Noah:Pro Wrestling Noah vs. New Japan Pro Wrestling Vol.2:Heavyweight の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | GHC王座戦:小橋建太(ch)vs.蝶野正洋(NJPW 5/2/03) 永田裕志vs.田上明(Noah 6/6/03) |
2枚約3時間20分です。
SlamBamJam製です。
@GHC王座戦:小橋建太(ch)vs.蝶野正洋(NJPW 5/2/03)
蝶野の状態が芳しくなくスローではありましたが変化をつけて動かし
小橋のじっくりとしたレスリングで注意をひきつけました。
エプロン、花道の使い方といい蝶野らしい丁寧な構築でした。
逆に丁寧な構築だからこそ終盤は納得できない。
表現により移入し彼らの痛みを感じているのに
バック・ドロップ4連発時に受ける小橋がわざと危険な形で落ちていくのが見えたのには引きますよ。
逆に攻めでも、決め手のサブミッションがないのは痛いですが
ハーフネルソン・スープレックス計6発なんて解決策しか無いとは思えません。
四天王のような思いがないのに外野が描く三銃士vs.四天王の絵にのる必要はないでしょう。
蝶野のSTFを使う等して満足感のある物に仕上げれたはずです。
ぎりぎり好勝負。
A永田裕志vs.井上雅央(Noah 5/14/03)
新日のトップ・レスラーに井上なんかを当てて13分の試合をしろ、とは待遇悪いですね。
まあ井上と普通の試合をして余り違和感がない程
オーラの無い永田も永田なんですけど・・・。
井上がアクシデントで流血した時には
格の差で何か作れるかなと思ったのに何もありませんでした。
悪くない試合。
B永田裕志vs.田上明(Noah 6/6/03)
軽くセット・アップしてからいきなり俺が田上だ、をヒット。
飛ばす田上に対し永田は何とか凌いで腕攻めを実らせようという内容。
普段省エネ・ファイトなので他のレスラーより簡単ではあるけど
この日の田上は違う、という印象を強く与えましたね。
永田もブーイングを引き起こす形で応えて
対抗戦としての趣を見事に生み出しました。
また永田が1つ1つ丁寧にリアクションし、
サブミッションと投げを上手く使い分けたバランスの良い、理の攻めで
雰囲気だけでなく実の詰まった試合に完成させました。
これは今まで見た永田の中でベスト・ワークかもしれません。
田上に衰えがあってチョーク・スラムが持ち上がらない等
巨人としてのスケーリングが完全に機能しきれなかった部分はあるけれど
Noahに来てから一番輝いていたのは確かです。
両者共良くやりました。
文句なしに好勝負。
C秋山準vs.永田裕志(Noah 7/16/03)
真っ向からの打ち合いからすぐに場外、花道での技にいき、あわやカウントアウトという場面に。
予想に反して短く突っ走るのは良いですが
この時間で気合の打ち合いをされる程興の無い物はない。
平均より少し上。
Dタッグ王座戦:小橋建太、本田多聞(ch)vs.高山善廣、真壁真也(7/16/03)
新日組みのタッグ力は良いですね。
ラフを絡めて盛り上げ、花道の椅子が絡んだ素晴らしいシーンにまで持って行きました。
只これがこの仕掛けの最高到達ポイントなんですから
この後は終盤として位置づけ長ったらしくやるべきじゃなかったですね。
何故そうなったかというと新日を引き立て役としてしか見ていない構築が原因ですね。
やられ役の一方でスポットで良い所を持っていった
本田ですがそのレスリング・スタイルを活かせば何らかの役割を担えるはずです。
平均的な良試合ながらもっと上を狙えた。
EG1リーグ戦:秋山準vs.天山広吉(NJPW 8/10/03)
天山が真っ向勝負に押し勝つも場外でDDT3連発を食らう。
カウント19で戻りで戻ると耐えて行き反撃、
しかし最後は敗北して来るべきG1決勝に向けセット・アップ。
定番と言えば定番の内容ですが普通のレベルですからね。
秋山がヒールとして受け入れられていないし、
天山もやっている事が最初から最後まで余り変化がない以上
余り向上の余地は感じられませんね。
平均より少し上。
FG1リーグ戦:秋山準vs.西村修(NJPW 8/11/03)
基本は秋山が西村のオールド・スクールにつきあった形、
その代わりに一極攻めのきっかけとして場外技を使いエルボーの打ち合いにも応じた、といった所か。
受け手の動きに欠けるものの攻め手が変化させて一極攻めを作り上げ
時間をかさねる事でその重みを増しました。
古典的なスポットも効果的に使われていて良し。
西村としてはかなり満足のいく内容だったのではないでしょうか。
もう少しハイブリッドさせて向上できる余地はあると思う部分はありますけど。
中々良い試合。
総評
カードからしていらない物もありますが
ビッグ・ネーム同士の成功試合が2つ、いや3つあるのは大きい。
(執筆日:7/4/09)
DVD Rating:★★★☆☆
注目試合の詳細
@GHC王座戦:小橋建太(ch)vs.蝶野正洋(NJPW 5/2/03)小橋がコーナーに押し込もうとする。
蝶野は体勢を入れ替えると打撃を入れる。
ロープに振りバック・エルボーを放つ。
小橋は避けるとフライング・ショルダー・タックル。
チョップを叩き込む。
額を突きあわせる。
蝶野が胸を突く。
小橋がチョップ。
チョップとパンチの打ち合い。
額を突きあわせ離れる。
ナックル・ロック。
小橋が押し込む。
蝶野は五分に戻そうとするも小橋が再び押し込む。
蝶野がロープに逃げる。
小橋が離れずチョップ。
チョップ。
蝶野がパンチで打ち合いになる。
小橋が蝶野をロープに振りキッチン・シンク。
リアル・ブレーン・バスターを決めカバー。カウント1。
バタフライ・ロック。
蝶野は起き上がるが中々返せず時間がたつ。
ドロップ・トー・ホールドに切り返すとバタフライ・ロック。
小橋は起き上がるとバタフライ・ロックに返す。
蝶野がロープに逃げる。
小橋が離れずチョップ。
チョップ。
ヘッド・ロック。
蝶野がロープに振ろうとする。
小橋は腰を落として防ぐ。
蝶野がロープに振ろうとする。
小橋は腰を落として防ぐ。
グラウンドで締め上げる。
蝶野が起き上がりロープに逃げる。
胸にヘッド・バッドを連発する。
小橋は蝶野にチョップを打つとDDT。
カバーするもカウントは2。
チン・ロック。
蝶野は起き上がるとロープに逃げロー・ブロー。
コーナー上へ。
小橋が捕まえスーパープレックスを狙う。
蝶野が抵抗するも小橋がスーパープレックスを決める。
蝶野は脚を押さえている。
小橋がカバー。カウントは2。
蝶野がエプロンに転がり出る。
小橋がエプロンに出てハーフネルソン・スープレックスを狙う。
蝶野はロープを掴んで耐えるとバック・エルボー。
突進してきた小橋にカウンターでビッグ・ブーツを打ち落とす。
リングに戻るとトペ・スイシーダを叩き込む。
蝶野がリングに戻る。
小橋がカウント8でリングに戻る。
蝶野が小橋を場外に落とす。
花道に連れて行く。
パイル・ドライバーを狙う。
小橋がリバース・スープレックスに返す。
小橋がパワー・ボムを狙う。
蝶野がハリケーン・ラナに切り返す。
15分経過。
蝶野が小橋にビッグ・ブーツ。
リングへと戻る。
小橋がカウント17でエプロンに上がる。
蝶野がリング内へのブレーン・バスターを狙う。
小橋が逆に持ち上げようとする。
どちらも狙いあう。
最後は蝶野がサード・ロープを使ってリング内へのブレーン・バスター。
カバーするもカウントは2。
ネック・ブリーカーを決める。
もう1発。
ロシアン・レッグ・スイープでカバー。カウントは2。
小橋がチョップ。
蝶野がパンチ。
どちらも威力は弱い。
蝶野はパンチを入れコーナーの小橋に蹴り。
小橋がカウンターの蹴りからネック・ブリーカー・ドロップ。
コーナーでチョップを連発。
ローリング・チョップ。
ハーフネルソン・スープレックスを狙う。
蝶野はバック・エルボーで防ぐとバック・ドロップ。
起き上がってきた小橋に蹴りを入れるとバック・ドロップ。
3発目。
20分経過。
4発目。
ロープに走るとビッグ・ブーツ。
カバーするもカウント2。
シャイニング・ビッグ・ブーツを決めカバー。カウントは2。
STFを決める。
小橋がロープに手を伸ばす。
蝶野はその手を取ると変形バタフライ・ロック。
小橋がロープに脚をかける。
小橋がチョップ。
蝶野がパンチ。
小橋がチョップ。
蝶野がパンチ。
蹴りを放つ。
小橋は受け止めるとチョップ。
ハーフネルソン・スープレックスを決める。
蝶野が起き上がってヘッド・バッド。
小橋がヘッド・バッド。
蝶野がビッグ・ブーツ。
小橋がラリアット。
25分経過。
小橋がコーナーへのパワー・ボム。
ハーフネルソン・スープレックスでカバー。カウントは2。
もう1発決める。
カバーせず3発目。
天山がタオルを持ってエプロンに上がってくる。
小橋が蝶野を起こす。
4発目。
ショート・レンジ・ラリアットへ。
蝶野は避けるとコブラ・ツイスト。
小橋はヒップ・トスに切り返すとハーフネルソン・スープレックス。
そしてショート・レンジ・ラリアット。
2発目でカバーし1,2,3!
小橋の勝利!
B永田裕志vs.田上明(Noah 6/6/03)
永田がバックを取る。
田上がロープに逃げる。
ナックル・ロック。
額を突き合わせる。
田上が腕を切り後ろ蹴り。
仕切り直し。
永田が腕を取る。
田上が脳天チョップを叩き込んで離れる。
永田が手を挙げる。
田上が手を挙げるも永田はそこに届かないと見たかロー・キック。
フォア・アームズを打ち込みヘッド・ロック。
ロープに振られショルダー・タックルを決めるも田上は受け止める。
永田がロープに走る。
カウンターのビッグ・ブーツを受け止めると延髄切りへ。
田上がガードしビッグ・ブーツ。
永田が起き上がりビッグ・ブーツ。
仕切り直し。
組み合うと田上がロープに押し込む。
永田が張り手。
田上が打ち返す。
永田のクローズラインを避けると俺が田上だ。
永田が場外に転がり落ちる。
田上は場外に降りると永田をリングに戻す。
起こすとロープに振ろうとする。
永田が崩れ落ちる。
起こすとチョーク・スラム。
カバーするもカウント2。
永田をエプロンに蹴りだすと断崖式チョーク・スラムを狙う。
耐える永田に脳天チョップ。
断崖式チョーク・スラムを狙う。
永田がロープに脚を絡めて耐える。
田上がビッグ・ブーツ。
5分経過。
マットを剥ぐとそこへのチョーク・スラム。
リングに戻る。
場外に下りると永田をリングに戻す。
ロープの上に落としハイ・キック。
カバーするもカウントは2。
スリーパーに捕らえる。
永田がロープに脚をかける。
コーナーで袈裟切りチョップを連発。
コーナーに振りクローズラインへ。
永田は避けるとバック・ドロップ。
永田は起き上がるとハイ・キック3連発で倒す。
背中に蹴り。
腕折。
腕に蹴り。
後頭部に蹴り。
腕を取りに行く。
田上がロープに脚をかけるも永田はそこからアーム・バー。
レフェリーが引き離す。
永田は田上を蹴り落とすと柵にぶつけビッグ・ブーツ。
腕から鉄柱にぶつける。
エプロンに上がると場外の田上の腕を取って引っ張る。
レフェリーが注意して離させる。
リングに戻る。
10分経過。
永田が腕折。
延髄切り。
田上がこらえる。
延髄切り。
田上がこらえる。
バック・ドロップを狙う。
田上がバック・エルボーで耐えDDT。
田上がビッグ・ブーツで倒しカバー。カウント2。
チョーク・スラムを狙う。
耐える永田をコーナーに押し飛ばすとビッグ・ブーツ。
雪崩式チョーク・スラムでカバー。カウントは2。
起こすとチョーク・スラムへ。
永田がエルボーで抵抗。
田上が振りほどきチョーク・スラム。
ダイナミック・ボムを決めるもカウントは2。
バック・ドロップを狙う。
永田は何とか後ろに逃れるとクローズラインを避けてエクスプロイダー。
田上が起き上がってクローズラインを狙う。
永田が蹴り払う。
田上が再びクローズラインを狙う。
永田は避けて腕を取ると永田ロックII。
田上がロープに脚をかける。
田上が脳天チョップ。
ビッグ・ブーツ。
ロープに走る。
永田がカウンターでベリー・トゥー・ベリー。
カバーするもカウントは2。
永田ロックIIIを狙う。
田上がこらえる。
永田が腕を取りにいくもすぐ田上がロープに脚をかける。
田上がビッグ・ブーツ。
永田がビッグ・ブーツ。
田上はビッグ・ブーツで吹き飛ばすと突進。
永田がカウンターでニール・キック。
コーナーで起き上がった田上にハイ・ニー。
コーナーに乗せると雪崩式エクスプロイダー。
カバーするもカウントは2。
15分経過。
永田がバック・ドロップを狙う。
ロープに逃げた田上に延髄切り。
引き離すとバック・ドロップ。
ふらふらと起き上がった田上に2発目。カウントは2。
永田ロックIIIでギブ・アップさせる!
試合結果
@GHC王座戦:小橋建太(ch)vs.蝶野正洋(NJPW 5/2/03)A永田裕志vs.井上雅央(Noah 5/14/03)
B永田裕志vs.田上明(Noah 6/6/03)
C秋山準vs.永田裕志(Noah 7/16/03)
Dタッグ王座戦:小橋建太、本田多聞(ch)vs.高山善廣、真壁真也(7/16/03)
EG1リーグ戦:秋山準vs.天山広吉(NJPW 8/10/03)
FG1リーグ戦:秋山準vs.西村修(NJPW 8/11/03)