TOP日本のプロレスその他 →大日本プロレス:Autumn Fire in Harumi 10/2/05

大日本プロレス:Autumn Fire in Harumi 10/2/05 の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約1時間40分です。

@ストリート・ファイト:関本大介、MEN'Sテイオーvs.シャドウWX、MASADA
 早々に仕掛けて場外戦にいったまでは良いんですが
 A、Bに気を使ってリングに戻ってきます。
 そうなると見劣りせざるをえず、シャドウWXが下手で足を引っ張ってましたね。
 しかしヒールで適当に誤魔化して
 最後は関本のパワーとテイオーの心得た動きに感心して幕です。
 悪くない試合。

Aストリート・ファイト:マッド・マン・ポンドvs.ネクロ・ブッチャー
 椅子に座ってのパンチの打ち合いをいきなりやったりと適当な構築。
 観客に見せようという意識を持って逆に試合を崩したり、
 はたまたグダグダとふらつきまわったり、と相当に粗いです。 
 また刃物を凶器として使っているのも個人的には好きじゃないですね。
 頑張ろうという思いから来てるだけ救いはありますけどね。
 少し悪い試合。

Bファイヤー・デス・マッチ:伊東竜二、アブドーラ小林vs.葛西純、沼澤邪鬼
 二面がノー・ロープで
 二面が有刺鉄線にバスタオルが巻かれています。
 そして5分ごとに一面のバスタオルに火がつけられる形式です。
 時間の制約がある中で魅せきれないのではと思ってましたが
 一部コミカルに見えながらも広く暴れ回って楽しかったですね。
 火炎を点火するとそこから派生させて様々な火炎凶器を生み出します。
 火炎玉つきチェーンとか面白かったですね。
 半分ぐらい空振りや失敗もありましたが
 安直に受けにいかない戦いがそれを許容させます。
 惜しいのは葛西、沼澤がタッグ力、
 伊東がカリスマ性、小林がジョーカーとして
 個性を見出しながらもそれが力を発揮する所まで持っていけなかった事。
 そして火が消えて雰囲気が落ちる中、
 突っ切れないまま弱いフィニッシュを迎えてしまったのが残念です。
 平均的な良試合。

@ファイヤー・デス・マッチ:シャドウWX、ジ・ウィンガーvs.MEN'Sテイオー、アブドーラ小林(6/3/01)
 リング横に鉄棒を突きたてそこにタオルつきのロープを通したトラップを作り、
 試合開始5分後に点火する形式です。
 まず火がつけられる前の5分はオーソドックスなノーマル・タッグ。
 まるで火がつけられる前とは思えぬ
 緊張感の無い、低レベルなレスリングです。
 火がつけばついたで、リングにいる必要性がないので
 グダグダと場外で過ごしている内に火が弱くなっていきます。
 そしてテイオーの技による小ネタ、トラック上ダイブという単発だけしか見所がないまま火が消えます。
 これは盛り下がりましたねぇ。
 その後の火炎攻撃も日中という条件が影響して思ったより目立たないし。
 結局試合に集中力が戻ったのは
 小林が至近距離から火炎噴射を食らった後ですが
 そこから受け続けてカウント3を許す展開で反撃もなく・・・。
 秋葉原前でやってなかったら寒い試合内容でしたよ。
 少し悪い試合。

Aファイヤー・イリミネーション・デス・マッチ:葛西純、松永光弘vs.ザンディグ、ニック・ゲイジ(8/6/00)
 CZWが木の板むき出しのリングに火をつければ
 BJWが車に乗り込み発車させる、という
 狂ったスタートに大いに期待させられました。
 その非日常空間に車関連の攻防で
 スピードが余りに遅いのも良しとしてしまう程です。
 しかしそれは車だからであって
 その後のリングでの松永vs.ザンディグはひどかった。
 いきなり仕切り直して組む展開もそうだけど
 相手の行動を待ちすぎて自ら対処せず。
 対抗戦の緊張感云々の前にここまで間が空いたのは見た事ないですよ。
 これには醒めてしまいました。
 これはザンディグより松永に依る所が大きかったですね。
 相当に体調が悪く、動きも悪いし、動きながら頭を働かす事が出来ていません。
 葛西がトペコンの際高さが足りず火炎に突っ込んだのも
 踏み台の松永がしっかりしてなかったせいもあるんじゃないかなぁ。
 トラック上から火炎テーブルにゴリラ・スラムという最大のスポットも
 引いている観客もいてそこまでの救いにはならず。
 その後はクライマックスですが
 最後まで残る松永が完全ダウン状態で、程度の低い攻防と展開です。
 CZWらしい狂いっぷりと、戦いには不必要な演出は素晴らしかったので一見の価値はありますけどね。
 一応まあまあ良い試合。

総評
 アメリカとかだと火が消えて相当にグダグダになるけど
 それに比べたらこのDVDに収録されてる3試合はどれも面白かったですね。
 CZWとの対抗戦もあるし悪くない内容です。
 (執筆日:4/24/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Aファイヤー・イリミネーション・デス・マッチ:葛西純、松永光弘vs.ザンディグ、ニック・ゲイジ(8/6/00)
  リングは木の板がむきだし。
  ザンディグ、ゲイジがリングで待ち構える。
  ザンディグがそこに灯油をまいて火をつける。
  それを見た松永、葛西はリング横から離れ車に乗り込み発車。
  ザンディグ、ゲイジはそれを見て場外におり近づいていく。
  葛西は窓から近くのゲイジにクローズライン。
  ザンディグが車のフロントガラスにビンを投げつける。
  松永は気にせず車を前に動かしザンディグを轢く。
  ゲイジが車の上にのる。
  松永は車を動かしてゲイジの体勢を崩す。
  ゲイジは車の上から落ちて葛西とぶつかる。
  松永が車から下りてザンディグに襲い掛かる。
  ゲイジは葛西を椅子に座らせると頭部に椅子攻撃。
  ペットボトルを葛西に叩きつける。
  松永はザンディグの手首にロープを巻きつけるとそのロープを車の後ろに結びつける。
  そして車を発進させ引きずる。
  葛西がゲイジの胸に張り手を叩き込んでいく。
  ゲイジが打ち返す。
  葛西は打ち返すとゲイジを連れて行く。
  松永がザンディグを車のフロントに叩きつける。
  ロープで鉄柱にザンディグを縛り付ける。
  ゲイジが葛西を観客席に押し飛ばす。
  松永がザンディグに打撃を入れる。
  葛西がザンディグを押さえつける。
  松永が車を発進させ押しつぶそうとする。
  ザンディグが何とか手で押さえる。
  ゲイジが来て松永の動きを止める。
  ゲイジが葛西を塀にぶつける。
  葛西がゲイジを殴りつけ何かをぶつける。
  塀にぶつける。
  ザンディグは車の扉を松永の背中にたたきつけていく。
  ロープで首を絞める。
  リングに入れる。
  (最初につけられた火はもう消えている)
  黒焦げになったバットを手にする。
  それで松永をつき背中をたたきつけていく。
  板が外れザンディグが体勢を崩す。
  それに伴い横の有刺鉄線に設置されていた火炎木炭がリングに付着。
  リングが燃えるのを防ぐべくリング中に消火器が噴射される。
  白煙の中ザンディグが松永にクローズライン。
  松永とザンディグが向き合う。
  組む。
  松永がザンディグ火炎木炭つき有刺鉄線に押し込もうとする。
  ザンディグが何とか逃れる。
  組むとザンディグが押し込もうとする。
  松永がすかす。
  組むと松永がバックを取る。
  そして火炎木炭に押し込もうとする。
  ザンディグがバックを取り返しジャーマン。カウント2。
  クローズライン。
  組む。
  ザンディグがフォア・アームズを浴びせロープに振ろうとする。
  振り返されるもスライディングで止まる。
  ザンディグが突進。
  松永がカウンターでショルダー・スルー。
  ザンディグは何とか火炎タオルにつかずに済む。
  場外に避難。
  ゲイジがリングに入るも松永にクローズラインを食らったので退避。
  葛西がリングに戻ってくる。
  松永を踏み台に場外のザンディグ、ゲイジにダイブを狙うも
  高さが足りずに火炎木炭に突っ込み墜落。
  ザンディグがチャンスとばかりにダウンする葛西に椅子を叩きつける。
  葛西がゲイジを連れてリングに。
  有刺鉄線に押し付ける。
  松永が車横にテーブルを設置し火をつける。
  松永がザンディグを連れ車のボンネットにのる。
  テーブルへのパワー・ボムを狙うも崩れて間に落とすような形。
  葛西がトラックに乗りリング横まで移動させる。
  リングで松永がゲイジを殴りつける。
  火炎木炭に押し付けようとする。
  ゲイジが逆に押し付けようとする。
  松永は防いで踵落とし。
  葛西がトラックの上に上がる。
  リングで松永がゲイジを押さえつける。
  葛西がそこめがけてダイブ。
  丁度近づいてきていたザンディグも巻き添えになる。
  松永がザンディグを連れ場外に。
  ザンディグがテーブルを持ち松永に叩きつける。
  テーブルを車横に設置。
  松永を連れ車のボンネットにのる。
  パワー・ボムでテーブルに投げ捨てる。
  葛西が再びトラックに登っていく。
  ザンディグも登っていく。
  トラック横にはテーブル3列が設置されている。
  更に火がつけられる。
  葛西がザンディグにクローズラインを狙う。
  ザンディグは避けるとボディ・リフト。
  そしてテーブルめがけ投げ捨てる。
  火は消えかかっていたが葛西は大ダメージ。
  ゲイジは葛西を起こすと連れて行きリングに入れる。
  ゲイジはリングに入るとフィニッシュだとアピール。
  担ぐと椅子へのデス・バレー・ドライバー。
  カバー。カウント2。
  ザンディグがリングにラダーを立てる。
  ゲイジが葛西に変形ファルコン・アロー。
  ラダーを登り天辺からフロッグ・スプラッシュ。
  カバーし1,2,3!
  葛西脱落!
  松永がゲイジに有刺鉄線バットを叩きつけそれでスリーパー。
  ゲイジがタップする!
  ゲイジが脱落!
  松永は中々離さない。
  その隙にザンディグが有刺鉄線バットを持ってラダー中段まで登る。
  そこから飛び松永にバットを叩きつける。
  変形ブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  ゲイジが松永を起こしボディ・スラム。
  ザンディグはどこに行ったかと思いきやトラックの上に現れる。
  ゲイジがリング周囲に灯油をまく。
  そこに火をつける。
  ザンディグがトラック上からリングでダウンしている松永にダイビング・ボディ・プレスを決め1,2,3!
  CZW軍の勝利!

試合結果

@ストリート・ファイト:関本大介、MEN'Sテイオーvs.シャドウWX、MASADA
Aストリート・ファイト:マッド・マン・ポンドvs.ネクロ・ブッチャー
Bファイヤー・デス・マッチ:伊東竜二、アブドーラ小林vs.葛西純、沼澤邪鬼
@ファイヤー・デス・マッチ:シャドウWX、ジ・ウィンガーvs.MEN'Sテイオー、アブドーラ小林(6/3/01)
Aファイヤー・イリミネーション・デス・マッチ:葛西純、松永光弘vs.ザンディグ、ニック・ゲイジ(8/6/00)