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Noah:鉄人 小橋建太〜絶対王者への道〜 全日本プロレス時代 Disc 1 の分析


名勝負 ジャンボ鶴田、小橋健太vs.天龍源一郎、スタン・ハンセン(7/15/89)
好勝負 ジャンボ鶴田vs.小橋健太(2/27/92)

小橋健太vs.テリー・ゴディ (5/21/93)

総時間は約3時間です。
(内約40分はインタビュー)

1試合目−あすなろ杯争奪リーグ戦:川田利明vs.小橋健太(7/1/89)
 川田に張り合うという試合内容。
 瞠目すべきはデビュー1年半とは思えぬムーブの数々。
 当たりや綺麗とか云々の前に何とも板についています。
 流石練習魔ですね。
 平均より少し上といった所。 

2試合目−ジャンボ鶴田、小橋健太vs.天龍源一郎、スタン・ハンセン(7/15/89)
 小橋のTVメイン・ イベント初登場。
 もう天晴れというしかないですね。
 それぞれ自身の魅力を出しながら
 小気味良いまでのテンポで惹きつけて離さない。
 小橋も足を引っ張るかと思ったのだけれど、
 勿論他のレスラーにキャリーされているとはいえ
 足を引っ張らないどころか小橋色を試合に彩る所までやっているのだから、難癖のつけようがない。
 ぎりぎり名勝負。

3試合目−7番勝負最終戦:小橋健太vs.アブドーラ・ザ・ブッチャー(1/28/90)
 小橋が飛ばしていくも最後は切り捨てられるというチャレンジ・マッチ。
 こういうので小橋は学んでいったという事で収録されているのでしょう。
 7番勝負ならどれでも良かったのだと思います。

4試合目−小橋健太vs.スタン・ハンセン(9/4/91)
 ゴング鳴る前にハンセンのウェスタン・ラリアット炸裂。
 ということで、ほとんどハンセンが攻め、
 それを小橋が粘るという偏った内容。
 正直筋書きとしてはつまらないが
 それを演じるのがハマリ役のこの2人では
 結局面白くなってしまう。
 平均的良試合。

5試合目−ジャ ンボ鶴田vs.小橋健太(2/27/92)
 鶴田がヘッド・ロックをすれば小橋もヘッド・ロック、
 小橋が脚攻めをすれば鶴田も脚攻め・・・と張り合う展開で
 小橋が鶴田を追い詰めるだけの可能性を示せば
 鶴田も頂点に立つものとしての上手さを見せて
 両者の魅力が出ていました。
 しかし最後は小橋の手数の無さ、キャリアの浅さが出ており
 極端に言えば総時間21分の6分ぐらい
 削ってしまった方が良いような気がしましたね。
 それでもぎりぎり好勝負。

6試合目−小橋健太vs.秋山準(9/17/92)
 秋山のデビュー戦。
 秋山のアマレスの素地や気合を引き出しながら
 絶対的な力の差を見せ付ける試合作り。
 ライバルとの初遭遇ということで収録されたものであり悪くはないという程度。

F小橋健太vs.テリー・ゴディ(5/21/93)
 ゴディはタッグ気質でその性質が静かというか
 ややシングルとしては物足りないものがある。
 上手いことは上手いのだけれども。
 それはさておきこの試合で注目すべきは
 小橋が92年の引っ張られる方から
 試合を作る方に立ち、感情むき出しのファイトに目覚めたことでしょう。
 同時に非常に溜めの利いた構成で
 外国人4強の1角ゴディに勝利という結果に値する内容を見せてくれました。
 まさに小橋がプロレスラーとして1つの頂に登り詰めた瞬間と言えます。
 文句なしに好勝負。
 
総評
 ディスク1だけで最高レベルのDVDBOXになる予感満々です。
 例えG+で年末に22時間30分SPがあろうと定価で19740円しようと、
 これは安いし良い買い物間違いなし。
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

Aジャンボ鶴田、小橋健太vs.天龍源一郎、スタン・ハンセン(7/15/89)
  鶴田組が襲い掛かり小橋とハンセンは場外乱闘。
  ハンセンが椅子を叩きつける。
  天龍がチョップを浴びせる。
  鶴田はやり返すと膝を怪我しているにもかかわらずハイ・ニー。
  天龍を羽交い絞めにする。
  そこに小橋がミサイル・キックを決めカバー。カウント2。
  天龍は小橋にチョップを浴びせ延髄切り。
  カバーするもカウント2。
  交代したハンセンが場外乱闘に持っていこうとする。
  鶴田が介入し小橋を救い出す。
  リングに戻り小橋がドロップ・キックへ。
  ハンセンはロープを掴んで避ける。
  連携技から天龍がブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  天龍は控えの鶴田に張り手。
  小橋がスピン・キックを決め交代。
  鶴田は天龍にハイ・ニーを決めると控えのハンセンを殴りつける。
  ハンセンが怒ってリングに入ってくる。
  小橋も入るが止められない。
  2人ともコーナーに戻る。
  鶴田がパワー・ボムを狙うも持ち上がらずコブラ・ツイストに狙いを変える。
  交代した小橋が攻めかかる。
  天龍は小橋を押さえ込むと自陣へ行き交代。
  小橋はハンセンにバック・エルボーを叩き込む。
  ハンセンは利いたか場外に逃れる。
  小橋は場外に追う意気を見せるも
  それはハンセンの誘いで逆に捕まる。
  小橋がカウンターでクロス・ボディ。
  カウント2で返されるや、すぐ交代。
  しかし鶴田もすぐに捕まる。
  鶴田が天龍にカウンターのビッグ・ブーツ。
  ダイビング・ニー・ドロップからカバー。
  天龍はロープに脚をかける。
  ジャンボ・ラリアットからカバーするもカウント2。
  交代した小橋がハーフ・ボストン・クラブ。
  ハンセンが入って介入。
  小橋の注意がそれた隙を突き天龍が反撃。
  ハンセンが天龍を振り天龍がコーナーの小橋にラリアット。
  天龍はパワー・ボムを狙う。
  鶴田が入って牽制し決めさせない。
  ハンセンがエルボー・ドロップを狙う。
  小橋は避けると交代。
  鶴田はハンセンの腕を攻める。
  小橋も引継ぎ腕を攻める。
  ハンセンは小橋を殴りつけて逃れると交代。
  天龍がチョップ。
  小橋は耐えるとチョップに張り手を連発しドロップ・キック。
  もう1発決めカバー。カウント2。
  3発目を決めるもカウント2。
  鶴田がドロップ・キックでカバー。
  ハンセンがカット。  
  鶴田はパワー・ボムにつなぐヘッド・ロック。
  天龍を羽交い絞めにする。
  そこに小橋がダイビング・クロス・ボディを決める。カウント2。
  ヘッド・ロックに膝十字。
  天龍に張り手を飛ばしていく。
  天龍は耐え切ると膝蹴りを入れまくる。
  交代したハンセンは小橋を振りショルダー・タックルへ。
  小橋は避けると鶴田と交代。
  鶴田はハイ・ニーにコブラ・ツイスト。
  小橋が無理矢理力技でハンセンにブレーン・バスター。
  ハンセンは反撃するも朦朧としているのか鶴田とタッチ。
  ハンセンはかまわず鶴田を自陣に持って行き交代。
  天龍がチョップを浴びせる。
  鶴田は避けるとバック・ドロップ。
  カバーするもハンセンがカット。
  小橋も入り天龍にパワー・ボムを狙う。
  リバース・スープレックスに返されるも、その間に鶴田が回復。
  鶴田が天龍にパワー・ボムを狙う。
  ハンセンが入り鶴田にウェスタン・ラリアット。
  鶴田は崩れ落ちながらもタッチする。
  小橋はハンセンを避けると同時に天龍にミサイル・キック。
  ハンセンは鶴田を落とし場外乱闘へ。
  小橋が天龍にフィッシャーマンズ・スープレックス。カウントは2。  
  天龍がチョップに延髄切りを決める。
  そしてパワー・ボムで1,2,3!


Dジャンボ鶴田vs.小橋健太(2/27/92)
  鶴田が執拗なヘッド・ロック。
  小橋はロープ・ブレイクで逃れると同時に張り手。
  そしてお返しの執拗なヘッド・ロック。
  鶴田はロープ・ブレイクで逃れると殴りつけキチン・シンク。
  腹に狙いをつける。
  小橋が振り返してラリアット。
  小橋は場外に逃れた鶴田を追いかけ柵、鉄柱にぶつける。
  フェイス・クラッシャーにブランチャと攻め立てる。
  リングに戻すと脚に狙いをつける。
  場外に逃れた鶴田にボストン・クラブ。
  テーブルへのニー・クラッシャーを狙う。
  鶴田は耐えると逆にテーブルへのニー・クラッシャーを決める。
  小橋をリングに戻すと脚攻め開始。
  小橋が打撃を打ち返してフライング・ショルダー・タックル。
  鶴田は耐えると膝を打ち込んで行きラリアット。
  ショート・レンジ・ラリアットを叩き込んでいく。
  小橋は避けるとDDT。
  ネック・ブリーカー・ドロップからカバー。カウント2。
  スリーパーで追い詰める。
  鶴田は体を回転させロープを掴む。
  小橋は場外のマットを剥ぐとDDT。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  再びスリーパーへ。
  鶴田はコーナーにぶつけて逃れると
  フライング・ショルダー・タックルを狙った小橋の動きを利用しフェイス・クラッシャー。
  そしてラリアットへ。
  小橋は避けるとスリーパー。
  鶴田は体勢を変えるとバック・ドロップ!
  しかし打ち所が悪かったかカバーが遅れる。カウントは2。
  鶴田はハイ・ニーを決める。
  ニー・パッドを外してもう1発。
  場外に落ちた小橋を柵の上に落とす。
  リングに戻しダイビング・クロス・ボディ。カウントは2。
  パワー・ボムもカウント3ならず。
  ならばとバック・ドロップへ!
  小橋がクロス・ボディに切り返す。カウント2。
  小橋がバック・ドロップを決める。
  そしてボディ・スラムからムーンサルト!カウントは2!
  チョップを浴びせて行きコーナーへのラリアットから丸め込む。カウント2。
  鶴田がビッグ・ブーツにラリアットを決める。
  バック・ドロップを狙う!
  耐える小橋の延髄にラリアット。
  殴りつけてショート・レンジ・ラリアットへ。
  小橋は避けるとジャーマン!カウントは2!
  もう1発狙う。
  逃れられるもパワー・スラム。カウント2。
  ダイビング・クロス・ボディへ。
  鶴田は腹に蹴りを入れ迎撃。
  カバーするもカウント2。
  ネック・ブリーカー・ドロップからバック・ドロップで1,2,3!


F小橋健太vs.テリー・ゴディ(5/21/93)
  まずはレスリング。
  小橋がショルダー・タックルを決めるもゴディは倒れない。
  もう1発と狙っていく。
  迎撃しようとしたゴディの拳をかいくぐりフライング・ショルダー・タックルで倒す。
  すかさずローリング・クレイドル。カウントは2。
  腕の取り合いをして仕切り直し。
  打撃の打ち合いから睨み合い。
  ゴディが脚に狙いをつける。
  小橋の延髄切りも浅い。
  ゴディは耐えるとSTFを狙う。
  小橋はロープに逃げる。
  ゴディがブレーン・バスターを狙う。
  小橋は逆にブレーン・バスターを決めて見せる。
  ゴディは場外で間を外す。
  小橋がチョップを浴びせドロップ・キックでゴディを落とす。
  柵にぶつけ場外マット上でDDT。
  リングに戻すとチョップを浴びせていく。
  ゴディの反撃を退けドロップ・キックで落とすとブランチャ。
  柵にぶつけ、柵に登ってのDDTを狙う。
  ゴディは逆に投げ捨てる。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  ゴディが攻め立てる。
  小橋はチン・ロックをジョー・ブリーカーで逃れると
  ダイビング・ショルダー・タックルにいくが避けられ自爆。
  ゴディが攻めスリーパー。
  小橋が反撃しラリアット。
  チョップを浴びせてハイ・ニーへ。
  ゴディは受け止めるとフェイス・クラッシャー。
  バック・ドロップを連発しカバーするもカウントは2!
  パワー・ボムを狙う。
  小橋は逃れるとスリーパー。
  ゴディはコーナーにぶつけて逃れる。
  小橋は休む暇を与えずハイ・ニーに延髄切り。
  そしてジャーマン。カウントは2!
  ボディ・スラムからムーンサルト!しかしカウントは2!
  もう1度狙う。
  ゴディは足をつかんでロープに上がらせまいとする。
  小橋はレッグ・ドロップを何度も決めて行きコーナーへ。
  ゴディが起き上がり雪崩式バック・ドロップ!
  しかし寸前に小橋がコーナーを蹴ってゴディに体重を預けたためゴディもダメージを負う。
  両者ダウン。
  小橋がチョップ。
  ゴディはラリアットへ。
  避けられるや返す刀で延髄ラリアット。
  カバーするもカウント2。
  ならばとパワー・ボムへ!
  小橋が体重を浴びせカバーに持っていく。カウント2。
  小橋がスピン・キック。
  ゴディはゆらぐも倒れず突進。
  小橋はスタンガンに返すとネック・ブリーカー・ドロップでカバー。カウント2。
  ならばとボディ・スラムからムーンサルトで1,2,3!

試合結果

@あすなろ杯争奪リーグ戦:川田利明vs.小橋健太(7/1/89)
Aジャ ンボ鶴田、小橋健太vs.天龍源一郎、スタン・ハンセン(7/15/89)
B7番勝負最終戦:小橋健太vs.アブドーラ・ザ・ブッチャー(1/28/90)
C小橋健太vs.スタ ン・ハンセン(9/4/91)
Dジャンボ鶴田vs.小橋健太(2/27/92)
E小橋健太vs.秋山準(9/17/92)
F小橋健太vs.テリー・ゴディ(5/21/93)