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Battlarts:Best of Battlarts 2011の分析


名勝負 なし
好勝負 石川雄規vs.池田大輔(11/5/11)

@石川雄規vs.澤宗紀(6/19/11)
 緊張感はないが隙の許されないレスリング。
 そしてフェイント以上の無駄も含んだ仕草付きの打撃の打ち合い。
 その世界観は不明瞭であってもバチバチという
 何らかのスタイルの存在を強く意識させます。
 途中から石川の衰えが感じられましたが、
 石川が引いても澤が前に出て打撃を打ち込むので試合への興味は失われないし、
 石川自身もサブミッション押しと終盤に技を持ってくることで
 上手く自分の価値を作り上げていましたね。
 ただ師弟対決としてのドラマは物足りない。
 バチバチには余り意図的に演出する気もないのだろうとは思いますけど。
 好勝負には届かずも中々良い試合。

A石川雄規vs.池田大輔(11/5/11)
 さて澤vs.スルガを抑えてメインを張ったのがこのカード。
 バチバチを代表するカードだそうです。
 まずは池田がラスト・マッチという空気を読まず、いきなり仕掛けて挨拶。
 突発的に織り交ぜられるヘッド・バッドも異常な音が会場に響きます。
 狂人の世界ですね。
 一方の石川ですが自身が起こした
 バトラーツのラスト・マッチという意識が強く、
 だからこそ試合を楽しもうとしています。
 しかしそのある意味しがらみのあるスタンスが違うのか
 池田との間のコンセンサスは生まれずズレがあります。
 そういうズレが生み出すカオスは
 狂人の世界に紙一重に通じる所があり、これはこれで面白いですけどね。
 スルガvs.澤において技が段階付でしかなかったのに対し、
 こちらは有機的な要素として試合に織り交ぜられています。
 最後は綺麗な落としどころでフィニッシュ。
 紛れもないバチバチでありながら、
 同時にコンタミしたバチバチである。
 それ故バチバチというジャンルへの夢想を掻き立てる試合。
 ぎりぎり好勝負です。
 
(執筆日:12/22/11)