TOP日本のプロレスその他 →大日本プロレス:2つの真実、2つのマクベス 11/29/11

大日本プロレス:2つの真実、2つのマクベス 11/29/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

津波で横浜が荒野になった世界観。
大日本も被害を受けベルトが紛失、一部のレスラーも生存不明という状況です。

第1幕:都橋荒野の予言
 伊藤、小林が蛍光灯を拾い、これでデス・マッチが出来るかな、と戯言。
 3人の魔女が現れ伊藤こそ王になるお方です、小林は王になれぬがその子が王になる、と予言する。
 欲のない伊藤は勝手に予言するなと反論。

第2幕:
 スタイルEから竹田が移籍。
 テイオーが竹田こそ新しい時代の担い手だといい伊藤にサポートするよう要求。
 沼澤を竹田のパートナーに指名するという。

@横浜復興祈念マッチ:マルカム竹田、シーワード沼澤vs.ケイネス河上、アンガス塚本
 河上、塚本の大技の使い方がひどいですね。
 コーナーで倒立するようにして出す技でみっともないミスも見られました。
 沼澤も最初のヘッド・バッドだけでヨタヨタです。
 最後は竹田が技を一通りやって終わり。
 デス・マッチ・ファイターとして今後を歩むにしてもスタイルE出身の色合いは個性として重要だと思うけれども。
 ひどい試合。

第3幕:国王暗殺
 伊藤が佐々木に先ほどの予言の話を伝える。
 佐々木が、伊藤を批判し、そんなだからスポーツマン・デスマッチって馬鹿にされるんだ、
 レスラーになったからには王座を目指さなければ嘘だぜ、とけしかける。
 そしてお前が王座につく手筈は整っていると言う。

 佐々木が沼澤を襲撃。
 プロレスを殺したのだ、と伊藤に囁く。

 竹田が血がべったりついたタオルを持って登場。
 テイオー殺人犯と勘違いされ大日から追放される。
 伊藤が大日新社長に。

第4幕:友情
 木高が小林に岡林を養子にするつもりですか、と言う。
 小林が岡林を養子にして、岡林を王にするのも良いかな、と答える。
 関本と全日に移籍するらしいよ、と宮本。
 木高が俺を養子にどうですか、と誘うも断られる。
 お前がいては困る人がいるんだ、と宮本、イサミが小林を襲撃し次の試合へ。

AChristmasLOVEボブワイヤー・ブーケ・マッチ:バンクォー小林、シートン稲葉vs.ヘクター宮本、アキレス・イサミ
 小林は伊藤への贈り物のブーケを守ったりと茶番役。
 パートナーの稲葉は相当ひどいレベル。
 宮本、イサミがスピードで後半緩急をつけてきましたがどうにもならない。
 形式上スケールの小さなデス・マッチにしかなりえませんし。
 悪い試合。
 
 試合後シャドウが宮本、イサミを追い払うも時既に遅く、小林は息絶えてしまう。 

第5幕:荒野の呪い
 魔女が闇鍋をかきまぜている。
 ちょっかいを出してきた谷口に地獄を見せてやるといってバラモン兄弟を召喚。

B闇鍋ハードコア・マッチ:魔女U・マキコ、バラモンM、バラモンH vs.ロス谷口、レノックス大橋、メンティス橋本
 バラモン兄弟の観客を巻き込んでの乱闘が成功していますね。
 マキコも魔女キャラとバラモンの野次のおかげで見ていて楽しい。
 一方で谷口らは特にこれといった見せ場もなく誰でも代用可な働き。
 結局バラモン兄弟の独壇場といった感じのハードコア・ファン・マッチでした。
 悪くない試合。
 試合後のバックグラウンドとしての動きといいバラモン兄弟が素晴らしい仕事をしましたね。

第6幕:
 伊藤が王で居続けられるかどうか魔女に尋ねる。
 魔女は謀反人の再来を告げる。
 小林の亡霊が現れる。
 佐々木が現れ、俺こそ伊藤の王位を狙うもう一人の王だと宣言。
 
 BJW居酒屋で竹田が飲んでいる。
 バーテンの小鹿が伊藤の変わりようを嘆いている。
 そこに葛西が現れる。
 津波の影響で葛西はデス・マッチ・ファイターであった事を忘れている様子。
 竹田が目を覚ましてくださいと板を葛西に叩き付ける。

第7幕:鶴見川底
 海底に王座が漂っている。
 デスかもくんや小林幽霊などがスロー・モーション・プロレス。
 なんやかんやで小林が奪取。
 取りあえずここに預けるが、デス・マッチ・ファイターに生まれ変わったら王座に挑戦するという。

第8幕 真実
 佐々木がFREEDOMSの王として苦悩し、お前を永遠の王にしようと思ったのだ、と伊藤に言う。
 竹田が王位を奪いに現れる。記憶を取り戻した葛西もついてくる。

CWマクベス漂流蛍光灯デスマッチ:マクベス伊東、マクベス佐々木vs.マクダフ葛西、マルカム竹田
 相変わらず高所からのテーブルへのダイブを何となしに行いますね。
 比較的きれいな攻防と流れをしていて
 そこに+1で凶器も混ざる形で安定はしている。
 しかし危惧した通り、流れの中でシングル要素を全て潰していて
 あぁ良い試合だったね、で終わってしまう内容。
 わざわざ演劇にした大会のトリを務めるメイン、
 その存在意義を全く感じさせない。
 まあまあ良い試合。
 
 試合後葛西が竹田も狂っているな、と認める。
 伊藤、佐々木も竹田を認めつつ、
 今回マクベスと同じ結果にならなかったように簡単には負けてやらないぞ、と言う。
 竹田が若手になんでデス・マッチやらないんだよ、
 そんなんで大日に入る必要性あったのかよ、
 俺がBJWのデス・マッチを背負っていく、と宣言。

 前回のロミオvs.ジュリエットが素晴らしかったので期待していたが全然駄目。
 前回はBJWの舞台背景というリアルをロミオとジュリエットに取り込んで
 ロミオとジュリエットという話をBJW流に進化させました。
 一方で今年はリアルとの接点はあるものの
 小林の王座挑戦のように次回大会の伏線ではあっても
 このマクベスという話の中では何の意味も持たないネタが幾つもある。
 前回が外から中に収束したのなら今回は中から外に発散している。
 それは構成の問題もあるし、何より葛西と伊藤のマイク・アピール力の絶対的差もあるでしょうね。
 また最後に竹田がストロングBJ批判?を行ったが、
 こういう二項対立に帰結させる大会を一日目だけ放送する放送局の気が知れない


(執筆日:12/22/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@横浜復興祈念マッチ:マルカム竹田、シーワード沼澤vs.ケイネス河上、アンガス塚本
AChristmasLOVEボブワイヤー・ブーケ・マッチ:バンクォー小林、シートン稲葉vs.ヘクター宮本、アキレス・イサミ
B闇鍋ハードコア・マッチ:魔女U・マキコ、バラモンM、バラモンH vs.ロス谷口、レノックス大橋、メンティス橋本
CWマクベス漂流蛍光灯デスマッチ:マクベス伊東、マクベス佐々木vs.マクダフ葛西、マルカム竹田