Noah:Best of Noah 2024 part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 丸藤正道vs.AJスタイルズ(7/13/2024) GHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.YOICHI(7/13/2024) 清宮海斗vs.大岩陵平(9/14/2024) |
@丸藤正道vs.AJスタイルズ(7/13/2024)
まさかのAJゲスト参戦。
丸藤が腕に狙いをつければAJは足狙い。
天才対決という立て付けを意識しながら、
受け表現を攻防につなげる攻防のうまさも見せます。
ロジカルなので普段接していなくても
問題ない攻防がつながっていきますね。
グラウンド・サブミッションを弾みに
クライマックスに向けて立体感を出したのも素晴らしかった。
丸藤が一線から引いていることも感じさせない完成された内容。
ぎりぎり好勝負です。
AGHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.YOICHI(7/13/2024)
英国参戦してヨイチに改名した稲村。
体を絞ったことで動きが良くなり、
リフトアップや持ち上げての回転スラム、エプロン相手へのスピアー、と
見せ場の技が大きなインパクトを持っています。
無理に攻め続けることもなくより俯瞰できるようになってますね。
不器用だとは引き続き感じさせますが、
脚の痛みの表現やアピール要素への意識は良い。
清宮はハードな受け身でヨイチを立てつつ、
ヨイチのアピールに対して似たような形でのアピールで調和を持たせたりと
胸を貸す王者として見事な働き。
点での構築という印象も一部ありましたが、
クライマックスに向けて変則シャイニングなど
印象的な技の積み重ねで最終的な印象は良し。
ぎりぎり好勝負。
BN-1 V公式戦:清宮海斗vs.大岩陵平(8/9/2024)
清宮脚狙いに対して大岩腕狙い。
大岩の若さ溢れる勢いと元パートナーという背景を鏡合わせで演出します。
中盤において大岩が腕ではなくて執拗なヘッド・ロック。
そこらへん筋通ってないところもあるが
隙をついた丸め込みを1回挟んでたのが大きいですね。
特殊な行動を深読みさせることに成功しました。
腕攻めに戻って終盤へ。
時間切れありきの苦肉の策なところはあるが
それ踏まえた上で出来る限りのことが出来ていて
大岩の次につながる内容でした。
好勝負に届かずも中々良い試合。
C清宮海斗vs.大岩陵平(9/14/2024)
新日から武者修行に来ていた大岩ですが、
卒業を決め、ノア・ラスト・マッチという位置付けで清宮と再戦。
序盤で投げを仕掛けるとフェンスに荒々しくぶつけていきます。
先の引き分け踏まえて、ただの記念試合にしないという強い意思表示。
清宮も攻撃的に返して観客雛壇でボディスラム。
対抗戦的な攻撃性のぶつけ合いとなります。
前回よりは芯が定まっていますし、
終盤大岩のドクター・ボム崩れる所から
清宮がアクシデント的に崩して見せたのはドラマ性の付与として正解。
そして最後の押さえ込みは帰結として完璧すぎるムーブでした。
これだけで試合のクオリティが一段階上がりますね。
清宮が最上級の表現で大岩へ最高の手向を送りました。
文句なしに好勝負。
DZero-One世界ヘビー級王座戦:潮崎豪(ch)vs.石川修司(11/24/2024)
ショルダー・タックルの耐え合いで負けた潮崎は脚攻め。
スロー・スタートな立ち上がりは石川のスタイルに合っているし、
ハード・ヒットは健在ですが、
下り坂傾向は否めないですね。
それでも潮崎の消耗感の見せ方が素晴らしく、
20分経過時のエプロン・スポットで
更にギアが上がります。
クライマックスの石川は彼が持つべき強さのイメージをもっていました。
スキルで演出できているので
30分弱の試合時間設定なくても
この死闘感は伝えれたでしょうね。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:12/?/24)