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Noah:Best of Noah 2020 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 GJL準決勝:原田大輔vs.大原はじめ(1/30/20)

@タッグ王座戦:潮崎豪、中嶋勝彦(ch)vs.丸藤正道、望月成晃(1/5/20)
 王者組がタッグとしての形をしっかり作ります。
 一方で丸藤、望月は交代時に場の引継ぎが十分に出来ていない印象。
 なのでタッグとしての完成度は改善の余地ありです。
 
 しかし望月と中嶋の蹴り合戦は期待通りですし、
 潮崎と丸藤も同じく火花を散らして盛り上げました。

 年初の特別感を満たす一定以上のクオリティは作り上げました。

 好勝負に少し届かず。

AGJL準決勝:原田大輔vs.大原はじめ(1/30/20)
 大原が所作でディティールつけながら
 じっくりとした間で攻めて行きます。

 原田は受け手としてテンポ・コントロールする感覚がまったくない中で
 大原のこの試合運びは助かりますね。

 原田のロープ・ワークをポイントとした試合運びとも親和性高く
 攻守が入れ替わっても試合の骨子がぶれません。

 終盤も大原の巧みな変化が光りました。

 このカードはかなり相性が良いように見えますね。
 
 ぎりぎり好勝負。

BGJL決勝:原田大輔vs.ディック東郷(1/30/20)
 原田が不意打ちからジャーマン。
 更にトペと攻め立てますが、
 東郷はベテランの前に一度引退した身ですから
 これは掴みとして弱いですね。

 東郷はヒップ・トスで場外に落とすと
 柵を使ってドラスクを決め脚攻め。
 東郷らしい間違いのない構築で
 じっくり作り上げていきます。

 原田も脚の痛みでブリッジできないとか丁寧にセル。

 それぞれ決め技を絞っているので
 最後まで方向性をぶらさずに作り上げました。

 一方で東郷なので今時の売れ線におもねることはないにしても
 決勝としては少し特別感に欠ける所っもあった。

 中々良い試合。

C鈴木秀樹vs.中嶋勝彦(2/16/20)
 鈴木はスポットを使わず
 最初は裏技とかでこつこつ積み重ねる無風のレスリング。

 鈴木は首攻め、中嶋は脚攻め。
 お互い部位を削りあうじっくりとした消耗戦。

 鈴木らしいロング・マッチで
 中嶋もその中での試合運びができていますね。

 抑制した蹴りを解き放ち、
 終盤の重厚感もしっかり演出。

 とはいえ鈴木が地味な受け表現で
 実物を実物以上にスケール・アップしないので、上限頭打ち感もあったし、
 その形にのったとはいえ中嶋の情熱を枠内に収めてしまった印象は残る。
 
 その点で昨年のvs.潮崎には少し及ばないか。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:3/?/20)

Dナショナル王座戦:杉浦貴(ch)vs.中嶋勝彦(5/9/20)
 中嶋がバックドロップで仕掛けますが、
 これならヘッド・ロックかかった瞬間に決めた方が印象的ですね。

 杉浦がアンクル・ロックに無理くり捕らえると柵を使って脚攻め開始。
 これも展開としては良いものの
 長時間の試合時間設定をするのならば
 その前に中嶋が蹴りでドミネイトするシーンを手前で入れても良かった。

 中嶋が痛みに苦しみながら蹴りで反撃。
 ステージでの攻防を挟みギアを上げると
 杉浦が打撃スタイルの本領を発揮しハードに。

 ただここも完全にはハマりきっていません。

 充実の内容ながら後一歩感が最後まで付きまとった。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:6/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@タッグ王座戦:潮崎豪、中嶋勝彦(ch)vs.丸藤正道、望月成晃(新チャンピオン!)(1/5/20)
AGJL準決勝:原田大輔vs.大原はじめ(1/30/20)
BGJL決勝:原田大輔(優勝!)vs.ディック東郷(1/30/20)
C鈴木秀樹vs.中嶋勝彦(30分時間切れ)(2/16/20)
Dナショナル王座戦:杉浦貴(ch)vs.中嶋勝彦(新チャンピオン!)(5/9/20)