Noah：Best of Noah 2022 part.2の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | 潮崎4番勝負：潮崎豪vs.田中将斗(2/9/22) 潮崎4番勝負：潮崎豪vs.丸藤正道(2/10/22) 潮崎4番勝負：潮崎豪vs.拳王(2/11/22) |
①潮崎4番勝負：潮崎豪vs.田中将斗(2/9/22)
軽快な動きを重ねて田中の足攻めへ展開。
バランスよい足攻めで、
また年齢を言い訳にしない良い攻めです。
潮崎もやられながらも主人公として自分の姿を見せます。
足を蹴られながら立ち上がっていく様はプロレスの様式美ですね。
足の痛みと攻めを両立させて細かなやり取り。
終盤に向けては力強い攻防で盛り上げて丁寧に得意技を交錯させました。
ぎりぎり好勝負。
②潮崎4番勝負：潮崎豪vs.丸藤正道(2/10/22)
対潮崎と言えば腕攻めですが、
丸藤はじっくりと落ち着いた組み立てで
杉浦、田中とは違う自分の形で勝負。
潮崎もアクションを抑えて、
その中でどう魅せるかを意識しています。
チョップの打ち合いを挟んでの後半戦も
そのテーマは変わらず最後のフィニッシュは
この内容の試合にふさわしいもので満足感高い。
ぎりぎり好勝負。
③ナショナル王座戦：船木誠勝(ch)vs.望月成晃(2/10/22)
望月がゴングが鳴るなりつっかかります。
純Noahではない2人ですが
今やベテランの再生工場として機能しているNoahという場が
今回もまた2人を存分に輝かせています。
プロレス的に打ち合いで盛り上げることもあれば、
MMAに近い感覚で、タイミングによって打撃の威力を変えたりと
自在に攻防を紡いでいきましたね。
試合時間が10分ないのはこの手の性質上、別に問題ないですが、
もう少し望月の攻めを出した上でまとめても、という印象は残りましたね。
中々良い試合。
④潮崎4番勝負：潮崎豪vs.拳王(2/11/22)
いつものように腕攻めを受けつつ潮崎がチョップを放ちますが、
拳王の試合で良いのはカウンターを上手く使って天秤の調整を取ることですね。
蹴りとチョップの撃ち合いでも引っ張れるので
自分のしたいように試合をコントロールすることが出来ています。
終盤に入った際に一撃性を強調して切り替えていったのも上手かったですね。
潮崎4番勝負はどれも四種四様で面白かった。
ぎりぎり好勝負。
⑤小川良成vs.清宮海斗(2/12/22)
レスリング演舞は人工的な抑揚と韻踏みが利いています。
清宮がリストロックを執拗にかけ続ける展開では
レフェリーまで巻き込んだりと独創性が光りました。
清宮がチェーンを意識した受け身、動き出しが出来ていて、
それにより形に依存しない変化を生み出せている所は
この数え歌を重ねたことでの進化、成長として実感できますね。
ただ相変わらず試合時間が長い。
短期シーンでは前後のシナジーを感じるものの、
中盤に位置のわからない向かう先の見えない航海を見せられるのは厳しい面があります。
小川優勢になった展開では清宮の受け方は少々退屈で、
先ほどのような進化を感じることができません。
中盤がスパイスに欠ける点を小川も清宮も向き合う必要がありました。
腕攻めに狙いを絞って、場外を使って、と
適切な構築論で綺麗なフィニッシュに最終的には集約したものの
面白さから乖離して前半の熱量水準が戻らなかった印象です。
好勝負に少し届かず。
(執筆日：2/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
①潮崎4番勝負：潮崎豪vs.田中将斗(2/9/22)②潮崎4番勝負：潮崎豪vs.丸藤正道(2/10/22)
③ナショナル王座戦：船木誠勝(ch)vs.望月成晃(2/10/22)
④潮崎4番勝負：潮崎豪vs.拳王(2/11/22)
⑤小川良成vs.清宮海斗(2/12/22)