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Noah:鉄人 小橋建太〜絶対王者への道〜 全日本プロレス時代 Disc 6の分析


名勝負 小橋建太、潮崎豪vs.秋山準、天龍源一郎(4/24/05)

小橋建太vs.佐々木健介(7/18/05)

小橋建太vs.サモア・ジョー(ROH Joe vs Kobashi 10/1/05)
好勝負 小橋建太vs.KENTA(3/5/06)

総時間は約2時間50分。

1試合目−小橋建太、潮崎豪vs.秋山準、天龍源一郎(4/24/05)
 いきなり小橋がチョップで天龍の胸を切り裂き
 流血させるという名場面が登場。 
 結局投げ技は4 発ぐらいしかでないのですが
 間、展開が絶妙で素晴らしく面白いです。
 15年ぶりの対決となった天龍vs.小橋を中心に据えるかと思いきや
 バランス良い適度な配分に抑え
 潮崎を小橋に見立てての、ディスク1の
 ジャンボ鶴田、小橋健太vs.天龍源一郎、スタン・ハンセンの
 オマージュに仕立て上げてきました。
 あっさり終わるので、
 もう5分ぐらい見たかったですけど
 ぎりぎり名勝負として良いでしょう。

A小橋建太vs.佐々木健介(7/18/05)
 小橋が佐々木の不器用さを肯、と迎え入れ
 四天王プロレスにより真っ向からぶつかりました。
 そのハードさはこの際言及しません。
 何しろ、この試合の肝は中盤に設置された
 187発ものチョップの打ち合いにありますからね。
 肯定しようが否定しようが
 圧倒的なエネルギーでその迫ってくるシーンは
 サムシングに満ち溢れ年間最高試合(最もクオリティの高い試合ではない)を取ったのも納得です。
 ぎりぎり名勝負。
  
3試合目−小橋建太vs.サモア・ジョー(ROH Joe vs Kobashi)
 これはレスラー、団体、ファンの
 3者があってこその試合ですよ。
 雰囲気はザ・ロックvs.ホーガンみたいな感じ。
 ハード・ヒッティングな打撃を中心に据えた素晴らしい試合。
 小橋はチョップだけで試合を作っています。
 文句なしに名勝負ですが、
 試合内容面でもっと良くできるのでは?と言う感じも受けます。

4試合目−小橋建太、泉田純至vs.力皇猛、曙(1/22/06)
 ネタ試合をベスト版にいれてきますか。
 小橋と曙の絡みだけが見所だし
 どうでも良い残り2人が本当にどうでも良い攻防しか見せない。
 ついでに曙の致命的なスタミナ不足を他がカバーし切れてないし
 平均レベルのファン・マッチ。
 曙は総合格闘技になんか手を出さず
 プロレス1本に絞ってたら良かったのになぁ。

D小橋建太vs.KENTA(3/5/06)
 いきなりタイガー・スープレックスにハーフネルソンスープレックスを打った2人。
 最後までテンションも動きも落ちる事なく戦いきりました。
 随所で意識を散らしたり腕攻め、攻防と工夫をこらしたり、
 はたまた壁となるべき小橋がリングの中心に堂と立って構図を描いたりと構築も良いですね。
 しかし彼らの見せるぎすぎすした感情が化けないのが問題。
 小橋の本気を出そうとKENTAが顔面を蹴りつけたりするのですが
 小橋はスタイルに型があるし、いつも全力ファイトなのでそういう表現がしにくい。
 結果としてキッチン・シンクやヘッド・ロックといった技を使わず
 顔面チョップなどを見せるのですが余り成功してはいません。
 どんな事をしてでも勝ちたい、もしくは真っ向から勝ちたい、
 という気持ちでやった方が良かったのではないでしょうか。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/9/09)

6試合目−タッグ王座戦:森嶋猛、モハメド・ヨネvs.小橋建太、本田多聞 (6/4/06)
ヨネは蹴りとマッスル・バスターしか能が無くて
 本多もデッド・エンドだけで2人は淡々と試合を進めるための駒にすぎず、
 見所は小橋と森嶋の絡みなのだが中心に添えない。
 フィニッシュはデッド・エンドの乱発で終わり、
 まあまあ良い程度。
 
総評
 改めて小橋の凄さを感じるDVDBOXでした。
 このようなレスラーを日本という小さな一国に留めおくのは忍びない。
 もはや日本でやり残したカードは無いし
 日本人という壁を打ち破ってTOP王座取れるのは今時彼だけなんで
 是非ともアメリカへ渡って欲しい所です。
 もうHBK、カート、テイカーとか引退間際ですからね。
 あ、WWEもいいけど、その前にvs.ネクロをお願いします(笑)
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

@小橋建太、潮崎豪vs.秋山準、天龍源一郎(4/24/05)
  天龍が不意に小橋にチョップ。
  小橋が打ち返し場外に逃れた天龍を追う。
  天龍はサミングから柵にぶつけテーブルをぶつける。
  耐える小橋を見て控えに戻る。
  リングでは秋山が潮崎を捕らえる。
  天龍はわざと潮崎を交代させる。
  馬鹿にされた小橋はマシンガン・チョップ。
  耐えていた天龍も崩れ落ちる。
  小橋は胸にチョップを振り下ろす。
  場外に逃れた天龍を追いチョップを打っていく。
  天龍は胸から流血し、たまらずダウン。
  リングに戻るも立ち上がるのもままならない。
  交代した潮崎が攻める。
  天龍は不意をついて強烈なパンチで交代。
  潮崎は秋山に立ち向かっていくが
  秋山はそれを受けきり上回る。
  場外に落とし柵に振る。
  潮崎は振り返すも、天龍の妨害を受け反撃ならず。
  小橋が天龍にチョップを浴びせるも秋山にDDTを食らう。
  秋山は潮崎を柵に落としリングに戻ろうとした所にハイ・ニー。
  何とかリングに戻った潮崎を攻め立てる。
  秋山がエクスプロイダーを決める。
  潮崎は場外に転がり落ちる。
  小橋が激を飛ばす。
  戻った潮崎に小橋がブレーン・バスターを狙う。
  潮崎は逆にブレーン・バスターを決めると交代。
  小橋が秋山にチョップを浴びせハーフネルソン・スープレックスを狙う。
  秋山は逃れるとローリング・チョップをガードしエクスプロイダーを狙う。
  小橋は逃れるとスリーパー・スープレックス。
  ラリアットに続けるもカットされる。
  天龍とチョップを打ち合う。
  天龍がパンチを交え打ち勝つ・・・
  と思いきや小橋が体勢を入れ替えマシンガン・チョップ。
  ハーフネルソン・スープレックスを狙う。
  天龍は逃れると延髄切り。
  そこからパワー・ボムを狙う。
  小橋はリバース・スープレックスに返すとパワー・ボムを狙う。
  天龍がリバース・スープレックスに返す。
  この間に回復した秋山が小橋にハイ・ニーからフロント・ネック・ロック。
  小橋がロープに脚をかける。
  再びリング中央でフロント・ネック・ロック。
  潮崎がエルボー連打でカット。
  両者タッチ。
  潮崎が天龍に立ち向かっていく。
  天龍は一蹴する。
  小橋がDDTで援護し秋山のカットを未然に防ぐ。
  潮崎がコーナー上へ。
  天龍は潮崎を落とすとラリアット。
  カバーするもカウント2。
  ならばとパワー・ボムで1,2,3!


A小橋建太vs.佐々木健介(7/18/05)
  健介がいきなりバック・ドロップ。
  小橋が起き上がりチョップ対決。
  小橋がバック・ドロップ。
  健介が起き上がりラリアットを決める。
  健介が力比べを申し出る。
  応じてきた小橋を投げ飛ばす。
  小橋がキッチン・シンクから各種チョップ。
  ブランチャを決めリングに戻す。
  健介が反撃しチョップにコーナーへのラリアット。
  そして雪崩式ハリケーン・ラナ。
  ダイビング・ラリアットを決めカバー。カウント2。
  場外に逃れた小橋にブランチャ。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  小橋が起き上がりチョップの打ち合い。
  とにかく打ち合う。
  結果両者ダウン。
  健介がパワー・スラムを決める。
  スーパープレックスからラリアットへ。
  小橋は避けるとハーフネルソン・スープレックス。
  もう1発決める。
  エプロンに逃れた健介は追ってきた小橋を捕らえ場外へのブレーン・バスターを狙う。
  小橋も逆に投げようとする。
  抵抗する健介にチョップ。
  健介は場外に落ちるもエプロンの小橋を捕まえ場外へのノーザンライト・ボム。
  小橋は何とかカウント19で戻ってくる。
  健介がタイガー・スープレックスを決める。カウント2。
  ならばとラリアットを決めるもカウント2。
  投げようとする。
  小橋が首投げに返しラリアット。
  健介はキッチン・シンクから逆1本背負い。
  ストラングル・ホールドに捕らえる。
  小橋の脚がロープにかかる。
  ならばとラリアットを狙う。
  小橋はチョップで迎撃。
  健介がノーザンライト・ボムを狙う。
  小橋が逆に持ち上げリアル・ブレーン・バスター。
  健介が起き上がりノーザンライト・ボム。
  起き上がりラリアットで相打ち。
  健介が延髄ラリアットからラリアットへ。
  小橋はスリーパーに捕らえスリーパースープレックス。
  そしてショート・レンジ・ラリアットでカバーするもカウント2。
  ムーンサルトもカウント2。
  ローリング・チョップ連発からラリアットで1,2,3!
  小橋の勝利!


Bサモア・ジョーvs.ケンタ・コバシ
  観客は全員立ち上がり ジョーとコバシを迎える。
  ゴング前に握手を交わす。
  ジョーはロー・キックに平手打ちで挑発。
  コバシもこれには黙っておらず
  ロープ・ブレイク際にチョップ。
  力比べで押されたジョーは投げとばしショルダー・タックルにトペ・スイシーダ。
  ジョーが攻め込むチョップを浴びせるもコバシは耐える。
  コバシがお返しのチョップを浴びせていく。
  ジョーは蹴りを入れ延髄切り。
  お互いの気合がぶつかりチョップと蹴りで張り合いになる。
  打ち勝ったジョーは
  コンビネーション・ニー・ドロップにオレ・キックを決める。
  再びオレ・キックを狙う。
  コバシは防ぐとオレ・キックならぬオレ・チョップ。その衝撃にジョーはフェンスを越える。
  コバシはDDTを決めリングに戻す。
  チョップを中心にせめて行きブレーン・バスターを狙うも持ち上がらない。
  逆にジョーがブレーン・バスターを決める。
  チョップ合戦になるもコバシが押し勝つ。
  コバシはサブミッションでジョーを弱らせていく。
  ジョーはチョップを受け止めるとSTOにセントーン。
  チョップとパンチでコバシを弱らせターン・バックルにパワー・ボム!
  コバシにフェイス・ウォッシュ。そしてマッスル・バスター!
  カバーし1,2,2!カウントは2!
  ジョーはスリーパーを狙う!
  逃れられるもビッグ・ブーツにパワー・ボム、STFと攻撃の手を緩めない!
  コバシは何とか這ってロープを掴もうとする。
  もうすぐ手が届くかと思われたがジョーがアーム・バーに切り返しロープ・ブレイクを防ぐ。
  コバシはそれでも脚をロープにかけ逃れる。 
  コバシは突進してきたジョーにチョップを浴びせるとハーフ・ネルソン・ジャーマン!
  コバシは吼えるとチョップを浴びせて浴びせて浴びせまくる!
  そしてハーフ・ネルソン・ジャーマン!
  カバーするもジョーがロープを掴む。
  反撃しようとするジョーをスリーパーに捕らえ、
  そこからハーフネルソン・ジャーマン!
  カバーし1,2,2!またもやカウント3ならず!
  ジョーも最後の力を振り絞り反撃。
  しかしコバシはそれを受け止めバック・ハンド・チョップからクローズライン!1,2,3!
  コバシはジョーを抱え起こし握手!
  観客からはアリガトウ・コール!
  コバシもお辞儀をして応える!更にMatch of the Yearコール!


D小橋建太vs.KENTA(3/5/06)
  小橋がロープに押し込みローリング・チョップも避けられる。
  KENTAが蹴りを打てば小橋もチョップ。
  KENTAがカウンターでビッグ・ブーツを打ち先に小橋をダウンさせる。
  小橋は立ち上がるとチョップを打つ。
  KENTAは蹴り返すとタイガー・スープレックス。カウント2。
  小橋は打撃を耐えてKENTAを捕らえるとハーフネルソン・スープレックス。
  両者ダウン。
  KENTAが攻め立てる。
  小橋を落とすと柵にぶつけビッグ・ブーツ。
  エプロンでのブレーン・バスターを狙う。
  小橋は防ぐとハーフネルソン・スープレックスを狙う。
  KENTAは防ぐとハリケーン・ラナ。
  小橋をリングに戻すと腕を集中攻撃。
  小橋が隙をついてスリーパー。
  ジョー・ブリーカーを食らっても離さずスリーパー・スープレックス。
  KENTAは花道に転がり出る。
  小橋は花道でDDT。
  リングに戻ると痛みに耐えながらチョップ。
  コブラ・ツイストに捕らえる。
  KENTAはカウンターでハイ・キックを決めると猛反撃。
  小橋は耐えるとKENTAをコーナーに追い込みマシンガン・チョップ。
  コーナーへのパワー・ボム。
  更にパワー・ボムを決めるもカウント2。
  ハーフネルソン・スープレックスを狙う。
  KENTAは逃れると丸め込み。カウント2。
  小橋がハーフネルソン・スープレックスを狙う。
  KENTAは逃れるとジャーマンを狙う。
  耐える小橋に延髄切りを浴びせジャーマン。
  小橋は起き上がるとラリアットを避けるとハーフネルソン・スープレックス。
  KENTAは起き上がるとブサイクへの膝蹴り。
  両者ダウン。
  KENTAがビッグ・ブーツを狙う。
  小橋は受け止めると脚にチョップを振り下ろしローリング・チョップへ。
  KENTAはかわすと低空ドロップ・キック。
  コーナー上へ。
  小橋がKENTAを捕らえスーパープレックスを狙う。  
  KENTAがサンセットフリップ・パワー・ボムに返す。カウント2。
  ブサイクヘノ膝蹴りからカバー。カウント2。
  G2Sを狙うが持ち上がらない。
  小橋がブレーン・バスターに返そうとする。
  KENTAは防ぐと担ぎ上げる。
  しかし体勢を崩しファイヤーマンズ・キャリーのような形に。
  KENTAは小橋を蹴り飛ばしカバーもカウント2。
  KENTAは後頭部にドロップ・キックからロープに走る。
  小橋がカウンターでラリアット。
  カバーするもカウント2。
  小橋がバーニング・ハンマーを決め1,2,3!
  小橋が勝利!

試合結果

@小橋建太、潮崎豪vs.秋山準、天龍源一郎(4/24/05)
A小橋建太vs.佐々木健介(7/18/05)
B小橋建太vs.サモア・ジョー(ROH Joe vs Kobashi 10/1/05)
C小橋建太、泉田純至vs.力皇猛、曙(1/22/06)
D小橋建太vs.KENTA(3/5/06)
Eタッグ王座戦:森嶋猛、モハメ ド・ヨネvs.小橋建太、本田多聞(新チャンピオン!)(6/4/06)