式戦:石川修司vs.岡林裕二(3/6/16) ストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.石川修司(5/5/16) ストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.神谷英慶(7/24/16) デス・マッチ・ヘビー級選手権試合: スキャフォールドGショック・デス・マッチ:伊東竜二(ch)vs.星野勘九郎(7/24/16) |
@ストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.浜亮太(1/24/16)
以前、対抗戦でも見せていましたが、
浜のヒールは非常に良い。
ふてぶてしい表現、ほとんど受けないハイパー・アーマー設定が
その他にない体躯とも合っていて完成度が高い。
また岡林も成長しましたね。
元々過度な耐えあいに行くことなく、
バランス感を持った選手ながら
自分がエースだ、自分を見ろ、と
立ち位置を設定して魅せることができている。
浜の体重により攻防の切り替わりが少ない、
技種も制限を受けているという欠点はありますが、
それ以上に良さにあふれた試合です。
ぎりぎり好勝負。
A一騎当千公式戦:石川修司vs.岡林裕二(3/6/16)
ビッグ・マンの激しい攻防。
動いてぶつかっている時だけでなく
じっくりと動き落した時も
圧倒的なパワーに酔いしれることが出来て、
岡林の充実具合が群を抜いています。
石川は良い攻めの組み立てを見せつつ
こちらも形骸化させず削っていく重みがあります。
公式戦ということで15分という長くない試合時間に
ぎゅっとエネルギーを詰めこんだ内容になっています。
ぎりぎり好勝負。
Bストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.石川修司(5/5/16)
岡林がこれまで勝ったことない石川を挑戦者に迎える、というストーリー・ライン。
序盤はショルダー・タックルの耐えあいといった提携を交えながら
グラウンド・サブミッションを中心の試合運び。
石川のダメージ表現が冴えていましたね。
後半にかけてはサブミッションの使い方も光りました。
岡林は吠えを多用して感情を込めていましたが、
全編通してよりももっと場面を絞っても良かった。
また、ダウン・ベースの表現で
もっと追い込まれている感の演出も欲しかったかも。
ストロング・ヘビーらしい重厚且つシンプルな内容でした。
ぎりぎり好勝負。
Cデス・マッチ・ヘビー級選手権試合: スキャフォールドGショック・デス・マッチ:伊東竜二(ch)vs.星野勘九郎(7/24/16)
オールド・スクールな最初の出だしは丁寧な導入で好感が持てます。
ハードコアといってもブロックを使うので
デス・マッチとしての重量感もあります。
花道に出たりスキャフォールドを使ったり
適度に場面を転換しながら構築の配分も良好。
始めてTJが行い賛否両論起こした注射器ですが、
刺したまま行うのが今の流行なのでしょうか。
どうかと思いますが、ただスポットしては浮いてはいない。
最後はスカフォールドを絡めてフィニッシュ。
地味な所は堅実に、要所は派手に。
素晴らしい内容でした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:1/?/17)
Dストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.神谷英慶(7/24/16)
神谷は至極ベーシックなレスラー。
だからこそ岡林の頑丈さ、
超えられない壁としての存在感が際立ちます。
神谷はボディ・スラムもできない一方で、
岡林の技をガードしても岡林が即座に次はこれだと攻め立てていきます。
岡林がここまで上手かったかと感心しますね。
相手のアクションに対し、
創意工夫のリアクションに繋げている。
ここまでの相手だと神谷の変哲のないサブミッションも
普段は退屈だが休んで体力を回復する意味合いが生まれてきます。
そこからボディ・スラムを決めるところまで持って行くとスリーパー攻勢。
岡林が再び最高の攻めを見せ、
神谷の驚異の粘りとそこからのまさかの王座移動、
シンデレラ・ストーリーを見事に演出して見せました。
文句なしに好勝負。
(執筆日:9/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.浜亮太(1/24/16)A一騎当千公式戦:石川修司vs.岡林裕二(3/6/16)
Bストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.石川修司(5/5/16)
Cデス・マッチ・ヘビー級選手権試合: スキャフォールドGショック・デス・マッチ:伊東竜二(ch)vs.星野勘九郎(新チャンピオン!)(7/24/16)
Dストロング・ヘビー級王座戦:岡林裕二(ch)vs.神谷英慶(新チャンピオン!)(7/24/16)