Noah:Best of Noah 2022 part.6の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | N-1V公式戦:鈴木秀樹vs.拳王(8/19/22) N-1V決勝:鈴木秀樹vs.清宮海斗(9/3/22) |
@N-1V公式戦:中嶋勝彦vs.船木誠勝(8/13/22)
牽制ロー・キック合戦や蹴りの受け合い。
中嶋の脚攻め、と試合を安定させる要素を押さえてはいます。
ただ船木は刹那的見せ場には唯一無二な所はありますが、
膠着する攻防はリアルMMAでのそれと同じく退屈な部分あり、
22分もの試合時間は必要なかったですね。
最後の〆方はインパクトあり、このトーナメントの中でも印象に残るシーンでしたが、
15分くらいでこの内容を凝縮させたかったですね。
中々良い試合。
AN-1V公式戦:潮崎豪vs.拳王(8/17/22)
それぞれ軽快にカード切って一進一退。
先に主導権を握った潮崎は良い攻め見せますが良くも悪くも自己完結していますね。
拳王も良い受けを見せていますが、
なんだかんだ言ってポイントでは等価なレベルまで
攻守のバランスを引き上げた方が映えた印象です。
攻防の展開にロジックはあるものの
少し要素が散らっばっており、思った程のエネルギー量に満たず。
好勝負に少し届かず。
BN-1V公式戦:鈴木秀樹vs.拳王(8/19/22)
拳王が不意打ちの蹴りからダイビング・ダブル・ストンプ。
100/0のスタートからのロング・マッチになりましたが、
粘着質なグラウンドでじっくり自分の方に局面を手繰り寄せていくのは鈴木の得意ゾーンでしたね。
典型的な打撃の打ち合いシーンで
安易にすぐ返さないことで鈴木の読めない部分をショー・アップしていたのも良かった。
一方で鈴木はクラシックの雰囲気感の基に
大小の技を組み合わせつつ、決してその組み合わせ方は100点ではないですね。
自分の味として許容させているのは賢いですけれども。
時間切れも似合うレスラーの一人ですが、
決して30分の試合時間が最大限に有意義に使い果たされた訳でもありません。
色々書きましたが、化学反応は間違いなく起きていて、
ここまでのトーナメントの中では屈指の出来となっています。
ぎりぎり好勝負。
CN-1V決勝:鈴木秀樹vs.清宮海斗(9/3/22)
清宮は静かに相手に応対。
含みを持たせた冷静さ。
それを出す側に回ったのには成長を感じますね。
追撃せず鈴木のスタイルが最大限輝く領域に踏み込みます。
清宮の執拗なヘッド・ロック、鈴木の執拗なアーム・ロック、と展開して15分経過。
良い時間の使い方をしていますね。
均衡としては崩れない寸前で緊張感を保ちつつ
ダメージの蓄積もちゃんと感じさせるので15分かけた意味があります。
鈴木は微妙な変化でサブミッションの切れ味を
後半にかけてギアを上げていますが、
もう少しダイナミックにありたいですね。
サブミッション以外の派手な技に頼らずとも
部位狙いを複合的にまとめる中でもっと大きな流れを生み出せたはず。
その点では新しい風でありつつ、まだ優勝させられないかな、と
納得してしまったのが惜しいです。
対する清美はシャイニング・ウィザードの継承もあり、
情熱的なクライマックス作りに磨きがかかっていて素晴らしかったです。
再びの王座を戴冠するその日が楽しみですね。
文句なしに好勝負。
(執筆日:9/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@N-1V公式戦:中嶋勝彦vs.船木誠勝(8/13/22)AN-1V公式戦:潮崎豪vs.拳王(8/17/22)
BN-1V公式戦:鈴木秀樹vs.拳王(30分時間切れ)(8/19/22)
CN-1V決勝:鈴木秀樹vs.清宮海斗(優勝!)(9/3/22)