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大日本プロレス:大日本プロレス 2009の分析


名勝負 なし
好勝負 カミソリ十字架ボード+α:伊東竜二vs.葛西純(11/20/09)

@13 日の金曜日イヴ 三途の川に架ける橋:葛西純vs.沼澤邪鬼(3/12/09)
 リングからラダーで上れるようにスカフォードが隣接された形式です。
 葛西−沼澤ならではの張り合い、
 葛西がコントロール力を発揮した支配シーンと
 良い感じに進んでいましたがビッグ・スポットが余りに大きくて
 それが試合の枠組みから飛び抜けてしまっています。
 題目の橋から場外テーブルへダイブ、
 リングへのスーパープレックス、リングへのダイブと3回も見せたのも驚きなら
 場外で天井付近からテーブルに落下したのは異常としか言うほか無し。
 新木場、決して多くない観客のためにここまでするとは思いませんでした。 
 その高さは伊東vs.葛西のダイブに劣っていないでしょう。
 ほんと葛西は膝が悪いのに良くやるわ、というか
 尊敬するしかないのだけど、上述の通りそれしか残らない、
 試合は捨て置かざるをえなくなるのが問題です。
 大サービス過ぎて葛西が膝が悪いのに危険なダイブを見せてくれた、という印象しかありません。
 最後は常備のフィニッシュ技で終わりましたが
 橋からのダイブか、その前のバック・スライドで終わるべきでしたね。
 バック・スライドは妙に凄い形で決まっていました。
 平均的な良試合。
 (執筆日:12/29/09)

A最侠タッグ優勝決定戦、タッグ王座戦:宮本裕向、佐々木貴vs.竹田誠志、木高イサミ(5/28/09)
 蛍光灯炸裂をばらまきながら
 木高の身軽さを活かした受身、竹田の気概を織り交ぜていきます。
 有刺鉄線ボードを観客席通路に持ち込んで投げたのも面白かった。
 全体的には大味な部分もあるが新しい風を感じさせる。
 後半からサブミッションを前面に押し出して変化をつけ
 ギブ・アップするかしないかの見せ場を生み出します。
 通常の攻防自体も筋が良いし、そのバランス取りも素晴らしい。
 ですからグダグダにはなっていないが、先は見えないのも確か。
 30分時間切れを経て延長戦へ。
 特に試合の構築の仕方は代わり映えしなかったが、ラダーを持ち出してきてアクセントはつけていた。
 全体の構成の完成度を上げるか、
 もう一歩印象的な1シーンを作り出しかったが概ね決勝として満足させるに十分。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:4/?/13)

BBJWデスマッチ王座戦、高所作業に付き立体足場建築現場デスマッチ:宮本裕向(ch)vs.竹田誠志(7/12/09)
 宮本が王者としての姿にあらず。
 試合運びと両立させてデス・マッチの洗礼を与える、という事が出来ていません。
 端的に言えば格好良くない。
 竹田もデス・マッチに慣れていないので
 凶器の使い方で外している場面も見られます。
 佐々木−宮本の劣化版である事は否めません。
 しかし劣化版であってもこの試合は素晴らしい試合でした。
 宮本はそれが必ずしも歯車として回っていないとはいえ
 この1年の経験から熟練した動きを幾つか見せていましたし、
 竹田は気持ちを前面に押し出しました。
 通常ムーブが予想以上にしっかりしていて
 凶器との落差が無かったのも素晴らしいですね。
 また両者スカフォードから落ちるスポットは
 確かに微妙でしたが正統な構築として歓迎すべきスポットでした。
 竹田が化けたとまではいかないまでも
 少なからず見る目を変え賞賛させる、立派なデス・マッチでした。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/29/09)

Cカミソリ十字架ボード+α:伊東竜二vs.葛西純(11/20/09)
 大物の初対決、というだけでなく
 6年前越しの夢が叶って実現する、というストーリーが素晴らしい。
 それが事実から人為的に作ったのではない事が、
 6年間蓄積してきた思いが伝わってきます。
 それはやっぱり葛西のベスト・マイク・パフォーマンスのおかげでしょう。
 いやはや、ほんと葛西は格好良過ぎるぜい。
 今年一番のストーリーである事は間違いありません。
 
 ただ試合は大日村の内容。
 まずカミソリボードについて。
 過去に2度しか行われていないレアな物なんですが
 そんなに最上位に位置づけられる形式でしょうか。
 1つの十字架を使いまわしますし、カミソリが見えにくいです。
 基本的に技って絵な訳で、
 そんな中スラッシュ系+炸裂系の反する組み合わせ、
 傷口を見て初めて過激さが伝わるのは良い凶器とはいえません。

 次に試合運びですね。
 下手に通常プロレスの技術を持っているために考えすぎなのか、
 運命的なストーリーにふさわしい
 俺はこんな事ができるぞ、お前はどうだ、っていう気持ちのぶつかり合いが語れていません。
 キーになっていない特別版バルコニー・ダイブなど
 スポットがスポット以上の物にはならず、
 無用のカバーや馴れ合いの攻防があります。
 2人の試合なんですから制限時間との3ウェイにする必要もありませんでした。
 その時間で言えば、残り5分までは適当でも良いけど
 残り3分、せめて残り1分はリアル・カウントをしようよ、と言いたいですね。
 
 後はこれが結構大きな事なんだけど彼らはスーパー・マン過ぎる。
 バルコニー・ダイブの後も信じられない程動いているんですよね。
 それを凄い、と大日ファンは盛り上がっているのだけどこの感覚が良く分からない訳です。
 デス・マッチってメジャーが出来ない、
 身を削る血と肉の所業によりサムシングを生むものじゃない。
 確かにデス・マッチはジャンル的に異端と位置づけられる。
 けれど死を表現として扱う目的は、
 生を光らせるためなんだから決して引け目を感じる必要はなく、
 プロレスにコンプレックスを抱かなくたって良い。
 万人に公平な死という秤の前で
 スーパーマンを演じる必要はないのです。
 デス・マッチ・ハイという現実のカラクリが働いているとはいえ
 それは無用の奇跡で、救われません。
 十字架をしっかり背負って、痛みに耐えながら
 一歩一歩その歩みを進めていく、それが大事なんです。
  
 ストーリー、盛り上がりに比類する内容のデス・マッチではなかったですが
 本人達は楽しんでやっていたのでひとまずのハッピー・エンドですね。
 東スポの年間最高試合に選ばれた事で
 デス・マッチのあり方に対して論議が為されると
 アピールされていた次回の対決にも期待が持てると言う物ですが
 既得権益を支えてるような東スポでさえ
 諸手を挙げて選出したのだから難しいかな。 
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:11/14/09)

注目試合の詳細

Cカミソリ十字架ボード+ α:伊東竜二vs.葛西純(11/20/09)
  葛西が入場。
  伊東は有刺鉄線付サボテンをもって入場。
  ゴングが鳴る。
  組むと伊東がコーナーの十字架に押し込もうとする。
  葛西が裏へ回る。
  十字架コーナーへ振ろうとする。
  伊東はスライディングで止まる。
  葛西が突進。
  かわされるも十字架の前で止まる。
  伊東がドロップ・キックへ。
  葛西が避ける。
  仕切りなおし。
  組むと葛西が裏に回る。
  十字架に押し込もうとする。
  伊東はバック・エルボーを入れてバックを取ると十字架に押し込もうとする。
  葛西はロープを掴んで耐える。
  バックを取る。
  スナップ・メアからチン・ロック。
  伊東が蹴り上げて逃れる。
  顔を突き合わせる。
  葛西が胸に張り手。
  伊東が張り手。
  葛西が張り手。
  伊東が張り手。
  葛西が蹴りを入れコーナーの十字架に振ろうとする。
  伊東がスライディングで場外に出る。
  葛西がスライディングで場外に出る。
  同時に伊東はリングに入る。
  エプロンに上がってきた葛西にドロップ・キック。
  スプリングボード式負六具・スプラッシュへ。
  葛西は避けると着地した伊東を鉄柱にぶつける。
  伊東が流血。
  観客席に投げる。
  鉄柱にぶつける。
  殴りつける。
  観客席に振ろうとする。
  伊東が振り返して突っ込ませる。
  リング下からテーブルを取り出し持っていく。
  テーブルを叩きつける。
  観客席をのぼっていく。
  テーブルを持って追い叩きつける。
  入場口前にテーブルを設置する。
  そこに寝かせる。
  入場口上からフロッグ・スプラッシュ。
  葛西を壁に叩きつける。
  下りていく。
  鉄柱にぶつける。
  リングに戻す。
  カバー。カウント2。
  ターン・バックルにぶつける。
  十字架に振ろうとする。
  葛西が降り返し伊東を十字架にぶつける。
  椅子を頭部に叩きつける。
  もう1発。
  カバーするもカウント2。
  ターン・バックルにぶつけ噛み付く。
  椅子を5,6脚中央に置く。
  椅子を伊東の頭部に叩きつける。
  座が外れずもう1回。
  伊東は耐え平然として見せる。
  葛西がさらに叩きつける。
  伊東が利かないと振り払う。
  葛西がすぐにジャーマン。カウント2。
  葛西が椅子を2脚中央に立てる。
  十字架を椅子の上にのせる。
  伊東のターン・バックルにぶつける。
  コーナーにのせ十字架へのスーパープレックスを狙う。
  伊東がこらえパンチを入れる。
  コーナー上から逃れパワー・ボムの体勢。
  葛西がロープを掴んで耐える。
  伊東はあきらめるも殴りつける。
  雪崩式ハリケーン・ラナで十字架に落とす。
  葛西は肩口が切れている。
  背中を蹴りつけていく。
  カバーするもカウント2。
  スピン・キック。
  踵落とし。
  胸に蹴り。
  ニー。
  フロント・スープレックス。カウント2。
  十字架の一部を中央に持ってくるとブレーン・バスターを狙う。
  葛西はこらえると蹴り。
  突進。
  伊東がカウンターでドロップ・トー・ホールド。
  顔面から十字架に3度叩きつける。
  葛西が流血。
  カバーするもカウント2。
  フィッシャーマンズ・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  ボディ・スラム。
  椅子を持ってコーナー上へ。
  葛西が殴りつけ肩車。
  コーナー上におかれた椅子の上に落とす。
  ダブル・アーム・フェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  十字架の一部をコーナーに立てかける。
  ダブル・アームで持ち上げようとする。
  伊東が背中に担ぎ十字架の一部に叩きつける。
  側頭部蹴りにつなげカバー。カウント2。
  ボディ・スラム。
  有刺鉄線付サボテンをのせる。
  コーナーにのぼりフロッグ・スプラッシュ。
  カウントは2。
  葛西がエプロンに転がり出る。
  伊東はエプロンに出ると葛西を起こしエルボー。
  葛西が打ち返しエルボーの打ち合い。
  葛西がサミングをすると場外へのブレーン・バスター。
  アピール。
  椅子を数客重ねた所へブレーン・バスター。
  リング下からテーブルを出してくる。
  椅子で突き背中に叩きつける。
  テーブルを立てると寝かせる。
  テープで拘束する。
  観客席をとおり2階バルコニーに向かう。
  バルコニーからダイビング・ボディ・プレス。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  パンチ。
  伊東もエルボーで打ち返し打ち合いに。
  葛西がパンチを左右。
  パンチを放つ。
  伊東は避けるとハイ・キック。
  座り込んだ葛西の胸に蹴り。
  起こすとドラゴン・スープレックス。カウントは2。
  ボディ・スラム。
  十字架の一部をのせる。
  残り5分。
  コーナー上からフロッグ・スプラッシュへ。
  葛西は避けるとラリアット。
  ダブル・アーム・フェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ボディ・スラム。
  十字架の一部をのせる。
  ゴーグルをつけコーナー上に。
  ダイビング・ボディ・プレスへ。
  伊東はのっている十字架を逆転してカウンター。
  場外に下りる。
  ゴミ箱を持ってリングに戻る。
  頭上で逆さにすると画鋲が伊東の体に降り注ぐ。
  画鋲の上へのバック・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  残り3分。
  画鋲の上へのダブル・アーム・フェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  画鋲の上へのボディ・スラム。
  場外に下りると蛍光灯束を持ってくる。
  葛西の上にのせる。
  コーナーに上りフロッグ・スプラッシュ。
  カウントは2。
  十字架の一部を中央に持ってくる。
  そこへのジャーマンを狙う。
  残り1分。
  葛西がこらえ股間を後ろ蹴り。
  バックを取り返しジャーマンを狙う。
  伊東が股間を後ろ蹴り。
  ロープに走る。
  葛西が同ロープに走りラリアット。
  伊東がふらつく。
  葛西がロープに走りラリアット。
  伊東はまだ倒れない。
  葛西がロープに走りラリアット。
  十字架の上に倒れた伊東をカバー。カウント2。
  十字架の上へのブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  残り30秒。
  有刺鉄線付サボテンを十字架の上にのせる。
  そこにダブル・アーム・フェイス・バスターで1,2,3!
  葛西の勝利!
  葛西コールが怒る。
  葛西がマイク。
  11年間血を流してやってきて素晴らしい日が来たと言う。
  褒めるも嘘だぴょーん、という。
  そんな事してしまったら今日で終わるから、と言う。
  伊東はマイクを取ると楽しかったなぁ、と言う。
  しかし千倍悔しかったから絶対にこのままでは終わらせない、これが始まりだと言う。
  

試合結果

@13日の金曜日イヴ三途の川に架ける橋:葛西純vs.沼澤邪鬼(3/12/09)
A最侠タッグ優勝決定戦、タッグ王座戦:宮本裕向、佐々木貴vs.竹田誠志、木高イサミ(新チャンピオン!)(30分時間切れ→延長)(5/28/09)
BBJW デスマッチ王座戦、高所作業に付き立体足場建築現場デスマッチ:宮本裕向(ch)vs.竹田誠志(7/12/09)
Cカミソリ十字架ボード+α:伊東竜二vs.葛西純(11/20/09)