TOP日本のプロレスNoah 2010年代の大会 →Noah:Noah Matches 2019

Noah:Noah Matches 2019の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@丸藤正道vs.小川良成(3/17/19)
 ベーシックなプロレスのレスリングのやり取り。
 動かして小川のヘッド・ロック状態に戻して、とパズルのような攻防。

 対して丸藤は腕狙い。
 こちらも大きな構築感を明示しましたね。

 能動的に次の手に移っていくので
 サブミッション偏重ながら膠着感はないですね。
 双方が動く形で実現できれば尚良かったですけどね。

 小川がとにかくねちっこく首攻めを続行。
 ただDDT等の技を放つまでは
 その首攻めは等価でダメージの蓄積感は伝わってこないですね。

 最後の攻防も小川のやりたいことに合わせるなら
 丸藤も腕攻めの流れを組んで欲しかったところ。
 それこそ最後押さえ込みで終えるにしても腕を絡めて欲しかった。

 平均的な良試合。
 (執筆日:10/?/20)

AGJL公式戦:小川良成vs.田中稔(6/27/19)
 執拗なヘッドロックなど
 小川らしくまったりとした見せ場。

 稔も合わせて低空ドロップ・キックから脚攻め。

 両者方法論合わせているので、
 細かな切り返し合いを絡めつつ
 戻すべき所にしっかり戻せていますね。

 技を出してシフトチェンジしつつも
 それでもヘッド・ロックを攻め手にする等らしさは最後まで。
 ただそれは決して王道からずれるだけの
 リターンが十分かというと足りない部分も正直ありますね。

 まあまあ良い試合。
 (執筆日:4/?/20)

BGHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.中嶋勝彦(7/27/19)
 清宮が蹴られる前に脚攻め。
 蹴られる前に、というのは筋が通っているものの
 試合の中で一から語った方がよりストーリー性は出る。

 中嶋が清宮を止めるために低空ドロップキックにドラスク。
 ここで清宮の方が脚の痛みを重く表現。
 これでは清宮のそれまでの積み重ねが無に帰します。

 中嶋がエプロンでツームストンを決めて主導権。
 ヒール的に振る舞うもあまり観客の反応がないのは寂しいですね。
 やってることは悪くないのですが。

 清宮はここに来て相手との歩調合わせに悩んでいるのか
 王者らしさを失っています。

 中嶋の向かいかたもやや独善的。
 エゴをぶつけ返してくると
 ノアの凄さを見せれる、という意思があるのでしょうが、
 清宮との間に価値観のコンセンサスが得られていない。

 それ故お互いにすれ違ったまま、どちらも譲歩せず、
 試合時間だけが過ぎていって30分。
 失敗試合と言わざるを得ない。

 平均より少し上。
 (執筆日:8/?/19)

C初代ナショナル王座戦:杉浦貴vs.マイケル・エルガン(11/2/19)
 エルガンが攻防を帰結させて展開させていく形。
 もっと機動力を活かしたハード・ヒットの方がはまった気がしますが、
 無機質な試合の作り方で杉浦が元気ないですね。
 エルガンも杉浦を引っ張り上げれず、
 大日のパフォーマンスと比べれば大きく見劣りします。
 ビッグ・マッチ扱いでしたが、残念な内容に終わりました。
 まあまあ良い試合程度。

DIPW:UK Jr.ヘビー級王座戦:小峠篤志(ch)vs.原田大輔(11/16/19)
 原田が初手アーム・ドラッグからのトペ。
 よっぽどキレでもないとこんなに簡単に決まるトペに価値はない。

 小峠がエプロンの原田へのミサイル・キックを決め反撃を開始するも
 スタイル像がしっくりこない。

 そもそも両者ともにやけにダウン・ベースで
 しかも受け手として試合を高める為の
 スキル行使が乏しいのが問題です。
 特に原田は少しひどい気がします。

 攻防はまあまあで、
 15分経過時の平手の打ち合いを皮切りに
 見応えは増しましたが、それにしたって王座戦として不十分。

 結局、フィニッシュの雪崩式ジャーマン・スープレックス・ホールドで
 後追い視聴者を獲得するも次に繋げられない内容。

 ヘビー級は良くなっているNoahですが、
 Jr.が追いついていない印象があります。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:12/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@丸藤正道vs.小川良成(3/17/19)
AGJL公式戦:小川良成vs.田中稔(6/27/19)
BGHCヘビー級王座戦:清宮海斗(ch)vs.中嶋勝彦(7/27/19)
C初代ナショナル王座戦:杉浦貴(初代チャンピオン!)vs.マイケル・エルガン(11/2/19)
DIPW:UK Jr.ヘビー級王座戦:小峠篤志(ch)vs.原田大輔(新チャンピオン!)(11/16/19)