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Noah:Best of Noah 2021 part.4の分析


名勝負 ナショナル王座&Zero-1世界ヘビー級王座戦:杉浦貴(National ch)vs.田中将斗(Zero-1 ch)(8/15/21)
好勝負 タッグ王座戦:マサ北宮、清宮海斗vs.中嶋勝彦、征矢学(7/22/21)

中嶋勝彦vs.清宮海斗(7/28/21)

@タッグ王座戦:マサ北宮、清宮海斗vs.中嶋勝彦、征矢学(7/22/21)
 王者のまま北宮、中嶋が仲間割れしたことで
 それぞれ新たにパートナーを持ち寄って王者決定戦に。
 
 控えが攻撃して遺恨を演出。
 序盤の雰囲気作りは的確ですね。

 中嶋と北宮の火花を散らしたハード・ヒットは
 ケージ・マッチを経てもこの遺恨がまだまだホットだということを示しているし、
 他の組み合わせも見応えあり。

 全ての場面で質量を伴った北宮に対して
 征矢もエネルギッシュにぶつかっていて
 この2人が絡むタッグは何度も見たいと思わせますね。
 
 清宮も躍動感あり、ストーリー的には4番手でもこの4人の一角を占めるに足るパフォーマンスです。

 タッグとしては凄い複雑ではありませんが、
 個の攻防に良いアクセントを加えていて、
 何よりストーリーとして適切に語るので、
 シチュエーションにはまった時の試合の勢いが素晴らしかった。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:7/?/21)

A中嶋勝彦vs.清宮海斗(7/28/21)
 直近の積み重ねをすぐに糧としているように感じる清宮。
 今の試行錯誤を現在進行形で見れるのは嬉しいですね。

 この試合も強敵中嶋に対して
 良い感情のコントロールを見せていて
 中嶋のハードな蹴りに対して
 定型に落とし込まずとも
 色々試行錯誤を行って魅せることができています。

 なので30分の試合時間も決して長くなかった。

 両者のスタイルの揺らぎを楽しめる一戦。

 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:8/?/21)

BJr.ヘビー級タッグ王座戦:原田大輔、大原はじめ(ch)vs.吉岡世起、進祐哉(8/1/21)
 大原の軽妙な動き見事ですね。

 吉岡と原田のスピードもシンプルな魅力があります。

 原田と大原のコンビネーションも良好。

 ただ進がやや物足りないか。
 控え受けしたりとセコンドとしても機能しているが、
 他の3人に比べると物足りなさがありこれからの成長に期待ですね。

 スピーディな切り返し合いから後半盛り上げていきますが、
 ここでも大原の攻防の解像度はずば抜けていました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/21)

CGHCヘビー級王座戦:丸藤正道(ch)vs.桜庭和志(8/1/21)
 桜庭のグラウンドでの引き摺り込みを織り込んだレスリングの見せ方は
 一般的なアマレス・ベースとの攻防でもMMAベースの攻防でもなく
 この2人の感性、スキルならではという感じがして非常に良いですね。

 MMAの背景を持つ桜庭のお題に丸藤はプロレスの観点からアンサーを出します。

 対して桜庭のプロレスへのアンサーは弱く、
 中盤は少し試合時間稼ぎの意図を感じますが、
 丸藤のダメージ表現が良く移入感を高めてくれましたね。

 桜庭が得意技設定したモンゴリアン・チョップを放った後、シャツを脱ぎ捨てます。
 話題性、印象づくりとしてしっかり用意してきていますね。

 他ならぬ桜庭がトップ王座戦に挑む意味合いを工夫凝らし
 面白みに昇華させてくれました。

 終盤のモンゴリアン・チョップとチョップの耐え合いで
 途中から桜庭が胸で受けられなくなり背中に打たせる等
 それは印象的だけど緩慢さに見えるデメリットの方が強いでしょう、という
 突っ込みどころも一部ありますが、
 間違いなく桜庭のシングルの中ではトップ・クラスの内容です。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/21)

Dナショナル王座&Zero-1世界ヘビー級王座戦:杉浦貴(National ch)vs.田中将斗(Zero-1 ch)(8/15/21)
 ショルダー・タックルの耐え合い。
 倒れてしまうこともあれば、ふらついてしまうこともあります。
 だが、それがかえってタックルの重みを感じさせる。
 決して衰えが悪い方向には働いていない肉弾戦です。

 柵へのウィップ、そこへのビッグ・ブーツはエネルギッシュ。
 一方で定番から少し外れた攻防からも
 リアリスティックな激しさを強調できています。
 
 杉浦が強烈な断崖式スープレックスを中盤に配置。
 そこから杉浦のターンとして流さず、
 田中が低空ドロップ・キックから連続で足を攻め椅子攻撃。
 田中のスーパー・タフ野郎っぷりが際立っていますね。

 これまでのハード・ヒットと同じ強度を持った足攻めで熱量が失われません。

 タフ野郎で最大の攻めのダメージ値を調整しつつ
 その攻めのかいを無くさない範囲でうまくバトンタッチしています。

 全盛期のフルスロットルに近いギアを入れつつ
 熟練のコントロールで繋いでいて
 どんな攻防の発展性に繋がるか見ていて楽しみにさせました。

 多角的に攻め入る終盤は見応えがあり、
 両者この年齢でこんな試合を良くやるな、と感嘆した激闘。

 ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:8/?/21)