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Battlarts:Best of Battlarts 2008の分析


名勝負 なし
好勝負 石川雄規vs.カール・グレコ(6/9/08)

イリミネーション・マッチ:石川雄規、澤宗紀、アレクサンダー大塚vs.池田大輔、スーパー・タイガーII、臼田勝美(7/26/08)

@石川雄規vs.カール・グレコ(6/9/08)
 石川が密着して精を尽くして極めところを
 グレコが技術的に工程を踏んで見事に取ってみせる。
 グレコの圧倒的な技術見せながら
 石川が日本人的な試合への立ち向かい方、集中力で臨み、
 緊迫感のある一進一退を見せました。
 石川が強引にジャーマンを決めたのは大きな見せ場でしたが
 リアルのダメージのみで表現しなかったのは残念。
 グレコはMMA中心のファイターなのでしょうか。
 その後それぞれロープ・ブレイクを1回消費した後、
 両者がロープに手をかけてブレイク2回目を使い、
 もうロープ・ブレイクできない戦いに望む熱い演出ありましたが、
 これまたグレコがMMAカラーであるが故に
 理屈に合わないことをするのには違和感ありましたね。
 しかしその後の終盤はそれまで以上に激しいグラウンドの攻防。
 実に見事なレスリング・マッチでした。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:2/22/12)

A石川雄規vs.アレクサンダー大塚(6/19/08)
 大塚の不意をつくような形での技使いは良いですね。
 粘着質に石川を捉え続けます。
 石川はサブミッションでの一発逆転を狙っていますが、
 10分ない試合時間なのに
 ここまで受け手に回っていては
 それがスタイルというより力の差に見えなくもありません。
 歳による衰えを感じてしまう内容。
 まあまあ良い試合です。
 
Bイリミネーション・マッチ:石川雄規、澤宗紀、アレクサンダー大塚vs.池田大輔、スーパー・タイガーII、臼田勝美(7/26/08)
 投げ、打撃も織り交ぜられていますが、
 それもあくまでグラウンドへの入り口として。
 基本はグラウンドの攻防でそこにカットによるヒート・アップがあります。
 グラウンド・ベースなのは年齢上の問題もあるのでしょうが
 この試合においては衰えは感じさせず十分なリアリティー、
 真剣勝負とも一味違ったバチバチのそれが存在しています。
 澤はグリーン・ボーイでおふざけなし。
 容赦ないしごきを見せる臼田のとの攻防は目を引きましたね。
 その澤が最初に脱落。
 イリミネーション形式故にロング・マッチになっていますが
 バトラーツの攻防はシンプルが故に余りイリミネーション形式は+に作用していませんでしたね。
 密度が落ちなかったので試合時間によってクオリティが下落することもなかったけれど。
 後半にかけて池田が持ち前の異常な打撃を解禁。
 タイガーが特に秀でている訳でもないのに残っていて目障りでしたが、
 池田と石川の他では見られない打撃戦の前の静けさにはなっている。
 壮絶な一戦でした。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:3/2/13)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@石川雄規vs.カール・グレコ(6/9/08)
A石川雄規vs.アレクサンダー大塚(6/19/08)
Bイリミネーション・マッチ:石川雄規、澤宗紀、アレクサンダー大塚vs.池田大輔、スーパー・タイガーII、臼田勝美(45分時間切れ引き分け)(7/26/08)