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大日本プロレス:Best of 2011の分析


名勝負 なし
好勝負 一騎当千決勝、コンピレーション・デス・マッチ:佐々木貴vs.竹田誠志(4/18/11)

ストロングBJ(関本大介、岡林裕二)vs.征矢学、浜亮太(4/28/11)

最狭タッグ・リーグ決勝、ハードコア・マッチ:関本大介、岡林裕二vs.沼澤邪鬼、葛西純(11/22/11)

@関本大介vs.岡林裕二(1/2/11)
 前半はスローで基本的な試合運び。
 危惧していた通りですね。
 関本が打撃を一つ一つ間を持って見せ岡林を試すストーリーへ。
 武器が同じなので簡単には凄いものを生み出せない中で
 上手い攻防の選択をして岡林の地位を関本に近づけていきました。
 結局関本の完勝という形で試合を締め、
 魅力としては中途半端になってしまいましたね。
 9月4日の再戦が見たい所ですがこちらの大会はダイジェスト放送しかされなかったようですね・・・。
 平均的な良試合。

A一騎当千、オープン・フィンガー蛍光灯デス・マッチ:竹田誠志vs.アブドゥーラ小林
(2/11/11)
 MMAの扱い方は他と比べると劣りますね。
 ただ小林がMMAと縁遠いので対比的に試合の中でのMMA要素は強調されている。
 竹田がMMA的な攻防を使って工夫を凝らしたスポットを見せ、
 小林も両面テープを使ってタイペイ・デス・マッチ化させるなど負けていない。
 持ちネタでのせていきました。
 フォールで決着しないルールがマイナスに響くかと思いきや
 それが却ってデス・マッチの課題、中盤/終盤の切り替えをクリアする事につながっている。
 試合形式勝ちと言うに値するユニークな内容で竹田をしっかりプッシュできました。
 平均的な良試合。

B一騎当千サバイバー、鉄檻&剣山&蛍光灯:葛西純vs.竹田誠志(3/21/11)
 最初にレスリングで竹田が上という事を示し、
 葛西が蛍光灯を竹田に渡した後自らに叩きつけ、竹田も真似する。
 竹田が葛西に憧れてBJWに入った経緯を見せた良質な導入ですね。
 中盤以降は各凶器を只こなしているだけ、という印象が強い。
 スポットの強弱に対する意識が低く、段階付けが弱いので
 何故こんな事をしているのだろう、と
 理のない先行きに疑念が浮かんできます。
 しかし断崖式ブレーン・バスター、
 鉄檻からのスーパープレックス、
 鉄檻の上で肩車してのフェイス・バスター、
 鉄檻からのダイブと
 クレイジーな4スポットがあるのでその点でやはり一見の価値ある試合になってはくる。
 中々良い試合。

C一騎当千決勝、コンピレーション・デス・マッチ:佐々木貴vs.竹田誠志(4/18/11)
 ハイ・テンションで蛍光灯を割っていき、
 蛍光灯大刀、有刺鉄線ボードが次に出てきます。
 竹田はレスラーとしては今一歩ですが
 斬新なアイディアと狂ったアピールが魅力的ですね。
 安定した試合運びを見せる佐々木と相互に補完し合っている状況です。
 テンポ・アップ後落とした終盤にどのような見せ場があるかが課題でしたが、
 コンピレーション・デス・マッチという事で
 凶器を一つずつラダー、剣山、有刺鉄線と追加して段階付する事でクリア。
 歴史に残るような特別性はないですが、エネルギッシュな充実した内容でした。
 竹田で決勝にふさわしいものをやれたというのはBJWにとっても大きかったのではないか。
 ぎりぎり好勝負。

DストロングBJ(関本大介、岡林裕二)vs.征矢学、浜亮太(4/28/11)
 浜はストロングBJを持ってしても倒せず投げれない相手。
 征矢は火花バチバチで考えるより前にぶつかっていく。
 ストロングBJとして格好の外敵でしょう。
 どうやって浜を投げるかをしっかり焦点に据えて構築。
 浜は控えとして素早い動きができないので
 どうしてもタッグのアクションが制限されますが、
 それもまた勝敗の分かれ目になっているので悪くはない。
 ぎりぎり好勝負。

Eデス・マッチ王座戦、ブロック&蛍光灯オブジェ+αデスマッチ:伊藤竜二(ch)vs.佐々木貴(5/5/11)
 伊藤が正統に試合を構成するも、
 それが却っていつも刺激の少ない展開につながっている。
 また今回のコンクリートを序盤から使っていますが、
 コンクリートだと流石に思い切り行う事が出来ず動きが委縮するし、
 その痛みは只観客の想像に依存するばかりなので
 1スポットのみに向いている形式だと思いますね。
 +αと形式についている分決着の付き方が明白で
 この瞬間に試合が決まるかも、と見ていて思えないのも駄目ですね。
 良質だがそれ以上ではない内容。
 平均的な良試合です。

F関本大介、岡林裕二、忍vs.佐々木義人、河上隆一、石川晋也(6/27/11)
 忍は佐々木に敵意を抱いており、
 佐々木は関本に真っ向から立ち向かい、
 岡林は関本に比類するものを見せつけていく、
 そしてその岡林に河上が立ち向かっていき、
 石川も他に負けじとぶつかる。
 旬のストロングBJが起こす正の連鎖が
 11分と言う試合の中に凝縮され、
 その結果、個々の単純な凄さが複雑に絡みついて試合となっている。
 好勝負に少し届かず。

G岡林裕二、忍vs.佐々木義人、橋本和樹(7/25/11)
 忍と佐々木が突っかかりあい、
 佐々木が岡林を上回りそうなサプライズも見せる。
 岡林は橋本の攻めを平然と耐えて見せ橋本の壁になる。
 全員ストロングBJで一致しているのに
 それぞれの立場の違いがある。
 これが頭より体が先に動いているにも関わらず
 試合に出てきているのはムーブメントの勢いだなぁ、と感じさせる。
 オープニングという事で凝縮しきらなかったものの下手すればMOTNになりえる。
 平均的な良試合。

H最狭タッグ・リーグ準決勝、デス・マッチ4大元素:葛西純、沼澤邪鬼vs.宮本祐向、木高イサミ(11/22/11)
 4コーナーズ・オブ・ペインに近い形式です。
 序盤は一つ一つの凶器スポットで効率よく流血。
 幾多のデス・マッチをこなすデス・マッチ・ファイターならではですね。
 中盤の印象作りは葛西がトップ・リード。
 完全に試合をスティールしていました。
 終盤はその葛西が脚を痛める展開で半分離脱し3人に任せます。
 沼沢は感心するものを何一つ見せていなかったけれども
 宮本、木高は通常形式もこなすからこその滑らかな攻防。
 そして宮本は最後の画鋲(+剣山)を背中にびっしりと受け切っていました。
 宮本は伊藤と同じく色が薄く、
 狂気とは無縁だし、動きに気持ちが見えにくい選手だけど
 ここまでやられたら天晴というしかない。
 好勝負に少し届かず。
 
I最狭タッグ・リーグ決勝、ハードコア・マッチ:関本大介、岡林裕二vs.沼澤邪鬼、葛西純(11/22/11)
 まともにやったら戦いにならないカードですが、
 いきなり沼澤、葛西が仕掛けハードコア・ルールを使ってきます。
 ここで岡林が慣れない流血に追い込まれます。
 ラダー上からのダイブで関本もテーブル葬され、
 岡林が一人で沼澤、葛西の凶器攻撃を耐え自力で脱出。
 その後凶器を手にして思いとどまるシーンもありながらも
 最後は覚醒して凶器を踏まえて暴れまわる、というドラマチックな内容となっています。
 関本も様式的になってしまう前半部をカットできた事で
 心置きなくパワフルなムーブを出していたし、
 葛西もヘタレっぷりによってハードコアを使った攻めに戦略性を加えていた。
 ぎりぎり好勝負。 

Jデス・マッチ王座戦、クライマックス・ゲーム・オブ・デス:伊東竜二(ch)vs.アブドゥーラ小林(12/18/11)
 前年に比べると格段に良くなっていますね。
 蛍光灯にぶつかりながらもテンポは落ちず、
 またわざとらしすぎる部分もありません。
 また伊藤が自分の優位性を使って立ち回ろうとしており、
 良くある淡白な受け合い、という試合運びから脱却している。
 テンポ良くコンクリート、蛍光灯ロケット、剣山と
 凶器を出して試合を回していきます。
 メジャーと比べると見せ方はまだまだですが
 ファイティング・スピリットで起き上がるシーンや
 思わず崩れ落ちてしまうシーンなどで
 上手く特別な試合へと高めていっている。
 最後は小林の常でフィニッシュが弱いのが残念ですが
 BJWデス・マッチにしては珍しく試合を通してのストーリー・テリングが上手く機能していた一戦。
 好勝負に少し届かず。

(執筆日:12/22/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@関本大介vs.岡林裕二(1/2/11)
A一騎当千、オープン・フィンガー蛍光灯デス・マッチ:竹田誠志vs.アブドゥーラ小林(2/11/11)
B一騎当千サバイバー、鉄檻&剣山&蛍光灯:葛西純vs.竹田誠志(3/21/11)
C一騎当千決勝、コンピレーション・デス・マッチ:佐々木貴(優勝!)vs.竹田誠志(4/18/11)
DストロングBJ(関本大介、岡林裕二)vs.征矢学、浜亮太(4/28/11)
Eデス・マッチ王座戦、ブロック&蛍光灯オブジェ+αデスマッチ:伊藤竜二(ch)vs.佐々木貴(5/5/11)
F関本大介、岡林裕二、忍vs.佐々木義人、河上隆一、石川晋也(6/27/11)
G岡林裕二、忍vs.佐々木義人、橋本和樹(7/25/11)
H最狭タッグ・リーグ準決勝、デス・マッチ4大元素:葛西純、沼澤邪鬼vs.宮本祐向、木高イサミ(11/22/11)
I最狭タッグ・リーグ決勝、ハードコア・マッチ:関本大介、岡林裕二(優勝!)vs.沼澤邪鬼、葛西純(11/22/11)
Jデス・マッチ王座戦、クライマックス・ゲーム・オブ・デス:伊東竜二(ch)vs.アブドゥーラ小林(新チャンピオン!)(12/18/11)