Noah:Best of Noah 2021 part.5の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | N-1 V公式戦:中嶋勝彦vs.桜庭和志(9/26/21) N-1 V公式戦:拳王vs.望月成晃(9/26/21) N-1 V決勝:中嶋勝彦vs.拳王(10/3/21) |
@N-1V公式戦:中嶋勝彦vs.田中将斗(9/12/21)
中嶋の蹴りの音がヤバいですね。
ハード・ヒッターですが、
いつも以上の音の響きっぷりでした。
田中も試合の組み立ては綺麗。
気持ちを見せつつ構築は冷静です。
ノー・セルに一部無理やりさもありましたが、
激しい攻防でのショーをスティールしました。
中嶋の攻めがいつも以上に苛烈だったので、
田中が勝つならもう少し普通ではないフィニッシュの仕方が欲しかったかも。
好勝負に少し届かず。
AN-1 V公式戦:中嶋勝彦vs.桜庭和志(9/26/21)
桜庭の間合い感に対して、
中嶋は同じ土俵ではないのだけど、その概念を処理。
動き出しのタイミングのやり取りが非常に面白いですね。
普通なら余り得しない攻められ方ながら
両者自分の領域に紐づいて攻めているのでそうなりません。
最後のフィニッシュまで世界観がぶれず素晴らしかった。
中嶋のセンスが素晴らしく、
桜庭が桜庭の異質感を保ったまま行ったプロレスの中で一番の出来かもしれません。
ぎりぎり好勝負。
BN-1 V公式戦:拳王vs.望月成晃(9/26/21)
51歳の望月は全力で走り続けられない中で、
身振り手振り加えながら上手くシーンを作っています。
腹攻めを受ける拳王、
痛む腹を押さえながら眼光鋭く睨みつけるシーンが最高。
絵になるマッチアップでしたね。
拳王のしつこい攻めっぷりも良かった。
決して意思疎通が完璧に通っている訳ではないですが、
それも含めて化学反応の結果で雰囲気がありました。
最後のまとめ方も良かった。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:9/?/21)
CN-1V公式戦:武藤敬司vs.清宮海斗(9/26/21)
勝った方が準決勝進出。
清宮1点上回っており、やや有利なものの
相手は0-2で連敗している武藤、というシチュエーションです。
前回は失敗試合でしたが今回はどうなるか。
初っ端、武藤が低空ドロップ・キックからシャイニング・ウィザード、四の字。
技を全て使ったも同然ですが、
同じ技でも見せ方で意味合いが変えられるので、そこで勝負できていますね。
清宮は2戦目のグラウンド要素と1戦目の腕攻め、
vs.武藤という難題に対する解決策のピースを
統一的に一つの物としてまとめあげる作業が進んでいますね。
1戦目の1戦目ならではの魔法のような瞬間には少しクオリティは及ばないものの
意識的に論理的に対応策を作っている点では好感が持てますね。
1戦目で課題となった清宮が終盤をどう攻めるかに関しても
しっかり整理して道筋を見出しており、
30分という試合時間でしたが、決してダレた印象は受けなかったですね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:8/?/22)
DN-1 V準決勝:拳王vs.清宮海斗(10/3/21)
黒髪にして以降の清宮を初めて見ますが、
気持ちに体が動かされるような
より若いファイトにシフト・チェンジしていますね。
それぞれ攻めを絡めて良い手合わせ。
最後の丸め込みが勝利への貪欲さを見せつけて
準決勝としての抑制を利かせながら
決勝とはまた違う味わいを残しました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:9/?/21)
EN-1 V決勝:中嶋勝彦vs.拳王(10/3/21)
中嶋間合いを空ければ表現で魅せ、
間合いを詰めればトップ・クラスのハードさの蹴りを叩きこみます。
拳王も同じようにアピールを意識し、
決勝としてのトップ対決の体裁に配慮しています。
エルボーの撃ち合いの音がやばいですね。
その一方で中嶋のダメージ表現の妙も光ります。
絶対値だけのプロレスでもありません。
中嶋が凄すぎて拳王が軽く霞んでいるのが課題点か。
もう少しポージングを利かせたかったですね。
最後の平手の打ち合いによる
尖ったクライマックスもやや好みが分かれる所かと。
とはいえ公式戦で素晴らしいパフォーマンスを見せた2人が
決勝に残るべくして残ってそれまで以上の内容を残す、という理想的な結果でした。
文句なしに好勝負。
(執筆日:9/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@N-1V公式戦:中嶋勝彦vs.田中将斗(9/12/21)AN-1 V公式戦:中嶋勝彦vs.桜庭和志(9/26/21)
BN-1 V公式戦:拳王vs.望月成晃(9/26/21)
CN-1V公式戦:武藤敬司vs.清宮海斗(30分時間切れ)(9/26/21)
DN-1 V準決勝:拳王vs.清宮海斗(10/3/21)
EN-1 V決勝:中嶋勝彦(優勝!)vs.拳王(10/3/21)