TOP日本のプロレスNoah 2020年代の大会 →Noah:Noah Matches 2021 part.1

Noah:Noah Matches 2021 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@Jr.ヘビー級タッグ王座戦:小川良成、HAYATA(ch)vs.覇王、仁王(1/19/21)
 ベーシックな試合運びですがアクセント不足。
 
 それぞれ攻め手が見せ場を作りますが、
 受け手の貢献が足りず、攻め手側だけの試合です。

 後半にかけてエスカレートしていきたいのに足踏み。

 クイックも絡め最後は目まぐるしく最低限の形を作りました。

 平均レベル。
 (執筆日:2/?/21)

AGHCヘビー級王座戦:潮崎豪(ch)vs.武藤敬司(2/12/21)
 内容面ではリスキーですが話題性のあるカードで、
 11年ぶりの日本武道館のメイン・イベント。

 潮崎は動けない武藤に合わせて動かず。
 化学反応はなく一方の構築だが、
 相手を意識してテンポ、打数を調整しています。

 武藤は浴びせ蹴り等技にキレはなく年齢を隠せないですが、
 見栄えの技をポイントにおく構築論自体は悪くありません。

 ただ切り返し合いができないなら花道からの断崖式を潮崎が狙うシーンは
 不発に終わるのが見え見えなのでやらなくても良かったのでは。

 リングの内外場を使った武藤の脚攻め構築。
 定型なので安定していますが、
 定型から一歩も二歩も進化させた棚橋、鷹木の脚攻めを直近で見たが故に物足りなさは半端ない。

 武藤の技のダメージ値を年齢考慮して低めに調整。
 潮崎の耐え姿とマッチさせたのは良いし、
 武藤が出来ないで魅せるのもそれはそれで名人芸でした。
 最後も敢えて打ち合いではない帰結にしたフィニッシャーも落しどころとしてはOK。
 ネガティブな内容踏まえても納得できるある意味では絶妙のラインでした。

 試合のクオリティとしては余り高くないですが、
 元々読めていたことですし、ぎりぎり成功といっていい範囲内でしょう。

 ただ綺麗に王座を禅譲できるのが清宮な中で、いきなり清宮挑戦というのが…。
 ここで武藤が防衛してしまうと怖い。

 平均的な良試合。
 (執筆日:2/?/21)

BGHCヘビー級王座戦:武藤敬司(ch)vs.清宮海斗(3/14/21)
 思うように体が動かない事含めて、人生を背負って魅せるのがプロレス。
 試合前のプロモでの武藤の言葉ですが、
 そこには真実がある一方で、凄く都合の良い言葉でもあります。

 最初のレスリング。
 基本に戻る、という点で王座戦の格式をもたらそうとしていますが、
 清宮が自身で体勢を変えて行って武藤の動けなさをフォローしています。
 全体構成としてレスリングから入る以上の意味合いのないレスリングです。
 
 ヘッド・ロックをかけ、動かして戻す。
 クラシカルな試合運びですが、
 ヘッド・ロックに戻す為に
 違和感のある動作を混ぜないといけない、
 得意技を浪費しないといけないのは辛いですね。

 武藤が腕攻めを重ねますが、
 定番の脚攻めは以前にやったので目先を変えるという意図。
 当然脚攻めに比べると精度の低下を感じます。
 サブミッションの濃淡は良いんですけどね。

 清宮の存在意義が薄いまま時間が経過。

 清宮はスタイルをハイ・フライに寄せて
 フライング・ヘッド・バットという変則手にも染めないといけない。
 しかし武藤が受け手としてテンポを作れず。
 
 そして武藤のフランケンシュタイナー。
 余りに形が酷すぎる。
 このひどいムーブを事実実体のまま失敗として試合に組み込むならば、
 それをアドリブで繕えるならば体動けないこと含めて人生を背負っている、と豪語しても良いけれども
 それが無理という判断があって、無理やりに技が決まったという立て付けに持っていくならば、
 それはやはり未来ある若者がピークを余りにも過ぎたレジェンドに犠牲になった、という印象しか抱けない。

 ここ5年くらいNoahに限らず、大ベテランの頑張りが目立っていましたが、
 今回のNoahの武藤起用は悪い時代を想起させます。

 最後のシャイニング・ウィザード連発の締め方もひどかった。

 試合後現れたのはマサ。
 これまた今の武藤と上手くいきそうにないレスラーを選んできましたね…。
 
 昨年の潮崎政権と真逆を行くような気がしてなりません。
 
 平均レベル。

Cナショナル王座戦:拳王(ch)vs.藤田和之(3/21/21)
 冒頭に演舞を入れてから視殺戦。
 動きを止めて視線を交わします。

 藤田vs.潮崎で述べたように現代アートとしては
 初めて試みたことに意義があるのであって
 最初に演舞を入れてミスディレクションから行った所で
 フックにはなるもののそこに大きな効果は見られません。

 今回観客がいるという点で違いがありますが、
 当然観客の反応込みで視殺戦が変容するという夢のようなことは起こらない。

 観客は手拍子をしますが、続かずに止まってしまったり、
 それでももう一度手拍子を始める人もいたりして
 今回の二番煎じの中途半端さを象徴することになっています。

 軽く手を合わせてから離れて1分間の視殺戦、
 そのセットを5−6回行うぐらいの変化を持たせるべきですね。

 試合時間の半分くらい、8分-9分程で動き出しレスリング。
 このレスリングは良かったですね。
 体格使った圧力のかけ方、呼吸の置き方は藤田のバック・グラウンドが活かされています。

 拳王の藤田を前にして押し込まれる表現も素晴らしい。

 その上で藤田にハードな蹴りを打ち込み。
 藤田が敢えて受けて、もっと打ち込んでこい、と投げかけ。
 この打撃戦も良好ではありますが、
 このカードの攻防を作る手札がかなり少ない台所事情もかなり透けて見えます。

 最後のフィニッシュは良く、試合がまとまりました。

 試合時間を水増ししたい中で
 視殺戦を二番煎じのままで行ったのは残念ですが、
 それ以外は藤田のギミック、位置づけを比較的上手く料理しています。

 ただ一過性のストーリーとしては良いものの
 武藤と同じくこれが政権として続くのはかなりご遠慮願いたい所があります。
 ギミック的には簡単に負けさせられないですしね。

 クオリティ至上主義を意識した終盤作りが目立つ新日本プロレスに対する
 アンチテーゼとして位置づけるのは理解しつつ、
 その中でバランスを取っていた昨年に比べ大きく寄せてきた感のある2021年。
 正直不安を感じる所はあります。

 平均的な良試合。
 (執筆日:3/?/21)

DJr.ヘビー級タッグ王座戦:小川良成、HAYATA(ch)vs.NOSAWA論外、日高郁人(4/29/21)
 最初相手を場外に落として
 心理戦っぽく始めるも単発でいまいち線につなげられず。

 特に論外が相手とのコミュニケーションなく
 ファン・マッチ・テイストにしか帰結がならないのが辛い。

 小川がボディ・スラムを大連発したりしますが、
 テクニックがコミカル・マッチにミックスされそうで、
 特に両方の発展形にもなっていないのが事実です。

 平均レベル。
 (執筆日:8/?/21)