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大日本プロレス:Best of BJW 2011の分析


名勝負 なし
好勝負 一騎当千決勝、コンピレーション・デス・マッチ:佐々木貴vs.竹田誠志(4/18/11)

アジア・タッグ王座戦:関本大介、岡林裕二(ch)vs.征矢学、浜亮太(4/28/11)

デス・マッチ・ヘビー級王座戦、注射器デス・マッチ:伊東竜二(ch)vs.星野勘九郎(6/27/11)

最狭タッグ・リーグ決勝、ハードコア・マッチ:関本大介、岡林裕二vs.沼澤邪鬼、葛西純(11/22/11)

@一騎当千決勝、コンピレーション・デス・マッチ:佐々木貴vs.竹田誠志(4/18/11)
 ハイ・テンションで蛍光灯を割っていき、
 蛍光灯大刀、有刺鉄線ボードが次に出てきます。
 竹田はレスラーとしては今一歩ですが
 斬新なアイディアと狂ったアピールが魅力的ですね。
 安定した試合運びを見せる佐々木と相互に補完し合っている状況です。
 テンポ・アップ後落とした終盤にどのような見せ場があるかが課題でしたが、
 コンピレーション・デス・マッチという事で
 凶器を一つずつラダー、剣山、有刺鉄線と追加して段階付する事でクリア。
 歴史に残るような特別性はないですが、エネルギッシュな充実した内容でした。
 竹田で決勝にふさわしいものをやれたというのはBJWにとっても大きかったのではないか。
 ぎりぎり好勝負。

Aアジア・タッグ王座戦:関本大介、岡林裕二(ch)vs.征矢学、浜亮太(4/28/11)
 浜はストロングBJを持ってしても倒せず投げれない相手。
 征矢は火花バチバチで考えるより前にぶつかっていく。
 ストロングBJとして格好の外敵でしょう。
 どうやって浜を投げるかをしっかり焦点に据えて構築。
 浜は控えとして素早い動きができないので
 どうしてもタッグのアクションが制限されますが、
 それもまた勝敗の分かれ目になっているので悪くはない。
 ぎりぎり好勝負。

B関本大介、岡林裕二、忍vs.佐々木義人、河上隆一、石川晋也(6/27/11)
 忍は佐々木に敵意を抱いており、
 佐々木は関本に真っ向から立ち向かい、
 岡林は関本に比類するものを見せつけていく、
 そしてその岡林に河上が立ち向かっていき、
 石川も他に負けじとぶつかる。
 旬のストロングBJが起こす正の連鎖が
 11分と言う試合の中に凝縮され、
 その結果、個々の単純な凄さが複雑に絡みついて試合となっている。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/11)

Cデス・マッチ・ヘビー級王座戦、注射器デス・マッチ:伊東竜二(ch)vs.星野勘九郎(6/27/11)
 お題目は注射器ですが、その前に画鋲がかなりの量まかれています。
 
 そこに伊藤が星野を容赦なく叩きのめしていきます。
 その伊藤の攻めはハードを通り越して怖さを感じますね。

 攻守切り替え数は少な目ですが、星野も攻め手に回れば
 伊藤を画鋲の山に打ち込み、その背中を金色に染めます。

 注射器はえげつないですが、出来ることが少ないので、
 ピンポイントに割り切っており、
 試合は冒頭からある画鋲に加えて蛍光灯、ミニ・ラダーと
 ハードな凶器を盛りだくさんで仕上げています。

 とんでもない過激さでしたね。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:5/?/22)

D最狭タッグ・リーグ準決勝、デス・マッチ4大元素:葛西純、沼澤邪鬼vs.宮本祐向、木高イサミ(11/22/11)
 4コーナーズ・オブ・ペインに近い形式です。
 序盤は一つ一つの凶器スポットで効率よく流血。
 幾多のデス・マッチをこなすデス・マッチ・ファイターならではですね。
 中盤の印象作りは葛西がトップ・リード。
 完全に試合をスティールしていました。
 終盤はその葛西が脚を痛める展開で半分離脱し3人に任せます。
 沼沢は感心するものを何一つ見せていなかったけれども
 宮本、木高は通常形式もこなすからこその滑らかな攻防。
 そして宮本は最後の画鋲(+剣山)を背中にびっしりと受け切っていました。
 宮本は伊藤と同じく色が薄く、
 狂気とは無縁だし、動きに気持ちが見えにくい選手だけど
 ここまでやられたら天晴というしかない。
 好勝負に少し届かず。
  (執筆日:12/?/11)

D最狭タッグ・リーグ決勝、ハードコア・マッチ:関本大介、岡林裕二vs.沼澤邪鬼、葛西純(11/22/11)
 まともにやったら戦いにならないカードですが、
 いきなり沼澤、葛西が仕掛けハードコア・ルールを使ってきます。
 ここで岡林が慣れない流血に追い込まれます。
 ラダー上からのダイブで関本もテーブル葬され、
 岡林が一人で沼澤、葛西の凶器攻撃を耐え自力で脱出。
 その後凶器を手にして思いとどまるシーンもありながらも
 最後は覚醒して凶器を踏まえて暴れまわる、というドラマチックな内容となっています。
 関本も様式的になってしまう前半部をカットできた事で
 心置きなくパワフルなムーブを出していたし、
 葛西もヘタレっぷりによってハードコアを使った攻めに戦略性を加えていた。
 ぎりぎり好勝負。 
 (執筆日:12/?/11)

Eデス・マッチ王座戦、クライマックス・ゲーム・オブ・デス:伊東竜二(ch)vs.アブドゥーラ小林(12/18/11)
 前年に比べると格段に良くなっていますね。
 蛍光灯にぶつかりながらもテンポは落ちず、
 またわざとらしすぎる部分もありません。
 また伊藤が自分の優位性を使って立ち回ろうとしており、
 良くある淡白な受け合い、という試合運びから脱却している。
 テンポ良くコンクリート、蛍光灯ロケット、剣山と
 凶器を出して試合を回していきます。
 メジャーと比べると見せ方はまだまだですが
 ファイティング・スピリットで起き上がるシーンや
 思わず崩れ落ちてしまうシーンなどで
 上手く特別な試合へと高めていっている。
 最後は小林の常でフィニッシュが弱いのが残念ですが
 BJWデス・マッチにしては珍しく試合を通してのストーリー・テリングが上手く機能していた一戦。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@一騎当千決勝、コンピレーション・デス・マッチ:佐々木貴(優勝!)vs.竹田誠志(4/18/11)
Aアジア・タッグ王座戦:関本大介、岡林裕二(ch)vs.征矢学、浜亮太(4/28/11)
B関本大介、岡林裕二、忍vs.佐々木義人、河上隆一、石川晋也(6/27/11)
Cデス・マッチ・ヘビー級王座戦、注射器デス・マッチ:伊東竜二(ch)vs.星野勘九郎(6/27/11)
D最狭タッグ・リーグ準決勝、デス・マッチ4大元素:葛西純、沼澤邪鬼vs.宮本祐向、木高イサミ(11/22/11)
E最狭タッグ・リーグ決勝、ハードコア・マッチ:関本大介、岡林裕二(優勝!)vs.沼澤邪鬼、葛西純(11/22/11)
Fデス・マッチ王座戦、クライマックス・ゲーム・オブ・デス:伊東竜二(ch)vs.アブドゥーラ小林(新チャンピオン!)(12/18/11)